2013年11月27日

8.狩猟実戦ドギュメント。(狩猟大全集ショットガン編より)

1.餌場のオナガガモ猟。4人でオナガガモ32羽。
愛知県T市の一角でかつてはそこは沖合いの人口島であり、そこに繋がる橋があります。まだ自動銃が4連発でカモの定数が8羽だった頃のお話です。

何時の頃からか片側は埋め立てれ、橋としての機能は無くなっておりましたが、橋の下をくぐる事は出来ました。この場所はカモがよく付く餌場で忍びのテクニックを猫に教えてもらった場所です。
橋の下から水辺までは約70m、最後の30mは草がありませんが、30m地点までは草がほどほどに生えております。すでに音が出ない様に接近する為の草刈とと射撃ポイント等に流木を配置して発見され難い様に土木工事も済ませております。

ここにカモが多く付く事は良く見える場所でもあり誰もが知っていましたが、距離70mでは半矢にすらならない程で、地元の人も知ってはいるけれど誰も撃たない場所でした。
私同様に多くの人が接近にチャレンジした様ですが、誰も成功しませんでした。(地元銃砲店の話)

予ねて調査をし、今日は月に1~2回しかないここの猟に適した日です。予定よりも15分程早く現場に着きました。もうカモが4羽来ています。到着したばかりと見え、まだ岸に寄っては来ません。しばらくはカモも様子を見てます。

やがて10分もした頃、岸に向かって泳ぎ出しました。その頃20羽位の群が新着しました。その後にもう一群れが旋回中です。あれが全て降りるとすでに50羽近くになるはずです。あれが全部岸に寄り始めたら接近開始です。

本日メンバーは私を入れて計4人、他の3人には接近中の注意としてカモを見るな、俺のケツだけ見ていろ。俺が伏せたら即ちに伏せる。前進したら前進である。1m以上離れるなと伝えてあります。
また射撃ポイントに着いてもすぐ撃たないからそれぞれ自分の割り当てエリアの前方で1発目はあそこ、2発目はあそことよく観察しておけと伝えてあります。ただしカモにまともに視線を向けるなと言う事も伝えてあります。

更に射撃開始の合図は無い。俺を見ていろ、俺が構える用意に入ったらみんな同調しろ。その後左右のメンバーに顔を向ける。準備OKかという合図だ。その後俺が前を向いたら3秒目に行動する。全員それを横目で見ながら一斉に立ち上がり射撃に入る。こう言う段取りになっております。

もうここ海軍橋では過去に何度か成功しており、一人で上手く行けば1度も警戒に入られないほどアプローチルートは完璧に仕上がっていました。しかし今日は4人ですから5m進んだら5分休みを繰り返しました。その間ヘタにカモに感付かれない様にカモは見てはなりません。やがて全員が射撃ポイントに着きました。倒木の間からそっと見るとカモはその後大幅に増え、軽く100羽ははいる様です。無警戒で餌を食べていると見えますが、更に5分ほどじっと待ち、一段と警戒が抜ける様にしました。

5分後、ヨシ、行動開始札。左右に目を配りながらゆっくり片ひざを立てる。そして左右を見る、みんなこちらを見ている。では行くぞ。心の中でワン・ツー・スリーのスの時に立ち上がって銃を構えた。横目で見ているとみんな遅れずにやっている。カモはギョッとしてこちらを見ている。

私が発砲するのと0.1~0.2秒遅れて全員が射撃開始。私は当初目を付けていた最初の3羽に1発目を発射、たぶん3羽とも即死、2発目はすぐ右の5羽の塊から少なくとも2羽は落ちた、3発目は更にとなりの塊でここからも少なくとも2羽は落ちた。スリーバーストで秒速3発であるから詳しい事は分からない。4発目以降は手近かなカモを落とした。4発目も5発目も少なくとも1羽が落ちた。これだけでも大戦果です。

1連射終えるとすぐに弾込めをしながら前進し半矢撃ちです。メンバーも半矢撃ちに入った。距離30mですから半数以上は最初の射撃で即死しています。私は最初の5発に加え、その後も止め矢10発を撃って10羽を止めた.彼らの最初の1連射はまずまずであったが、その後の弾込めと半矢撃ちはモタモタして結局は過半を私1人で方付けてしまった。

私の使用銃はSKB1900ガスオート、今日の弾はレミントンRXP‐Hの32gの7.5号です。元々RXPはハイパワーであるが、Hは一段と弾速が速く強力です。他もメンバーも1人がマーリンスライドアクションを使っているが他は似た様な銃でした。
ここは風が向かい風で落としたカモは10分以内に岸に打ち寄せられます。結果は数えてみると偶然ですが32羽、全員分の定数と大戦果でした。

2.S沼のデコイ撃ちカルガモ4羽と10分に渡る勝負
デコイ撃ちはオトリ撃ちとも言い、昔はアヒルとカモのアイノコでよく鳴くアイガモをオトリに使ったそうです。現在ではプラスチックでよく出来たオトリが市販されており、これを使います。オトリの数は多いほど有効ですが、当初1ダース購入した私もやがて面倒で6羽になり、3羽になりましたが、結構これでも用を足しています。要は適した場所に配置する事が重要と思われます。

テープでカモの鳴き声を流したり、笛も市販されていますが、これらをしなくても十分獲れる為、私は使用していません。
カモが降りようとする池には水の具合や池自体が目立ち難い所である等々たぶん色々な条件があると思われます。

デコイの配置はカモが降りようとするかなり近くで、且つ撃つ側から考えて都合の良い所にします。デコイの効果は近くを飛ぶカモにもちょっとこの池も対象にしてみようかと思わせたり、どこから進入しようかなと迷う所を進入の幅を狭くする程度の効果ですから、トンチンカンな所に置いても意味は殆どありません。

8.狩猟実戦ドギュメント。(狩猟大全集ショットガン編より)
   日の出15分前、デコイをセットする。今日は風が穏やか過ぎるであろうか。

デコイ撃ちドギュメントを一つ紹介します。場所は愛知県T市、(現在のT社の位置)、底無し沼のある要注意の猟場です。ここに行く場合は魚釣りのクーラーボックスが必需品、いざと言う時の浮きになるからです。池は200m位の大きさ、風下の進入側の入り口にデコイを配置します。そして射手はその両側に置きました。

デコイ撃ちはカモがハンターを発見するより前に我々はカモを発見しなければなりません。
2kmほど離れた1つの小さな点を発見した時からゲームは始まります。
発見と同時に相棒にも声で知らせます。この時点なら声はまだOKですがもう動いてはダメなのです。発見した私も相棒もかなりゆっくりと草の中にそっと沈む様に隠れます。

カモが人間を発見するのは肩から頭にかけてのシルエットであり、発見のきっかけは頭を動かす事なのですから特に頭の動きには注意が必要です。
カモの目は相当視力がよく人間の10倍とも100倍とも言われますが、両目で見る事が出来ないので自然の物にくっついてじっとしていれば発見される事はありません。
また視線にはかなりのエネルギーがありますのでまともに向けてはなりません。

カモは真っ直ぐにこちらの池を目指しています。いつもここを休み場にしているカモであろうと思いますがそれは分かりません。
やがてカモはカルガモの4羽である事が分かりました。編隊は高度100m位で安全確認をしているらしく旋回を続けています。

先にも書きました通りカモに直接視線を向けてはなりません。見る場合も草の陰からそっと覗くだけで頭は決して動かしてはなりません。健全なカモの群れはかなりの強敵です。
3回旋回し我々を発見出来なかったカモはやがて高度を下げて更に3回旋回を行いました。カモはもうここに降りる事に決めた様です。今までは主に池の周りの旋回でしたが、今度は進入コースから入って来ます。

フラップを下げ高度と速度を共に落としています。撃てなくはないのですがまだやや遠く且つ速度が速い。カモは高度30mで我々の頭の上を通過し、また羽ばたいて上がって行きました。まだカモの頭に不審な動きは見受けられませんでしたから我々は発見されていない筈です。

大きく旋回したカモは一周して再び進入コースに入った。先程と同じコースだ。そして今回も高度30mで再び上昇をして行きました。何か変だと思っているのかもです。
遥か遠くから射手の居ない時のカモの着水を観察する時はこんなにしぶとく旋回を繰り返す事はありません。しかしやはり我々を発見するまでには至らなくカモの首は動きません。

射手を発見した時のカモは首が急に動き、群れが動揺します。もう1度大きく旋回したカモは先程より最初から低く進入して来ました。たぶん今度は本当に降ります。
フラップは何時もよりきつく出して速度も高度もどんどん落として来ます。高度20mを切った。いよいよ本物だ。まだまだもっと寄せる。やがて高度は10mを切った。フラップを緩め水平飛行になったが羽ばたきはしていない。やがて高度は徐々に下がる。

もう少しで射撃ポイントです。迎え角度45度を超えた。今だっ。肩付けすると共に銃をスイングする。弾が出たのは迎え角度約60度、鴨の飛行高度は5mです。この距離でまともに当てるとバラバラになってしまうのでリードは20cm前にして頭だけに当たる様にします。撃った先頭のカモはクルクル回りながら落ちて来ます。私の頭をかすめて後方2mに落ち様としています。

カモはここまで速度と高度を落とすと離脱しようとしても翼は空をかき速度も高度も上がりません。殆ど同じ感覚で2発目を撃つ。頭上に近かった。命中。これまたクルクル廻って私の後方5mに落ち様としています。
3発目は腰を廻して切り返しながら銃を下にスイングしながら撃つ。45度付近で捕まえた。距離は30m程になっています。直撃の普通リードに合わせ引き金を引く。スイングが右に僅かにブレたらしく右羽を折って風に戻される様に弧を描いて墜落しています。

すかさず弾を込め、墜落の直後に止めを撃ちました。距離は20m。これ以上の被弾をさせない様にパターンを頭側に少し掛かる様に止めを撃つ。1発で決まった。
相棒の方は残念ながらあまりこの猟に慣れてないので1発目は失中、2発目は高度10mで直撃をしてしまった為、弾が入り過ぎ半分バラバラにしてしまいました。
10分に渡る勝負は我々の勝利に終わった。4羽進入、4羽撃墜はまずまずです。

8.狩猟実戦ドギュメント。(狩猟大全集ショットガン編より)
          本日の成果。二人分定数の16羽。   

3.初めてシカを倒しました
1990.12.22.三重県O村。鹿撃ちを始めて9年目、まだ1頭も倒していません。
6年目の末期の初めてシカを見ました。大きなオスジカでした。しかし見とれて撃てませんでした。
7年目には目前10mのシカにも全弾外れてしまいました。
そして1シーズンおいて9年目の今日、やっとシカを倒す事が出来ました。

今日もまたダメだろうと思い、最近はもう諦めの心境で気楽に構えられる様になれました。
5年目までほぼ毎週通い続けても見せてもらえたシカは0頭、6年目~8年目は上記の通り、9年目でも本日までにはまだ2頭しかシカを見ておりません。しかし結果的にはこの諦めの平静心が良かったのです。(今は鹿が増えた為にもっと簡単に会えると思います。)

何時もの様に待ち場に付き30分ほどじっと待ちました。
ふと何かを感じました。顔を上げるとシカ3頭が斜面を駆け降りて来ます。
先頭のやや黒っぽく大きいのには貧弱ながら角があります。
銃を一段と握り締めました。(実はこれが良くないのですが、幸い今回は発見されませんでした。)
シカは真っ直ぐに私の方に向って来ます。間もなく50m。やがて30m、銃を構えるとシカは突然横方向に走りを変えました。

銃をスイングしながらバックショットを発射。1発目、命中。2発目、3発目も他のそれぞれに撃ちました。3発目を撃って間もなくの頃、最初の鹿は突然ヨタリ出し数歩で倒れました。
待望の1頭目です。倒した旨をトランシーバーで報告するのですが、興奮して上手く喋れません。

猟犬は数分後に到着、やがてメンバー全員も倒れた鹿の場所に集まり、鹿の搬出です。
筆者は嬉しくて嬉しくて足が地に着いていない感じでした。
リーダーが「銃は持ったか」「弾は抜いたか」「迷子にならない様に離れるな」と何時に無く細かく言って来ます。やがてその意味が分かりました。

気が付くと前には誰もいません。何処を歩いているのかも分かりません。
先ほどの細かい注意の意味がやっと分かりました。9年も通った道ですが迷子になってしまったのです。少し戻ると覚えのある所に出ました。皆待っててくれました。
やっぱり迷ったかと全員が大爆笑です。何はともあれ1頭を倒しました。

今考えると写真が無いのが実に残念です。今と違い携帯にカメラが付いていない所か携帯その物が出現していない時期でした。最初の内は獲れた時の用意に何時もカメラを持っていましたが、撮影するのは他の人が獲った鹿ばかり。数年間何時も似た様な写真ばかりでしたから何時の間にかカメラを持たなくなっていたのでした。

4.シカを撃墜
2001年の事と思います。愛知県N町の小学校の裏山での出来事です。私の待ち場は山裾です。
3本の沢筋が合流しており、このどれかを鹿が走ってくる予定です。
最もそれはこちらの予定でなかなか鹿の予定とぴったり合う事は少ないのが現状です。
その日は私の待っている山の上、距離にすれば3km程の所から鹿が起きました。

これは上手く行けば私の待ちを通って、川を越え隣山に抜ける公算が強く、良い予感がします。
さて30分程すると犬の鳴き声の向きが変わりました。鹿と猟犬の関係位置は状況によって著しく違いますが、犬のすぐ前を走っている時もあれば犬よりも30分も前を走って来る時もあります。
とにかく遠くで犬の鳴き声の向きが変わったと言う事は鹿がもうかなり近くに来ている可能性もあります。

やがて向い山を鹿が降りる気配が聞こえました。距離は100m程。
姿はまだ見えませんが、どうも1番下の外側の獣道になる様です。
やがて50mを切った頃から鹿がチラチラ見えて来ました。
大物ではない事は分かりますがオスかメスかはまだ不明です。(当時メスは保護獣) 
やがて20m、オスだ、小さな角を確認、胸の辺も小さい割に真っ黒です。

鹿は真正面から木々を縫いながら時に右に左と交わしながら走って来ます。
イージーチャンスの様に思えたのですが初弾を撃った瞬間に鹿が弾を避けました。
本当は木を避けたのを私が旧位置を撃ってしまったのです。
2発目、距離15m撃った。何とまたもや同様に弾を避けられてしまいました。

残すは1発だけです。
今度こそはと思っている内にシカはとうとう真正面5mを切ってしまいました。
私は1段低い所にいます。直前で撃とうかそれともやり過ごして後ろから撃とうか迷っている内にシカは私の頭の上の高度2.5mを飛び越えました。

その瞬間、体が勝手に反応し、ほぼスキートの8番射台の様に真上で撃ちました。命中。
鹿はタダの物体と化し後方3mに落下しました。すぐに仲間に撃墜した事を無線で報告を入れます。
命中箇所は前足の間の中央、背中の中心から10cmずれた所に直径5cm程の大きな出口穴が開いています。弾は6粒弾。チョークはターキーチョークです。
最もこの距離ならば何チョークで何号を撃とうがあまり変わりはありません。

高度2.5mは鹿の頭の位置、実質銃身の先端から鹿の足の下までは1m以下、
これは射撃距離の新記録でもあり、カモ撃ちも含めて最低高度も新記録でもありました。
猟犬は20分程して他のメンバーと相前後して現場にやって来ました。
銃身を鹿に蹴飛ばされそうになって撃ったのでした。
「いや~、当たって良かった。」外すと日頃偉そうな事を言っててカッコ悪いですから。

8.狩猟実戦ドギュメント。(狩猟大全集ショットガン編より)
  愛知県N町にて。銃はレミントン11-87ターキーチョーク、弾は6粒弾を使っていました。


5.K生徒エゾ鹿の超大物捕獲。(2009年度解禁猟のホームページより抜粋)
エゾ鹿は実質国内最大の大物です。
特に80cmオーバーの超大物のド迫力は本州鹿と比較になりません。
経験15年累計スコア50頭以上のD生徒、経験30数年累計120頭超えのO生徒、両名にも高いハードルでした。共に何度も何度も対戦したのですが結果は何時も惨敗でした。
原因は「迫力負け」それ程のド迫力なのです。O生徒は2009年累計130頭目でやっと達成、D生徒は2012年時点でも未達成です。

第7組:K生徒。81cm超大物を捕獲サボットスラグでも超大物を倒せる事を証明
本校の超大物捕獲3番目の生徒になりました。実猟3.5日、出会いは19回、81cm、66cm、メス2頭の4頭を捕獲出来ました。彼は銃と狩猟を始めて4年目、北海道猟は昨年休みましたので経験は3年目、撃墜スコアは本年で10頭となりました。

11月25日 4チャンス、100mから70cm級に射撃、倒れるも起き上がり逃げられました。
PMからはK生徒が合流、運の良い事に午後だけで出会いが4回ありました。
しかし一度は300mでサボットスラグの彼には遠過ぎでパス、150m前後は2回とも失中、夕方の最後は70cm級に100mのチャンスがありました。1度倒れてバンザイかと思ったら起き上がり逃げられてしまいました。ランニングももちろん撃ちましたが、失中、非常に残念な思いをしました。

大物にはショルダーを撃つ事、そうすれば必ず足が止まってその場に倒れます。しかし数十%は再び起き上がり逃げられてしまいます。しかし倒れている時間は少なくとも10秒以上ありますのでこの間に上半身の何処でも良いから撃ち込めばもう逃げられません。
彼にもこの話はすでに何度もしており、彼もそれを知っていたのですが、やはり命中して倒れると全てを忘れてしまい、その結果は典型的な良くない見本となってしまいました。

11月26日 7チャンス、81cmを捕獲。他は良い所無し。
昨日の午後に続き出会いはたくさんありました。しかしすれた鹿が多く、遠過ぎてパスと、アプローチ中に逃げられて射撃にまで至らない出会いばかりです。

そんな日でしたが、やっと夕方にデメキンに出会えました。
このデメキンが何と80cm級、これに30mから射撃、初弾命中、倒れますがまだ足が動いています。
今度は超大物に対する注意を忘れず、すかさず第2弾&3弾を撃って完全に仕留めました。

計測すると81cm、今年は何故か80cmでも82cmでもなく81cm4頭のオンパレードです。
338ラプアマグナムのO生徒が11月6日に捕獲、超大物第2号生徒になり、そして本日26日はK生徒が超大物第3号生徒になりました。
81cmはそれ以外にも10月31日と11月20日に講師が捕獲、例年1頭程度しか捕獲出来ない80cmオーバーが今年は4頭も捕獲出来てしまいました。

11月27日 6チャンスからメス2頭を捕獲。しかし大物は尽く失中。
この時期は天候によって鹿の行動が変わり出会いの多い日と少ない日の差が非常に大きいのが特徴です。
昨日の多数の出会いから打って変わって本日のAMは鹿を1頭も見ません。こんな日は極少数が日向ぼっこに出ますが、どうやらそれも無さそうでハンティングベースのすぐそばになってしまいました。ラッキーな事にベースのすぐそばにデメキンメス2頭が日向ぼっこです。これを50mから2頭共を頂く事が出来ました。デメキンは撃たれても残った側は真剣に逃げず、まもなくまた止まります。それを予測していればダブルは容易です。

PMは出会えば大物と言う雄武に遠征しました。雄武だから行けば居るかと言えば全くそうではありませんが、その日の雄武は良く出る日であったらしく夕方まで4回の出会いがありました。1回はアプローチ中に逃げられましたが、80cm級1回と70cm級2回の合計3回は共に100m前後から射撃出来ました。しかし結果は未回収ならまだ良いのですが全てが失中、これは技量の問題ではなく肝の問題です。

11月28日 再び出会いの無い日になり2回のチャンスから66cmを捕獲。
出会いのある日と無い日は本当に極端です。こんな日はやや民家に近い所の鹿しか可能性がありません。と言ってその民家や農家に危険や失礼があってはなりません。幸いそんな所に60cm級が居ました。距離30m、木の陰に隠れています。
しっかり隠れているので逃げません。首の急所だけが僅かに射撃可能です。講師はK生徒にこれを指示、K生徒の放った弾は5cmほどしかない木の間を見事に通り抜け命中です。

PMは出会えば大物の雄武に再び遠征しました。しかし本日は出ない日であるらしく、全く鹿を見ません。そこでAMと同様に民家近くのポイントで危険や失礼の無い所を探します。
雄武で私が知っているこの条件の所が2箇所ありますが、その片方に70cm級が居ました。しかし結果はアプローチが上手く行かず射撃にまで至りませんでした。

K生徒の今年はこれで終わりです。実猟3.5日、出会いは19回、4頭捕獲、失中7回、未回収1回、発砲に至らずが4回、パスが3回でした。
彼は過去3年の経験よりも多くをこの3.5日から勉強出来て、しかも捕獲面でも抜群の内容と充分な量に満足して帰って行きました。

8.狩猟実戦ドギュメント。(狩猟大全集ショットガン編より)
  2009年11月26日、K生徒は変形81cmを捕獲。超大物第3号生徒の誕生。
  K生徒の愛銃はサボットスラグのサベージ210、12番でも超大物は倒れます。








同じカテゴリー(ハンティング)の記事画像
御挨拶
狩猟大全集入門編
2.鴨猟への招待。(狩猟大全集ショットガン編より)
3.鹿猟への招待。(狩猟大全集ショットガン編より)
4.各種散弾銃の特徴と筆者の愛銃。(狩猟大全集チャレンジ編)
5.各種狩猟の紹介。(狩猟大全集ショットガン編より)
同じカテゴリー(ハンティング)の記事
 御挨拶 (2014-03-13 09:59)
 狩猟大全集入門編 (2014-02-09 17:27)
 狩猟大全集 入門編 目次。 (2013-11-27 16:05)
 1.はじめに。2005年スポーツガンガイドブックより (リトルケン作品) (2013-11-27 16:03)
 2.鴨猟への招待。(狩猟大全集ショットガン編より) (2013-11-27 16:01)
 3.鹿猟への招待。(狩猟大全集ショットガン編より) (2013-11-27 15:59)

Posted by little-ken  at 15:51 │ハンティング