2014年03月13日
御挨拶
狩猟大全集「Final版」
2021年9月、狩猟大全集の究極版と言える「ファイナル編」が完成しました。
狩猟体験も2016年以降はもう進化は止まっており、銃も2018年には卒業しましたので、「狩猟人生を振り返って」編から内容的に新しい物は少ないかも知れませんが、考え方の方はかなり進化しております。
ショットガンの鳥猟、本州鹿の巻き狩り、ライフル銃のエゾ鹿猟とヒグマ猟、これらの最高のバイブルとなれる様にまとめたつもりです。
拙書には且つてはバイブルとして崇めた「ザ・ビッグゲーム」 「ライフル・ハンター」「羆撃ち」を酷評している部分もありますが、何時の日か、誰かがケンさんの「大全集」酷評してくれる日が来る事を望んでいます。尚これにてリトルケンの大全集シリーズは終わりとさせて戴きます。
拙書がお役に立てればこれほど嬉しい事はありません。
表紙説明:紋別郡滝上町ヒグマ250㎏、2007 EHG5205商標
裏表紙説明:NZ孔雀2011、与那国カジキ2012、NZキジ2012、NZ七面鳥2012、
NZイシナギ2017、NZカナダガン2014、NZテキサン練習機2011.
A4約500頁。PDF化されたDVDが1万円(〒& Tax込み)
「狩猟人生を振り返って」編をお持ちの方は、お越し下されば無料で差し上げます。
Fainal編目次:https://littleken.militaryblog.jp/e830807.html
資料館にお越し下さる時は事前にご一報下されば幸いです。
お問い合わせ:https://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/
本物狩猟大全集の販売。
狩猟大全集シリーズは下記の様な手法の販売が可能であり、これはケンさんがいなくなりましても代理者が担当しますが、 ブックの在庫はかなり前に無くなりまして、現在はDVDによるPDF版の販売のみになっております。
1.ライフル編220Pとショットガン偏180Pを1つにしたPDF・・・3500円。
2.応用猟編375PのPDF ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3500円
3.チャレンジ編 → エゾ鹿猟の魅力編に改修した為になくなりました。
4.エゾ鹿の魅力編330P のPDF ・・・・・・・・・・・・・・・・5000円
5.魅惑の海外猟編250PのPDF ・・・・・・・・・・・・・・・4とセット。
6.狩猟大全集Final編500PのPDF ・・・・・・・・・・・・・10000円
全部まとめて22000円 → 20000円(税&送料込み)
どれも税込み価格です。必要な物を指定して下さい。
最近の傾向ですと、新しい資料館見物がてら取りに来る人が多いです。
勿論ついでに半日程度(体力が持たないので)でしたら、何でも聞いて下さい。古式銃の事、ライフルの精密射撃の事、ライフルの実戦射撃の事、ライフルに依るランニングショットの事、ショットガンの実戦射撃の事、知っている事は何でもお話しします。
遠方からお越しの場合、宜しければ翌日或いは翌々日までかけても構いません。
過去3日コースで来られた人もいます。
但し、歩けなくなってケンさんが施設に入ってしまえばそれも出来なくなります。
宜しければお急ぎ下さい。
リトルケンこと立石憲司郎
詳しくは:http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494636.html
申し込みや質問 は下記からどうぞ。お待ちしています。
https://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/blogmessage
2021年9月、狩猟大全集の究極版と言える「ファイナル編」が完成しました。
狩猟体験も2016年以降はもう進化は止まっており、銃も2018年には卒業しましたので、「狩猟人生を振り返って」編から内容的に新しい物は少ないかも知れませんが、考え方の方はかなり進化しております。
ショットガンの鳥猟、本州鹿の巻き狩り、ライフル銃のエゾ鹿猟とヒグマ猟、これらの最高のバイブルとなれる様にまとめたつもりです。
拙書には且つてはバイブルとして崇めた「ザ・ビッグゲーム」 「ライフル・ハンター」「羆撃ち」を酷評している部分もありますが、何時の日か、誰かがケンさんの「大全集」酷評してくれる日が来る事を望んでいます。尚これにてリトルケンの大全集シリーズは終わりとさせて戴きます。
拙書がお役に立てればこれほど嬉しい事はありません。
表紙説明:紋別郡滝上町ヒグマ250㎏、2007 EHG5205商標
裏表紙説明:NZ孔雀2011、与那国カジキ2012、NZキジ2012、NZ七面鳥2012、
NZイシナギ2017、NZカナダガン2014、NZテキサン練習機2011.
A4約500頁。PDF化されたDVDが1万円(〒& Tax込み)
「狩猟人生を振り返って」編をお持ちの方は、お越し下されば無料で差し上げます。
Fainal編目次:https://littleken.militaryblog.jp/e830807.html
資料館にお越し下さる時は事前にご一報下されば幸いです。
お問い合わせ:https://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/
本物狩猟大全集の販売。
狩猟大全集シリーズは下記の様な手法の販売が可能であり、これはケンさんがいなくなりましても代理者が担当しますが、 ブックの在庫はかなり前に無くなりまして、現在はDVDによるPDF版の販売のみになっております。
1.ライフル編220Pとショットガン偏180Pを1つにしたPDF・・・3500円。
2.応用猟編375PのPDF ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3500円
3.チャレンジ編 → エゾ鹿猟の魅力編に改修した為になくなりました。
4.エゾ鹿の魅力編330P のPDF ・・・・・・・・・・・・・・・・5000円
5.魅惑の海外猟編250PのPDF ・・・・・・・・・・・・・・・4とセット。
6.狩猟大全集Final編500PのPDF ・・・・・・・・・・・・・10000円
全部まとめて22000円 → 20000円(税&送料込み)
どれも税込み価格です。必要な物を指定して下さい。
最近の傾向ですと、新しい資料館見物がてら取りに来る人が多いです。
勿論ついでに半日程度(体力が持たないので)でしたら、何でも聞いて下さい。古式銃の事、ライフルの精密射撃の事、ライフルの実戦射撃の事、ライフルに依るランニングショットの事、ショットガンの実戦射撃の事、知っている事は何でもお話しします。
遠方からお越しの場合、宜しければ翌日或いは翌々日までかけても構いません。
過去3日コースで来られた人もいます。
但し、歩けなくなってケンさんが施設に入ってしまえばそれも出来なくなります。
宜しければお急ぎ下さい。
リトルケンこと立石憲司郎
詳しくは:http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494636.html
申し込みや質問 は下記からどうぞ。お待ちしています。
https://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/blogmessage
2014年02月09日
狩猟大全集入門編
左上より愛知のオスキジ、愛知の五目猟(キジ、ハシビロガモ、タシギ、キジバト)、
中段左より本州鹿猟(50頭中最大の本州鹿)、ウサギ猟、北海道のマガモ猟、
下段左よりエゾ鹿大物猟(1000頭中NO.3)とアフリカナミビア猟のクドゥ(体重380kg)
最下段左はヒグマ猟(体重250kg)。
狩猟大全集シリーズ(海外猟&実戦ガイド編は制作中)
本物狩猟大全集全4巻:http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494636.html
実戦の指導
先にも少しお話しました様に文面による指導だけでは片手落ちかと思い、北海道
紋別郡山中にて実戦指導もしております。宜しければお試しください。
何時も写真の様に獲れるとは申しませんが、生徒の平均値は4日間の実猟で21
回の出会いがあり6頭の捕獲です。標準以上の腕前となり(3~5年程度必要)、
天候に恵まれますと写真の様になります。写真は実猟5日間ですが、これに準ず
る記録も目白押しです。
費用は結果的には勝負1回が1万円前後に付きますから、隣県まで高速日帰りの
コスパに絶対に勝てます。そのコストで本州では絶対に得られない、体重100kg
以上の大物オスとの勝負が可能ですから悪い話ではありません。
大猟写真は2008年頃から余り撮らなくなりました。捕獲量は以後も
微増していますが、2013年度だけは少し至りませんでした。
エゾ鹿猟の3大魅力。
1.「圧倒的なサイズ」と「大物率の高さ」と「一桁高い捕獲率」
大物は角長80cm以上、体重150kg、ピン角でも体重90kg、出会いの70%が3段角 。
エゾ鹿ガイド猟 は 捕獲2.1頭/日、出会い5.3回/日と本州猟に超圧勝します。
本州巻狩りの場合、捕獲0.05頭/日人、出会い0.15回/日人、本州大物は50cm & 60kg。
圧倒的な大自然の中、ベテランガイドが僅かな費用で夢を叶えます。
土日遠征(総費用10万円)だけでも平均2頭(5万円/頭)の捕獲が可能。
本州巻狩り捕獲コスト推定20万円/頭、比較してみて下さい。
2.「イージ―チャンスが多い」
射撃距離は50~150mですが、安価で誰でも所持可能サボットスラグ銃の射程圏内。
本州巻狩りと違って据え物切りですから難易度は低く、過去捕獲ゼロはありません。
銃所持1年生&狩猟経験ゼロでも少し射撃練習(50mで10cm達成)すれば十分捕獲可能。
3.「崇高のスナイパーに最も近い」
射撃距離は決して舐めて掛かれず、本州猟には不要であった本物の射撃技術が必要。
これこそが貴方の目指していた 「崇高のスナイパー」 ではないのでしょうか。
まだ残る拘り「自分で獲らなければ意味がない」があります。
実は筆者も全く同じ思いを持っていました。
しかし冷静に考えれば本州巻狩りも チームと猟犬のお陰、それが ガイドに換わった だけ、
一方ガイド猟のメリットとして 経験を10倍 に増す事が出来ます。
更に目指すべく「崇高のスナイパー」は「当然単独猟」ですが、近いのはエゾ鹿ガイド猟、
ここで数年の経験を積めば「憧れの単独猟」も射程範囲です。
あなたの目標は「巻狩り」では無く「崇高のスナイパー」だった筈です。
エゾ鹿ハンティングガイドのページ :http://ehg5205.militaryblog.jp
同上の近況報告のページ:http://littleken.militaryblog.jp/c22593.html
海外狩猟の同行案内:http://ehg5205.militaryblog.jp/c22514.html
2013年11月27日
狩猟大全集 入門編 目次。
狩猟大全集 入門編 目次。
1.はじめに、狩猟とは。 (2005スポーツガンガイドブックよりリトルケン作品)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494668.html
2.カモ撃ちへの招待。(狩猟大全集ショットガン編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494665.html
3.シカ猟への招待。(狩猟大全集ショットガン編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494664.html
4.各種散弾銃の特徴と筆者の愛銃。(狩猟大全集チャレンジ編より。)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494663.html
4-1.当たる銃と各型式の比較。
4-2.どんなスペックにすべきか?
4-3.オートとスライドの切り替え式も使いものになりません。
5.各種狩猟の紹介。(狩猟大全集ショットガン編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494659.html
5-1.鴨撃ち。 その1:デコイ撃ち。 その2:忍び撃ち。 その3:その他の鴨の撃ち方。
5-2.キジ撃ち。 5-3.キジバト撃ち。 5-4.タシギ撃ち。
5-5.鹿猟。 5-6.猪猟。 5-7.ウサギ猟。
5-8.タヌキ猟。 5-9.クマ猟&ヒグマ猟。
6.散弾とスラグ弾を如何に命中させるか。(狩猟大全集チャレンジ編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494658.html
6-1.見えている情報はリアルタイムではなく相当古い。
6-2.散弾銃の移動標的射撃。
6-3.ライフルやスラグ銃で静止目標射撃。
7.鴨撃ちと鹿撃ちの最適散弾粒サイズ。(狩猟大全集ショットガン編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494657.html
1.インプシリンダーの限界。
2.フルチョークの限界。
3.鹿撃ちにこれを適用すると。(次期狩猟大全集より)
8.狩猟実戦ドギュメント。(狩猟大全集ショットガン編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494656.html
1.海軍橋の忍び撃ち。4人でオナガガモ32羽。
2.底無し沼のデコイ撃ち。カルガモ4羽と10分に渡る勝負。
3.初めてシカを倒しました。
4.シカを撃墜。
5.K生徒エゾ鹿超大物捕獲ドギュメント。(2009年度解禁猟のホームページより抜粋)
9.エゾ鹿猟の薦め。(次期狩猟大全集より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494653.html
平均5回/日の出会い、2頭/日の捕獲は隣県遠征より遥かにコスパに優れ、
飛行機代を払っても十分ペイできる。
エゾ鹿猟の自前出撃に付いて。
10.エゾ鹿用の銃。(狩猟大全集チャレンジ編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494650.html
1.エゾシカ猟に使えるサボットスラグ銃の口径は。
2.ボルト、スライド、オート、どれが良いか。
3.ライフル銃とサボットスラグ銃の比較。
4.北海道出猟にはどの銃を用意したら良いか。
11.憧れのライフル銃。(次期狩猟大全集より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494649.html
ライフル銃とサボットスラグ銃は150m以内に於いて大きな差は無いが、
200m以遠に於いては大きな差となる。
12.プロハンターを志す人に。
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494648.html
13.狩猟大全集 (本物)。ガイド猟の有効性。海外猟の紹介と同行。
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494636.html
1.はじめに、狩猟とは。 (2005スポーツガンガイドブックよりリトルケン作品)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494668.html
2.カモ撃ちへの招待。(狩猟大全集ショットガン編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494665.html
3.シカ猟への招待。(狩猟大全集ショットガン編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494664.html
4.各種散弾銃の特徴と筆者の愛銃。(狩猟大全集チャレンジ編より。)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494663.html
4-1.当たる銃と各型式の比較。
4-2.どんなスペックにすべきか?
4-3.オートとスライドの切り替え式も使いものになりません。
5.各種狩猟の紹介。(狩猟大全集ショットガン編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494659.html
5-1.鴨撃ち。 その1:デコイ撃ち。 その2:忍び撃ち。 その3:その他の鴨の撃ち方。
5-2.キジ撃ち。 5-3.キジバト撃ち。 5-4.タシギ撃ち。
5-5.鹿猟。 5-6.猪猟。 5-7.ウサギ猟。
5-8.タヌキ猟。 5-9.クマ猟&ヒグマ猟。
6.散弾とスラグ弾を如何に命中させるか。(狩猟大全集チャレンジ編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494658.html
6-1.見えている情報はリアルタイムではなく相当古い。
6-2.散弾銃の移動標的射撃。
6-3.ライフルやスラグ銃で静止目標射撃。
7.鴨撃ちと鹿撃ちの最適散弾粒サイズ。(狩猟大全集ショットガン編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494657.html
1.インプシリンダーの限界。
2.フルチョークの限界。
3.鹿撃ちにこれを適用すると。(次期狩猟大全集より)
8.狩猟実戦ドギュメント。(狩猟大全集ショットガン編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494656.html
1.海軍橋の忍び撃ち。4人でオナガガモ32羽。
2.底無し沼のデコイ撃ち。カルガモ4羽と10分に渡る勝負。
3.初めてシカを倒しました。
4.シカを撃墜。
5.K生徒エゾ鹿超大物捕獲ドギュメント。(2009年度解禁猟のホームページより抜粋)
9.エゾ鹿猟の薦め。(次期狩猟大全集より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494653.html
平均5回/日の出会い、2頭/日の捕獲は隣県遠征より遥かにコスパに優れ、
飛行機代を払っても十分ペイできる。
エゾ鹿猟の自前出撃に付いて。
10.エゾ鹿用の銃。(狩猟大全集チャレンジ編より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494650.html
1.エゾシカ猟に使えるサボットスラグ銃の口径は。
2.ボルト、スライド、オート、どれが良いか。
3.ライフル銃とサボットスラグ銃の比較。
4.北海道出猟にはどの銃を用意したら良いか。
11.憧れのライフル銃。(次期狩猟大全集より)
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494649.html
ライフル銃とサボットスラグ銃は150m以内に於いて大きな差は無いが、
200m以遠に於いては大きな差となる。
12.プロハンターを志す人に。
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494648.html
13.狩猟大全集 (本物)。ガイド猟の有効性。海外猟の紹介と同行。
http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/e494636.html
2013年11月27日
1.はじめに。2005年スポーツガンガイドブックより (リトルケン作品)
ようこそ、狩猟大全集 入門編のページにお越し下さいましてありがとうございます。
温暖で四方を海に囲まれる我が国は不毛に近い地域が多いUSAや他諸国と違い、獲物が非常に豊富です。更にハンタ-が少ない事もあり、総合的に狩猟条件は決して諸外国に負けていません。
対象も鴨・雉・猪・鹿と多く、特に北海道エゾ鹿猟は世界中が羨むほどの超々豊猟です。
しかし人間に比べ野性鳥獣の五感&体力は桁違いに高く、圧倒的な能力差は銃の助けを借りても容易には埋まりません。狩猟とは相手の習性を学び、行動の先を読むと言う総合作戦です。
それは難しいが故に成功した時の喜びも大きな物になります。
世界最良の日本であっても現実の初期実戦はかなり大変です。五感に優れた獲物には出会う事すら難しく、一方的な敗戦が延々と続きます。出会えなければ失敗も出来ず上手くなる事も出来ません。
せっかく狩猟を始めても多くの方が狩猟の喜びを体験する事すらなく脱落されてしまいます。
捕獲だけが狩猟の全てではありませんが、講師の経験から出会いの無い狩猟ほどつまらない物も無いと思っています。
こんな経緯から狩猟の普及を願う筆者はエゾ鹿との出会いをお手伝いするガイド(スクール)を2002年から始めました。この方面でも御役に立てれば幸いです。
このページにたどり着かれた皆さんはこうした銃の魅力をすでにご存知の方ばかりと思います。
ぜひ本物の猟銃を手に狩猟の世界に1歩踏み出し実戦を体験して下さい。
何時か何処かで読者の皆さんと狩猟の楽しさを語り合える日を楽しみにしておりますが、その前に講師の40年余の体験をまとめた狩猟大全集の1部をここに無料公開したいと思います。
狩猟と言うのは銃が狩をする訳ではなく、人間が狩をするのです。体力&五感共に野性鳥獣の方が遥かに上で、そのままでは殆んど野性鳥獣側の一方勝ちになってしまい、例え銃の助けを借りてもこの差は誤差範囲しか縮じまりません。この絶望的な困難に挑戦するのが狩猟であります。
物事は簡単過ぎると覚えるのも飽きるのも早いのですが、その点で狩猟はちょっと難しい分、生涯楽しめる数少ない本物のスポーツです。
獲物の種類によって難易度もかなり異なりますが、鳩や鴨をターゲットにするならば初心者にも楽しめます。しかし鹿や猪となりますとそう簡単には勝たせてもらえません。
しかしその難易度が高ければ高い程その達成感や満足度も高くなり、その喜びは何物にも換え難い程の大きな物になります。太古の昔も今も大物と勝負して勝った喜びは不変です。
今の日本に野性鳥獣と勝負出来る場所など残されているのかと心配される方もおられますが、意外にも撃てる場所も種類も量も多いのです。それはハンター1人当たりの面積で言っても銃天国のアメリカにすら負けないほど広く、四方を海に囲まれる我が国は不毛に近い地域が多い他国と違い獲物の種類も多く、狭い国土ながら捕獲量もハンタ-が少ないが故に決して負けていないのです。
(以後は加筆)
日本の銃と狩猟に付いて結論を申し上げれば、銃取得までは世界最悪と思われますが、狩猟面では鳥猟も獣猟も世界のトップクラスです。特に北海道のエゾ鹿猟は間違いなく世界ダントツです。
僅か2万円(狩猟登録税と保険の合計)で鹿が獲り放題(実際に上手くやればかなり獲れる)と言う国は世界中でも皆無です。
手前味噌ですが、我がハンティングスクールの平均データではエゾ鹿との遭遇は5回/日、平均的なスクール3年生(サボットスラグ)ならばこの70%前後に射撃出来て、その内の50~60%が捕獲に成功し、結果として約2頭/日のエゾ鹿捕獲になっています。
この数字はガイド1台に付いてです。1人で乗ればその数値通り、2人で乗れば一人当りはこの数値の半分になります。
捕獲だけが狩猟の楽しみでない事は十分承知しているつもりですが、獲物との出会いや勝負無しには狩猟の楽しさは語れないと思っています。
(更なる加筆)
鹿や猪の生息数の多さはTV等の報道の通り、被害も多く、今や地元ベテランハンターが1年中追い駆け回しています。
鹿や猪は早い話が地元駆除ハンターから1年中逃げ回っています。その為に地元ベテランハンターの平均技量に満たない場合は出会いを得る事すら困難です。
決して舐めて掛かれない相手です。
温暖で四方を海に囲まれる我が国は不毛に近い地域が多いUSAや他諸国と違い、獲物が非常に豊富です。更にハンタ-が少ない事もあり、総合的に狩猟条件は決して諸外国に負けていません。
対象も鴨・雉・猪・鹿と多く、特に北海道エゾ鹿猟は世界中が羨むほどの超々豊猟です。
しかし人間に比べ野性鳥獣の五感&体力は桁違いに高く、圧倒的な能力差は銃の助けを借りても容易には埋まりません。狩猟とは相手の習性を学び、行動の先を読むと言う総合作戦です。
それは難しいが故に成功した時の喜びも大きな物になります。
世界最良の日本であっても現実の初期実戦はかなり大変です。五感に優れた獲物には出会う事すら難しく、一方的な敗戦が延々と続きます。出会えなければ失敗も出来ず上手くなる事も出来ません。
せっかく狩猟を始めても多くの方が狩猟の喜びを体験する事すらなく脱落されてしまいます。
捕獲だけが狩猟の全てではありませんが、講師の経験から出会いの無い狩猟ほどつまらない物も無いと思っています。
こんな経緯から狩猟の普及を願う筆者はエゾ鹿との出会いをお手伝いするガイド(スクール)を2002年から始めました。この方面でも御役に立てれば幸いです。
このページにたどり着かれた皆さんはこうした銃の魅力をすでにご存知の方ばかりと思います。
ぜひ本物の猟銃を手に狩猟の世界に1歩踏み出し実戦を体験して下さい。
何時か何処かで読者の皆さんと狩猟の楽しさを語り合える日を楽しみにしておりますが、その前に講師の40年余の体験をまとめた狩猟大全集の1部をここに無料公開したいと思います。
狩猟と言うのは銃が狩をする訳ではなく、人間が狩をするのです。体力&五感共に野性鳥獣の方が遥かに上で、そのままでは殆んど野性鳥獣側の一方勝ちになってしまい、例え銃の助けを借りてもこの差は誤差範囲しか縮じまりません。この絶望的な困難に挑戦するのが狩猟であります。
物事は簡単過ぎると覚えるのも飽きるのも早いのですが、その点で狩猟はちょっと難しい分、生涯楽しめる数少ない本物のスポーツです。
獲物の種類によって難易度もかなり異なりますが、鳩や鴨をターゲットにするならば初心者にも楽しめます。しかし鹿や猪となりますとそう簡単には勝たせてもらえません。
しかしその難易度が高ければ高い程その達成感や満足度も高くなり、その喜びは何物にも換え難い程の大きな物になります。太古の昔も今も大物と勝負して勝った喜びは不変です。
今の日本に野性鳥獣と勝負出来る場所など残されているのかと心配される方もおられますが、意外にも撃てる場所も種類も量も多いのです。それはハンター1人当たりの面積で言っても銃天国のアメリカにすら負けないほど広く、四方を海に囲まれる我が国は不毛に近い地域が多い他国と違い獲物の種類も多く、狭い国土ながら捕獲量もハンタ-が少ないが故に決して負けていないのです。
(以後は加筆)
日本の銃と狩猟に付いて結論を申し上げれば、銃取得までは世界最悪と思われますが、狩猟面では鳥猟も獣猟も世界のトップクラスです。特に北海道のエゾ鹿猟は間違いなく世界ダントツです。
僅か2万円(狩猟登録税と保険の合計)で鹿が獲り放題(実際に上手くやればかなり獲れる)と言う国は世界中でも皆無です。
手前味噌ですが、我がハンティングスクールの平均データではエゾ鹿との遭遇は5回/日、平均的なスクール3年生(サボットスラグ)ならばこの70%前後に射撃出来て、その内の50~60%が捕獲に成功し、結果として約2頭/日のエゾ鹿捕獲になっています。
この数字はガイド1台に付いてです。1人で乗ればその数値通り、2人で乗れば一人当りはこの数値の半分になります。
捕獲だけが狩猟の楽しみでない事は十分承知しているつもりですが、獲物との出会いや勝負無しには狩猟の楽しさは語れないと思っています。
(更なる加筆)
鹿や猪の生息数の多さはTV等の報道の通り、被害も多く、今や地元ベテランハンターが1年中追い駆け回しています。
鹿や猪は早い話が地元駆除ハンターから1年中逃げ回っています。その為に地元ベテランハンターの平均技量に満たない場合は出会いを得る事すら困難です。
決して舐めて掛かれない相手です。
2013年11月27日
2.鴨猟への招待。(狩猟大全集ショットガン編より)
今日は待ちに待った狩猟解禁日、暗い内に戦闘配置に付きます。やがて待望の日の出です。
1群れの鴨が鳥屋(ここに隠れて鴨を待っている)に接近中、鴨は我々の待っている池に降りようとしていますが、安全確認の為に何回も旋廻しています。
鴨に気付かれない様に射手は動けません。長い場合は10分以上この状態が続きます。
この間に発見されれば鴨の勝ち、この勝負が鴨猟の醍醐味です。
石の様に動かないでいると数分後に鴨は速度&高度共に落として着水コースに入ります。この瞬間を待っていたハンターはここぞと行動を一斉に起こしスイング射撃に入ります。銃を止めない様に注意しながら銃身でカモを追い越して見えなくなった瞬間に連射します。
広い猟場に乾いた銃声が響きます。2発共命中。2羽のカモが弧を描いて落ちて来ます。
1991年愛知県豊橋市の養殖廃池の解禁日は10年に1度の超大猟。
現在は残念ながらその地で狩猟する事は出来ません。
2013年11月27日
3.鹿猟への招待。(狩猟大全集ショットガン編より)
これはグループ猟です。各自が打ち合わせの待ち場に着いた頃、猟犬が離されます。
まもなくシカは猟犬に発見され1度は現場を走り去り猟犬はそれを鳴きながら追跡します。
鹿はその習性から山を大きく1~2度廻り、その後逃げる方向を決定します。
その逃げ道を予測して射手が待つのがこの鹿の巻き狩りです。
射手は立ち木等を背に心の雑念を捨て動かない様にして鹿を待ちます。やがて30分もすると遠くに猟犬の鳴き声が聞こえ始めました。鹿の巻き狩りで1番興奮する時間です。
やがて「カサッカサッ」とかすかな足音が聞こえて来ます。まだシカは見えません。
やがて木々の間から接近して来る鹿が僅かに目に入りました。速足で10~20m歩くと立ち止まり気配を取っています。
2頭です。先頭のはかなりの大物です。少しでも動けば撃つ前に感付かれてしまいます。
本当はそれ程ではないのですが随分長い時間の様に感じます。
もう心臓が口から飛び出そうです。それでもやがて鹿との距離は20mを切りました。
鹿は速足で歩いています。間もなく木々の切れ目に、そこが射撃ポイントです。
今だっ。銃を向けた途端に鹿は全速で走りました。スイングしながら銃を肩に付けると同時に引き金を引く。狭い谷間には銃声が轟き、帰ってくるこだまと更なる連射音が重なりまるで雷鳴の様です。
1発目、命中。鹿は一瞬ビクッとしましたが走る速度は落ちません。2発目も命中、被弾部周辺の毛が一瞬ですが立ちます。やや走行困難になった様です。
3発目も命中、同時に動きが止まりそのまま前方回転に入りました。1回転半で鹿は止まりました。
鹿の動きが止まった頃、向い山から跳ね返った最終弾の銃声が返って来ます。
やった、やりました、見事な3段角です。後方のもう1頭はこの間に方向を変え逃げました。
私の銃はもう弾がありませんので見送ります。
しかし数分後に数百m離れた隣の待ち場でも銃が鳴り、そこで撃ち止められました。
1996年12月8日、愛知県額田町の山中にて。(2005年額田町は岡崎市に合併。)
まもなくシカは猟犬に発見され1度は現場を走り去り猟犬はそれを鳴きながら追跡します。
鹿はその習性から山を大きく1~2度廻り、その後逃げる方向を決定します。
その逃げ道を予測して射手が待つのがこの鹿の巻き狩りです。
射手は立ち木等を背に心の雑念を捨て動かない様にして鹿を待ちます。やがて30分もすると遠くに猟犬の鳴き声が聞こえ始めました。鹿の巻き狩りで1番興奮する時間です。
やがて「カサッカサッ」とかすかな足音が聞こえて来ます。まだシカは見えません。
やがて木々の間から接近して来る鹿が僅かに目に入りました。速足で10~20m歩くと立ち止まり気配を取っています。
2頭です。先頭のはかなりの大物です。少しでも動けば撃つ前に感付かれてしまいます。
本当はそれ程ではないのですが随分長い時間の様に感じます。
もう心臓が口から飛び出そうです。それでもやがて鹿との距離は20mを切りました。
鹿は速足で歩いています。間もなく木々の切れ目に、そこが射撃ポイントです。
今だっ。銃を向けた途端に鹿は全速で走りました。スイングしながら銃を肩に付けると同時に引き金を引く。狭い谷間には銃声が轟き、帰ってくるこだまと更なる連射音が重なりまるで雷鳴の様です。
1発目、命中。鹿は一瞬ビクッとしましたが走る速度は落ちません。2発目も命中、被弾部周辺の毛が一瞬ですが立ちます。やや走行困難になった様です。
3発目も命中、同時に動きが止まりそのまま前方回転に入りました。1回転半で鹿は止まりました。
鹿の動きが止まった頃、向い山から跳ね返った最終弾の銃声が返って来ます。
やった、やりました、見事な3段角です。後方のもう1頭はこの間に方向を変え逃げました。
私の銃はもう弾がありませんので見送ります。
しかし数分後に数百m離れた隣の待ち場でも銃が鳴り、そこで撃ち止められました。
1996年12月8日、愛知県額田町の山中にて。(2005年額田町は岡崎市に合併。)
2013年11月27日
4.各種散弾銃の特徴と筆者の愛銃。(狩猟大全集チャレンジ編)
ショットガンは使用する装弾の粒の大きさとチョーク(又は銃身)を交換すれば50m以下の距離と言う前提で小鳥からヒグマまでの国内の全ての狩猟鳥獣に対して使えます。
ハーフライフル銃身とサボット専用装弾を使えば100mは楽勝、150mも相当な可能性があります。
ショットガンを最初に購入する時、多くの方がどの型式の銃にしようか迷われます。
なぜ迷うかと言えば1丁の銃で全てに使える様にと考えるからです。
結論から言いますとこれはかなり無理な話で全ての用途を向く様にとするならば数丁は避け難いと言う事になります。
一方でこれを扱う人間はそれほど器用ではありませんので相当な訓練をしていないとタイプの違う道具を扱い切れないのも事実です。
1.当たる銃と各型式の比較。
命中率を良くする為には下記の方向にある銃が一般に良く当たります。
1.ある程度長い銃。
2.ある程度重い銃。
3.動標的にはスイングが止まり難い銃。
4.静標的には据わりの良い銃。
1-1.上下2連銃の特徴。
利点:耐久性に優れます。初矢(第1発目)の反動で銃の跳ね上がりが少ない。
銃身が2本有る事により動バランスが良く引き止まりが起き難い。
欠点:2発しか射撃出来ない。やや重い。やや高価となる。
結論として2発しか撃たないクレー射撃用として優れており、狩猟には余り向いておりません。
1-2.水平2連銃の特徴。
利点:軽量である。担ぎ易い。引き金が2本あるタイプは射撃不能になる確率が最も低い。
欠点:2発しか射撃出来ない。反動が強烈である。
結論としてかつては軽量で担ぎ易い事からかつては猟犬を使った鳥猟に使われ、引き金が2本あるタイプは信頼性が高いとして大物猟に好んで使われておりましたが、現在では多くのメーカーが生産中止をしている状態です。
1-3.スライドアクション銃の特徴。
利点:3発撃てる。安価である。特殊部隊が多く使っておりカッコ良い。
欠点:連発操作が難しい。稀に回転不良を起こす。弾が入れ難く且つ抜き難い。
一見全ての用途に使えそうに思え、安価でカッコ良い事(と思われている)もあり近年人気は上がっているのですが、結論として次のオートを含めて4者の中では最もダメな銃なのであります。
なぜダメなのかは後で詳しく説明します。
1-4.セミオート銃の特徴。
利点:3発撃てる。連射に集中出来る。2発装填がスライド式より遥かに早い。
欠点:稀(スライドよりやや少ない)に回転不良を起こす。スライド銃より多少高価である。
回転不猟が欠点に挙げられる事がよくありますが、よく整備しておけば数百発に1回以下であり、スライドアクションよりかえって回転成功率は高いのが本当の所です。
連射時の特性も上下2連銃には少し負けますが他の3者の中では最高です。
もし1丁で全てを済ませたいと思うのであれば絶対にこれにすべきです。
または最初の銃としてはこれにすべきでしょう。
2.どんなスペックにすべきか?
誰が何時決めたのか狩猟用スタンダードは銃身長は26インチ(1インチは25.4mm)、チョークはインプシリンダー(改良平筒)が常識とされておりますが、本当にそうでしょうか?
銃身長は18インチから2インチ飛びに32インチ程度まで各種があります。スラグ銃としては20~24インチ、散弾用として26~30インチの物が多く出回っております。
当たる銃としてはある程度重くて長い銃が引き止りが起き難く良好なのですが、一方で取廻しとなりますと軽く短いほど良いと言う事になります。
銃身の取り替えはスイングバランスが変わってしまいあまり良好な策とは言えません。
2-1.最高の動バランス、30インチフルチョーク。
私は長い間SKBのガス作動のセミオート(通称ガスオート)を使っておりました。主に30インチフルチョークのバレルを使っておりましたが、非常にバランス良好で高い命中率を得る事が出来ました。
2-2.森林では長過ぎる銃は不適。
ところがこの銃もカモ撃ちやハト撃ちの広いフィールでは最高なのですが、森の中のシカ撃ちにはその122cmある全長が大問題となりました。(実際にこの銃で撃墜したシカはありません。)
2-3.鳥撃ちと兼用出来る銃にしたい。(これが現在の筆者の愛銃です。)
長い30インチフルチョークのバランスを保ちながら出来るだけ短銃身をと1時期は21インチの銃身の物(フルチョーク)を使ってみましたが、スイングバランスが良くありませんでした。
そこでバレルを24インチのインナーチョーク式としました。特にインナー交換チョークが目的ではなく、銃身を先重にしたかったのです。
結果バレルは30インチフルチョークに比べて100g強軽くなりました。スイングバランスはそれほど変わらないのですが、スナップショットで目標に素早く向けた時の銃口の志向がやや安定しません。又発射時の跳ね上がりもやや大きく次弾の志向性にも問題がありました。
これはフロントにバランサー錘を付ければ改良されると思いました。
先台を止めるネジ部品を大きくし、その中に鉛を入れた物を自作しました。試行錯誤の末約150g増の時にバランスが最良となりました。
本銃にはSKB1900改スイングマスターと名を付けました。
尚50mで50cmの的紙からはみ出してしまう様な多くのスラグ初心者がエゾシカを捕獲しようとするならフルチョーク&バックショット(27粒の4号バック)の方が圧勝です。
24インチSKB改はその意味でも最強です。
本銃はそのまま美味しい鳥である蝦夷雷鳥やマガモ猟に使えるのも魅力です。
又本州巻き狩りにも最も適していると言う事は言うまでもありません。
3.オートとスライドの切り替え式も使いものになりません。
ポリスが使ってカッコ良いの理由で人気があるスパス12やベネリのM3等のスライドとオートの兼用銃のお話を少しします。これらは全長では私の辿り着いた改良版に近い物がありますが、レシーバーが重くバランスはかなり劣悪です。
本銃はダブルアクションリボルバーの様に不発だったら或いは回転不良だったらすぐにスライド操作して戦闘を継続出来そうに思うのですが、実はメカが全くそうなってはいないのです。オートをスライドに切り替えるのは専用レバーの切り替えが必要でこれはセーフティーボタンの様にすぐには操作出来ないのです。
ではポリスはなぜM3なのかと言いますと催涙弾やゴム製スラッグ弾等の特殊な弾はオートでは回転しませんので止む無くそう言うメカが必要だったのです。
又彼らのターゲットは素早い野性鳥獣ではなく、また必ずしも敵を死亡させる事も目的ではなく、バックショットをストレート銃身でバラ撒いた方が効果があるのです。
4.とりあえず揃える銃 はセミーオートとスコープ付ハーフライフル。
狩猟をメインで使われる方はセミオートの12番口径、24~26インチのリブバレルでインナーチョーク式の銃身を揃えれば、各種の鳥猟、猪や鹿の大物猟(50m以内をバックショットで撃つ場合)、そしてトッラプ射撃、スキート射撃にも使えます。
12番以外は装弾の価格も高く且つ入手性も悪くなります。
クレー射撃をもっと上手くなりたい方は上下2連銃が良いと思います。
セミオートで撃つ時に比べて25発ラウンドで数発の向上が期待出来ます。
50m以遠の鹿を撃とうとされる場合はスコープ付きのハーフライフルの12番が宜しいでしょう。
この場合の型式ですが、10項のエゾシカ用の銃を参照して下さい。
セミオート銃にもハーフライフルの替え銃身もありますが、ハーフライフルを生かす為にはスコープの運用が不可欠です。
スコープ運用にはストックのセッティングが違いますからスコープレスとの共用は良い結果に続ながりません。
またハーフライフルでないバレルでスラグ弾を撃つ場合ですが、余り命中精度が期待出来ずに実用性は50m以下となり、その距離であればバックショットをフルチョークで撃った方が高い効果を期待出来ます。
サボットスラグやスラグ銃を用いた射撃を楽しむ事は可能ですが、反動の凄まじさと弾代が相当高価である事を覚悟しておかなくてはなりません。
(安いスラグ弾で200円/発~安いサボット弾400円/発~エゾ鹿用非鉛サボット弾は700円/発)
凄まじい反動に負けずに命中させると言う事は意外と難しく、当初は100m用標的紙(50cm角)からはみ出してしまう程です。当初第1目標はこれを5cm以内にする事、第2目標として150mで15cm以内にする事です。
最近のエゾ鹿は100~150mに多く居ますので150m15cmが実戦で必要とする精度です。
静止標的に当らないのに動標的に当る筈もありませんからサボットスラグ射撃の連射は考える必要はありません。
ハーフライフル銃身とサボット専用装弾を使えば100mは楽勝、150mも相当な可能性があります。
ショットガンを最初に購入する時、多くの方がどの型式の銃にしようか迷われます。
なぜ迷うかと言えば1丁の銃で全てに使える様にと考えるからです。
結論から言いますとこれはかなり無理な話で全ての用途を向く様にとするならば数丁は避け難いと言う事になります。
一方でこれを扱う人間はそれほど器用ではありませんので相当な訓練をしていないとタイプの違う道具を扱い切れないのも事実です。
1.当たる銃と各型式の比較。
命中率を良くする為には下記の方向にある銃が一般に良く当たります。
1.ある程度長い銃。
2.ある程度重い銃。
3.動標的にはスイングが止まり難い銃。
4.静標的には据わりの良い銃。
1-1.上下2連銃の特徴。
利点:耐久性に優れます。初矢(第1発目)の反動で銃の跳ね上がりが少ない。
銃身が2本有る事により動バランスが良く引き止まりが起き難い。
欠点:2発しか射撃出来ない。やや重い。やや高価となる。
結論として2発しか撃たないクレー射撃用として優れており、狩猟には余り向いておりません。
1-2.水平2連銃の特徴。
利点:軽量である。担ぎ易い。引き金が2本あるタイプは射撃不能になる確率が最も低い。
欠点:2発しか射撃出来ない。反動が強烈である。
結論としてかつては軽量で担ぎ易い事からかつては猟犬を使った鳥猟に使われ、引き金が2本あるタイプは信頼性が高いとして大物猟に好んで使われておりましたが、現在では多くのメーカーが生産中止をしている状態です。
1-3.スライドアクション銃の特徴。
利点:3発撃てる。安価である。特殊部隊が多く使っておりカッコ良い。
欠点:連発操作が難しい。稀に回転不良を起こす。弾が入れ難く且つ抜き難い。
一見全ての用途に使えそうに思え、安価でカッコ良い事(と思われている)もあり近年人気は上がっているのですが、結論として次のオートを含めて4者の中では最もダメな銃なのであります。
なぜダメなのかは後で詳しく説明します。
1-4.セミオート銃の特徴。
利点:3発撃てる。連射に集中出来る。2発装填がスライド式より遥かに早い。
欠点:稀(スライドよりやや少ない)に回転不良を起こす。スライド銃より多少高価である。
回転不猟が欠点に挙げられる事がよくありますが、よく整備しておけば数百発に1回以下であり、スライドアクションよりかえって回転成功率は高いのが本当の所です。
連射時の特性も上下2連銃には少し負けますが他の3者の中では最高です。
もし1丁で全てを済ませたいと思うのであれば絶対にこれにすべきです。
または最初の銃としてはこれにすべきでしょう。
2.どんなスペックにすべきか?
誰が何時決めたのか狩猟用スタンダードは銃身長は26インチ(1インチは25.4mm)、チョークはインプシリンダー(改良平筒)が常識とされておりますが、本当にそうでしょうか?
銃身長は18インチから2インチ飛びに32インチ程度まで各種があります。スラグ銃としては20~24インチ、散弾用として26~30インチの物が多く出回っております。
当たる銃としてはある程度重くて長い銃が引き止りが起き難く良好なのですが、一方で取廻しとなりますと軽く短いほど良いと言う事になります。
銃身の取り替えはスイングバランスが変わってしまいあまり良好な策とは言えません。
2-1.最高の動バランス、30インチフルチョーク。
私は長い間SKBのガス作動のセミオート(通称ガスオート)を使っておりました。主に30インチフルチョークのバレルを使っておりましたが、非常にバランス良好で高い命中率を得る事が出来ました。
2-2.森林では長過ぎる銃は不適。
ところがこの銃もカモ撃ちやハト撃ちの広いフィールでは最高なのですが、森の中のシカ撃ちにはその122cmある全長が大問題となりました。(実際にこの銃で撃墜したシカはありません。)
2-3.鳥撃ちと兼用出来る銃にしたい。(これが現在の筆者の愛銃です。)
長い30インチフルチョークのバランスを保ちながら出来るだけ短銃身をと1時期は21インチの銃身の物(フルチョーク)を使ってみましたが、スイングバランスが良くありませんでした。
そこでバレルを24インチのインナーチョーク式としました。特にインナー交換チョークが目的ではなく、銃身を先重にしたかったのです。
結果バレルは30インチフルチョークに比べて100g強軽くなりました。スイングバランスはそれほど変わらないのですが、スナップショットで目標に素早く向けた時の銃口の志向がやや安定しません。又発射時の跳ね上がりもやや大きく次弾の志向性にも問題がありました。
これはフロントにバランサー錘を付ければ改良されると思いました。
先台を止めるネジ部品を大きくし、その中に鉛を入れた物を自作しました。試行錯誤の末約150g増の時にバランスが最良となりました。
本銃にはSKB1900改スイングマスターと名を付けました。
尚50mで50cmの的紙からはみ出してしまう様な多くのスラグ初心者がエゾシカを捕獲しようとするならフルチョーク&バックショット(27粒の4号バック)の方が圧勝です。
24インチSKB改はその意味でも最強です。
本銃はそのまま美味しい鳥である蝦夷雷鳥やマガモ猟に使えるのも魅力です。
又本州巻き狩りにも最も適していると言う事は言うまでもありません。
3.オートとスライドの切り替え式も使いものになりません。
ポリスが使ってカッコ良いの理由で人気があるスパス12やベネリのM3等のスライドとオートの兼用銃のお話を少しします。これらは全長では私の辿り着いた改良版に近い物がありますが、レシーバーが重くバランスはかなり劣悪です。
本銃はダブルアクションリボルバーの様に不発だったら或いは回転不良だったらすぐにスライド操作して戦闘を継続出来そうに思うのですが、実はメカが全くそうなってはいないのです。オートをスライドに切り替えるのは専用レバーの切り替えが必要でこれはセーフティーボタンの様にすぐには操作出来ないのです。
ではポリスはなぜM3なのかと言いますと催涙弾やゴム製スラッグ弾等の特殊な弾はオートでは回転しませんので止む無くそう言うメカが必要だったのです。
又彼らのターゲットは素早い野性鳥獣ではなく、また必ずしも敵を死亡させる事も目的ではなく、バックショットをストレート銃身でバラ撒いた方が効果があるのです。
4.とりあえず揃える銃 はセミーオートとスコープ付ハーフライフル。
狩猟をメインで使われる方はセミオートの12番口径、24~26インチのリブバレルでインナーチョーク式の銃身を揃えれば、各種の鳥猟、猪や鹿の大物猟(50m以内をバックショットで撃つ場合)、そしてトッラプ射撃、スキート射撃にも使えます。
12番以外は装弾の価格も高く且つ入手性も悪くなります。
クレー射撃をもっと上手くなりたい方は上下2連銃が良いと思います。
セミオートで撃つ時に比べて25発ラウンドで数発の向上が期待出来ます。
50m以遠の鹿を撃とうとされる場合はスコープ付きのハーフライフルの12番が宜しいでしょう。
この場合の型式ですが、10項のエゾシカ用の銃を参照して下さい。
セミオート銃にもハーフライフルの替え銃身もありますが、ハーフライフルを生かす為にはスコープの運用が不可欠です。
スコープ運用にはストックのセッティングが違いますからスコープレスとの共用は良い結果に続ながりません。
またハーフライフルでないバレルでスラグ弾を撃つ場合ですが、余り命中精度が期待出来ずに実用性は50m以下となり、その距離であればバックショットをフルチョークで撃った方が高い効果を期待出来ます。
サボットスラグやスラグ銃を用いた射撃を楽しむ事は可能ですが、反動の凄まじさと弾代が相当高価である事を覚悟しておかなくてはなりません。
(安いスラグ弾で200円/発~安いサボット弾400円/発~エゾ鹿用非鉛サボット弾は700円/発)
凄まじい反動に負けずに命中させると言う事は意外と難しく、当初は100m用標的紙(50cm角)からはみ出してしまう程です。当初第1目標はこれを5cm以内にする事、第2目標として150mで15cm以内にする事です。
最近のエゾ鹿は100~150mに多く居ますので150m15cmが実戦で必要とする精度です。
静止標的に当らないのに動標的に当る筈もありませんからサボットスラグ射撃の連射は考える必要はありません。
2013年11月27日
5.各種狩猟の紹介。(狩猟大全集ショットガン編より)
狩猟には散弾銃を使った狩猟以外にもエアーライフルを使った物、ライフル銃を使った物、更には網や罠を使った物もあります。
エアーライフルを使った狩猟は殆んどの鳥猟が対象範囲にあり、1発狙撃のスリル等は散弾銃の躍動感ある狩猟に比べて甲乙付け難い物があります。弾の安いのも魅力です。
しかし空気の断熱膨張を使う原理から弾速は300m/sを超える事は出来ません。
鳥を捕獲する為の命中精度と殺傷能力は80m位まではありますが、空気抵抗の多い鼓弾を使用する事から弾速低下が著しく20~30mは非常に良く当たりますが、40mを超えると落差補正が難しくなり、50mを超えると横風&向風や彼我の相対位置関係や気温等々の精密補正が必要となり実用性に欠けて来ます。
なお、近年のプリチャージ銃の命中精度やパワーは従来に空気銃に比べて圧倒的に優れていると言う謳い文句は全くの嘘です。
古い時代のスプリング式空気銃やCO₂圧縮ガス銃に対してはその言葉の通りですが、1970年以降のポンプ式エアーライフルからは命中精度もパワーもそれほど進化はしていません。(筆者が1968年に取得した兵林館ASは5.5mmで弾速280m/s、70mのキジバトを貫通出来ました。)
また高性能プリチャージ銃で猪や鹿を捕獲したと言う話を真に受けてはいけません。
絶対に捕獲出来ないとは言いませんが、後述の飛鳥射撃と同様殆ど絶望的です。
エアーライフルで飛行する鳥に命中させる事は絶対に不可能ではありませんが、弾速が遅い事や落差補正をしなければいけない事からこれも殆ど絶望的です。
難しいから面白いと言う事もありますが、やはり50mまでなら飛鳥射撃も可能な散弾銃、更には弾粒のサイズを換える事により鹿や猪や熊まで対応出来る散弾銃に分があると講師は考えます。
本項では主に散弾銃を使った狩猟の紹介を致します。
1.鴨撃ち。
その1:デコイ撃ち:
冒頭で紹介した鴨撃ちはこのデコイ撃ちです。カモが多く集る所で周辺にもカモが移動するコースがあればなお良好です。池の大きさは必ずしも大きい必要はありません。カモがそこを気に入ってくれる事が大切な要素です。
カモは風下から侵入しますので必ず風向きを確認し事前にカモの飛行コースを観察しておきます。池が大きいとこの進入コースが絞りきれずかえって効率が悪くなります。
進入コースが分かったらそこにデコイを置きます。置く場所はカモが着水するポイント付近が良好です。そのデコイと進入線を結んだ線の両側に射手を一人ずつ置きます。人数が多いとたくさん撃てる確率よりも誰かがカモに発見され逃げられる確率が高くなるだけです。射手は進入側でもデコイの奥でも構いません。体を隠す場所が必要です。無い時は事前に作っておきます。
本物のデコイ猟を紹介しましょう。カモ撃ちを舐めてかかってはいけません。
射撃チャンスが多い為に早く上達しますが、射撃その物の難易度はトップクラスの難易度です。
第1段階。カモは数km先に池がある事を視認します。
第2段階。その池が安全かどうかを確認しながら近寄ってきます。そして異常を感じるとすぐに飛び去ってしまいます。従って数km先のゴマ粒状態で発見しないともうその時点で射手が発見されて近寄ってきません。だからその勝負に負ける様な見張りならしない方がマシです。カモは必ず風下から進入しますのでその進入コースだけを見ていれば良いのです。
第3段階。カモは遠巻きに数回池を廻ります。
第4段階。そして一応安全そうかなと思うと更に高度を低くして数回池を廻ります。
第5段階。ハンターが発見されなければ更に高度を下げて進入します。この頃になると一応射程限界付近ですから撃てない事はありません。しかしまだ警戒をしておりますので速度を落としません。ここで銃を向けるとカモは速度がありますので急上昇をして一気に安全圏に離脱してしまいますから1羽撃墜がやっとです。
第6段階。安全であると分かると今度は速度と高度を落としてもう1度最終確認にやってきます。先ほどよりは高度も速度も低くなるため、この時ならば腕の良いシューターという前提で各人1羽が可能です。しかし本物のハンターならまだ撃ちません。
第7段階。高度と速度を下げても安全であることを確認するといよいよ最終進入です。
今度は速度をしっかり殺し、高度も急速に下げて来ます。いよいよ着水が近くなると今まで体の後方に密着させていた足が出て来ます。高度はもう10m以下です。ここで射撃を開始します。距離は近いし、速度は落ちているのですからもはや射撃そのものはイージーです。撃たれたカモは速度と高度を回復しようと必死に羽ばたきますが翼はむなしく空を切るばかりでその割りに速度も高度も回復しません。やがてカモは連射で次から次へと撃墜されていきます。ここまで引き寄せれば各人ダブル以上も簡単です。
最長30分に渡るかけ引きの勝負と手強いカルガモ達でありました。
その2:忍び撃ち:
休み場や餌場にカモがいることが分かったら射程距離まで近寄らなくてはなりません。
ショットガンは優れた銃ですが、射程が僅か30m前後でMax.50m程度です。つまり石を投げても当たりそうな距離まで近寄らないとその効力を発しないのです。ショットガンの狩猟の最大の面白さはここにあります。
カモは視力も聴力も人間より遥かに優れておりますし、何よりも命が掛かっておりますから並の方法では接近出来ません。筆者も経験が少なかった頃あらゆる方法を試しましたが、すべて失敗でした。カモに対する忍び接近は不可能ではないかと思った位でした。
ある時、筆者がこれまでにも何度か接近に失敗している場所にカモがいました。今日はどの様な手法でやって見ようか考えていると先客がいました。猫です。
猫は背を低くし、忍び足で1m位前進し、そこで数十秒じっとしてました。また1m前進しじっとしています。これの繰り返しでした。その場所はカモから30mの所まではまばらですが草があります。しかしそれを過ぎると草は全くありません。
草のある所までは猫ならまず成功するだろうが、その先はいくら猫でも無理だと思いながらカモがいつ飛ぶのかと見てました。
驚いた事に草が無くなってもまだカモは飛びません。それどころか警戒すらしておりません。やがて距離は10mも切りました。カモはまだ警戒しておりません。なんとその猫は2mまで近寄ったではありませんか。
砂浜で背中半分以上がずっと見えているのですからこれには驚きました。2mまで接近に成功した猫は飛び掛かるチャンスを待っています。10分位した時でしょうか。カモが一斉に首を上げたとたん猫が襲い掛かりましたが、わずか数十cmの差でカモは逃げ去りました。
非常の面白いショーを見せてもらいました。背中丸見えでもあんなに近くまで行ける事を猫が証明してくれたのです。私も後日早速この断続接近法で挑戦してみました。成功はしませんでしたが、いつもよりは大幅に接近出来ました。もう少しです。
何回かやっている内にカモは飛ぶ前に何秒か首を高くする事に気が付きました。そこでカモが首を上げたらじっとしている事にしました。5分もすると首はまた元に戻り餌を食べ始めました。そこで私は再び前進しました。首を上げない内は大丈夫です。首が上がるとその警戒が解けるまでじっとしています。それを繰り返している内にまた新しい事を発見しました。徐々に警戒に慣れて来たのかあまり警戒をしなくなり、また警戒の解けるまでの時間も早くなってきました。そんな事を思いながらとうとう30mまで接近に成功しました。
ここですぐに撃たずに更に観察が必要です。カモは餌を食べながら多少は動くので何羽か重なる時があります。よ~し、今度3羽重なったら撃とうと決め、待っていました。まもなく重なります。そこでさっと立ち上がりました。
全てのカモがギョッとした顔でこちらを見ています。そのまま当初に目を付けていた3羽の塊に撃ち込みました。その後は乱戦です。手近かなカモを連射で次々と撃墜していきました。あっと言う間に射撃終了です。
弾込めしながら周りを見ると少なくとも6羽以上います。何羽かはまだ生きていますので止め矢を撃ちました。結果は8羽。1連射で定数(今は5羽で定数)でありました。
こうして忍び接近法は開発されました。
また考えました。接近する時に音が出ない様、そして少しでも姿を見られない様に地形の土木工事をする事にしました。流木を数本置いて見え難くし、音の出易い物も出来るだけ除去しました。また射撃ポイントにも大き目の流木を組合わせて置きました。
この場所はその後5年以上有効でここだけで軽く100羽以上獲らせて頂きました。
その3:その他の鴨の撃ち方。
追い出し撃ち:カモの飛行するコースは意外と決まっており大きな池から追い出すとある
ルールの下に飛び去ります。その場所に隠密で先に射手を配置してから追い出します。
踏み出し撃ち:水辺の葦の部分を歩きますと時に逃げ遅れたのが足元から飛び出します。
船撃ち:ボートで沖合いに休憩している鴨の群れに接近して撃ちます。
非常にゆっくり螺旋を描く様に接近しないと逃げられます。
如何でしたか。思っていたよりも色々な方法があるのがカモ撃ちです。実戦ではまだまだこれらの変形や組み合わせがありますので手法は無限大にあります。カモの猟場がなく、悩んでおられる方もいると思いますが、日本にカモが渡って来る限り、またすべてのエリアが禁猟にならない限り、カモの猟場は無限にあります。今は見つけ方やその他のやり方がちょっと分らないだけなのです。
鴨撃ちに最適なのはフルチョークに4号散弾と言われていますが、7.5号の方が有効です。
2.キジ撃ち。
キジは日本の国鳥です。大陸のキジもアメリカのキジも殆どがオレンジ色のキジであり、緑色のキジは日本を始めとする僅かな地域にしか居ません。
ポインターやセッター等の猟犬を使いキジを追い出します。ポインターの名はキジの居る所の数m手前でそこにキジがいますよとポイントするのでその名があります。一方セッターはその時座り込んでそれを示すのでその名が付きました。
よく訓練された猟犬はキジの匂いがあると尻尾の振りが良くなったり態度が変わって来ます。ハンターはそれを見て肩から銃を降ろし準備をします。やがて猟犬はある一角に鼻を向け動かなくなりこれがポイントです。
ハンターは地形などを見てキジの飛び出す方向を予測し自分の立つ位置を決め、銃を構えます。多くの人は肩にストックを付けないスキートスタイルです。スタンバイOKとなったら猟犬に合図を送ると猟犬が前進し、大きな羽音と共にキジが空中に踊り出て来ますのでそこを撃ち獲ります。
弾は昔から6号、チョークはインプシリンダーが一般的ですが、7.5号の方が有効です。
キジは猟犬を使って猟をするのが一般的ですが、猟犬がなくても獲れます。
雨の日の朝は遅くまで田んぼで餌を食べていますので簡単に見付ける事が出来ます。
この時は距離が遠くなりますのでフルチョークです。
エアーライフルハンターでもこの時であれば捕獲出来ます。
3.キジバト撃ち。
キジバトは別名を山鳩とも言い、本来は里山に住んでいました。餌は田んぼで食べる事が多く、ねぐらは山の中でした。今は平地の田んぼで餌を食べ近くの森や林をねぐらにしています。撃ち方としては次の方法があります。
餌場の踏み出し撃ち:
稲刈り後の2番の穂が出ている田んぼで行います。姿は見えなくても1羽いればまずその近くに必ず数羽います。そっと歩いて行くと10~30mで飛び出すしますのでこれをスナップショットで撃ちます。足元から飛び出す事もあれば遠射限界から飛び出す事もあるのでフルチョーク、弾は7.5号が良いと思います。
ねぐら又は休み場で撃つ:
餌を食べ終わると田んぼの近くの林にキジバトが止まりますので、予めその木の下でじっと待ちます。落としてもすぐに拾いに行かず待っていると次から次と来ます。
1度撃つとその群れは近くの他の林に行くので数ヶ所の林を同時に連携して猟をするとあっちで追われ、こっちへ来る。こっちで追われあっちへ行くが繰り返されます。
この猟法の射距離は20~30mが多く、時には10mであり、弾は7.5号、インプシリンダー辺りが適しています。ハトの速度が速いので相当早いスイングで思い切って撃たないと失中します。ハト撃ちは射撃的には結構難しい猟に分類されます。
4.タシギ撃ち。
焼き鳥は甚だ美味しく、焼き鳥の王者と言われる鳥です。稲刈り後の水田に多く居ますが、キジバトは乾いた所、タシギは湿った所に居ます。湿った所が近くにあれば乾田に居る事もあり、水深は5cm以下、そんな所が猟場になります。
水田を歩けば10m位の所から飛び立ちます。飛び立ちは低く直線的ですが、10m程飛ぶと急に向きを変え俗に言うジグザグに飛びます。飛び立ち後かなり速やかに撃たなくてはなりません。射距離は20~30m、インプシリンダーに9号が良いと思います。
撃たれ慣れしている場合30m以遠から飛ぶのでフルチョークが必要です。
1986年のある日の猟果。
上段右よりキジ、ハシビロガモ、タシギ、下段中央はキジバト、そしてスズメ。
5.鹿猟。
主にビーグル等の洋犬を使い、数人~10人程度が鹿の逃避コースにあるタツマ(待ち場とも或いは立ちとか待ちとか言われる地方もあります。本書では待ちとしております。)で待ち撃ちをします。勢子は一般に猟犬を誘導する係が1人の場合が多い様です。この猟法を理解するにはそのメインである猟犬の特徴と鹿の習性を理解しなければなりません。
洋犬の特徴:起こし鳴き(シカを追出した時に鳴く)や追い鳴きをするのでゲームの進行が分かり易い点が利点としてあげられますが、匂い追跡をするので足があまり速くないのが欠点です。通常は鹿との距離は10分程度ですが、場合によっては30分以上も離れている事もあります。つまり二山も向こうで犬の鳴き声がこちらを向いた時にはシカはすでに近くまで来ている可能性が高いのです。追跡はゆっくりですが、長時間追跡をしてくれます。
シカの習性:本来は昼間行動です。夜間もある程度は行動出来ますが、闇夜の行動は苦手の様です。目も耳も鼻も良く、走る速度も速いのですが、好奇心が強くハンターや猟犬を見極め様とします。その為に猟犬との距離が離れますと立ち止って振り返ったりします。普段は数十m歩くと立ち止り100m先の気配を取って安全を確保してから歩きます。追われると山奥に逃げますがまた元の位置に近い所に戻って来る習性があります。
第1段階:大物猟の朝は見切りと作戦会議。
大物猟の巻き狩りは朝あまり早く始まりません。第一段階は見切りと言いますが、シカがよく通る所の足跡の調査から始まります。分担してそれぞれの場所の足跡の大きさや新しさ、向き等々の情報を集めるのです。
見切りの情報を持ち寄り、そのデータからどの山のどの辺にどんな獲物が何頭入っているのかを予測します。次にその予測が立ったら、誰が何処の待ちに入り、勢子は何処からどの方向に追い出すかを打ち合わせで決めます。
近年は鹿の生息密度が高くなり、この見切りを省略していきなり打ち合わせをした山に配置に付くと言うやり方をするグループも多くなりました。
第2段階:配置に付きます。
打ち合わせに基き各自が所定の配置に着きます。連絡には一般的に144Mhzのトランシーバーを使います。配置に着いたらその旨をリーダーに報告を入れます。
山の尾根まで上がる待ちの人もおりますので配置に30分以上掛かる場合もあります。
稀にはこの過程でシカに鉢合せする事もあります。全員が配置に着いた事が確認されますと猟犬が放されます。
第3段階:猟犬が獲物を追い出します。
やがて猟犬が獲物の匂いを発見します。多くの洋犬はこの獲物の僅かな匂いが風に乗って来ると断続的に鳴く様になりますが、これを風鳴きと言います。風鳴きが聞こえると待ちのメンバーはそろそろ追い出すかと気分が高揚するのです。もちろん見込み違いはよくある事で半分位は空振りに終ります。
第4段階:自分の気配を消して鹿を待ちます。
猟犬の特徴の項をもう一度見て下さい。追い鳴きでゲームの進行は分かるのですが、匂い追跡をする為に足が速くないのが洋犬の特徴です。つまり鹿は猟犬が近くに来ると数百mをダッシュし、リードすると立ち止まり、100m先の安全確認が出来ると更に数十m進み、再度安全確認を行ないます。そして安全が確認されれば更に数十m進みます。以後これを繰り返します。なお鹿は比較的見通しの良い所を選んで歩きます。立ち止まる所は少し物陰的な所が多いと思います。
一方待ち場の射手の方から見ますと一般的には森の中で視程は20~30mしかありません。
(通常のショットガンによるバックショットやスラグの射程は20~50mでその意味では不足はありません。実際捕獲時の多くも20m前後です。) 射手は「さあ、何処からでも来い」とばかりに待ち構えています。鹿の側から見ると射手の気配プンプン、この様な状態では射手の100m以上も離れた位置から、あそこにハンターがいる事を鹿が見抜きそっと迂回してしまいます。射手は勝負に負けた事すら気が付きません。
初心者にこの気配を無くせと言っても絶対に無理であり、1番良いのはイビキをかかない程度に居眠りする事です。こうする事により、射手の気配は消え、鹿は当初の獣道を来ますが、射手が気配を振りまいている内は成功の可能性はゼロなのです。
もちろんこの時の射手はなるべく姿を丸出しにしない方が良いのですが、鹿の目は顔の両面に付いており、人間と違い両目で物を見る事をあまりしません。つまり鹿の視力はかなり良いのですが、平面的に見えており且つ色盲に近い様です。
結論的に言えば大きな木にくっついてじっとしていれば半ば丸見えであってもシカには判別出来ない様です。もちろん銃も体に密着させておかなくてはなりませんし、動かして良いのは眼球だけであり、呼吸すら半分程度に控えなければシカに悟られてしまいます。
鹿は自然と違う音や動きに関しましては物凄く敏感です。人間の10~1000倍程度の能力がありますから相当に心して掛からないと何時も鹿の一方勝ちになります。
当初の数回の出会いまでを除き、シカを捕獲出来る確率は0.05頭/日/人前後です。ただこれらとは別にマグレと言う例外も少しあります。
銃は通常インプシリンダーと6粒又は9粒のバックショットが使われますが、フルチョークと27粒の4号バックショット(昔は流通していませんでした)が有効です。
6.猪猟。
進め方は殆どシカの巻き狩りと同じです。違う点は主に和犬を使う事と鹿は開けた所を走りますが猪はブッシュを走りますのでやや撃ち難いのが特徴ですがその分射撃距離は近くなり、また鹿は無音で接近して来ますが猪はバリバリ音を出して接近して来ますので気配は取り易いと思います。
猪は鹿の様に山を廻らず一気に隣山に逃げますので足跡調査の見切りをシッカリ行ない、待ちを緊密に張る必要があります。その狩猟形態からガサポンで獲物と間違って仲間や地元の住民を撃ってしまう事故も多く、注意が必要です。
和犬の特徴:匂い追跡もしますが目視追跡の比率が高くなります。風鳴きや追い鳴きをせず、起こし鳴きも僅かです。従って洋犬を使う場合の様に犬の鳴き声でゲームの進行が把握出来ません。足は速いのですが、あまりしぶとく追跡しません。格闘性を持つ犬もありこのタイプの犬を上手く使えば巻き狩りでなく単独猟も可能になりますが、民家の犬を噛み殺したり地元住民を襲ったりトラブルも多く、法律的にも猟犬の格闘性だけを用いた狩猟は禁止されております。
使う銃は何でも良く、一般的にスラグ弾が使われておりますが、射距離に応じたチョークとバックショットの組み合わせの方が良いと思います。よく猟犬が猪に絡んで来る事もあるからバックショットは禁止と言うグループもおりますが、猟犬が絡む時は至近距離でしか撃ちませんのでどんな弾で撃っても結果は同じであまり意味が無いと思います。
7.ウサギ猟。
ウサギ猟は鹿猟に似ています。数人のグループでビーグル系の猟犬が不可欠です。
使用する銃に特別必要な要件は無く絞りも何でも良いです。多くは20~30mで撃ちますからインプシリンダーで良く、ウサギは意外と弾に弱いので6~7.5号で充分です。
方法はこれといったウサギの居そうな山に猟犬を放した状態で進みます。やがて猟犬が匂いを取るとメンバーは多少散開します。ウサギは草むらや木の根の影でじっと隠れており、最初の起こしで撃てる可能性があるからです。
やがて猟犬はウサギを追い出し、鳴きながら追跡をします。猟犬の行った方向や地形を判断し、沢筋や尾根筋など獣道が集合する様な場所に我先に陣取りをし、ウサギの帰りを待ちます。基本的には巻狩りですが、鹿猟の様に前もって足跡をチェックする見切りはなく、打ち合わせもない乱戦の巻き狩りです。
ウサギは30分以内、上手く行くと10分で戻って来ます。じっと待っているとやがて足音がカサッカサッと聞こえて来ます。確実に射程までじっと引き寄せれば射撃は難しくありません。ウサギは忍び足で来る事はありませんから鹿ほど気配を消す必要はありませんが、じっと待つ基本は同じです。
8.タヌキ猟。
時々、猟犬に追われてタヌキが木に登っています。猟犬の近くに居る勢子しかチャンスはありませんがこうなれば撃つのは簡単です。狸は狸汁が有名ですが、脂肪が非常に臭くノドを通らない程です。調理する時はこの脂肪を全部きれいに外す事です。肉はかなり美味い部類で私は焼肉が好きです。
写真左:1983年三重県大山田村にて。暗い所を逃げる為シカ猟よりやや難しく事故も多い。
写真中:1985年初めて獲ったウサギ。レミントン1100の20ゲージ。
写真左:時々は猟犬に追われ木に登っている狸が獲れる事もある。
9.クマ猟&ヒグマ猟。
ヒグマは我が国最大の野性動物で体重は300kgを超えます。
かなり凶暴で毎年一般の人が何名かはヒグマにやられており、ハンターとて例外ではなくほぼ同数がヒグマの反撃でやられており、近年増加気味です。
これに対してツキノワグマは半分程度の体重で性質も大人しいと言われておりますが、それでも毎年何名かは大きな怪我を負わされています。
クマは国内最大&最強の対戦相手です。その猟は男のロマンの中のロマンです。
何時かは勝負したい対戦相手ですが、ミスって反撃されても困りますし、半矢のクマが自棄になって暴れたとしたらその責任は大変な事になります。
少なくとも超大物のエゾ鹿を倒せる自信の無い人が勝負を挑むべき相手ではありません。
2007年に筆者が撃ったヒグマ。胴長175cmのメスヒグマ、中の大と言った所です。
これは半矢による事故ではありませんが、ツキノワグマが筆者友人宅の裏口から入って玄関から出て行きました。友人は急いで銃(レミントン870)を取り出し追跡したそうですが、その僅かな間に隣の婆さんは顔を引き裂かれ重症を負ってしまいました。大型のヒグマが死にもの狂いで暴れたらどうなる事でしょう。
エアーライフルを使った狩猟は殆んどの鳥猟が対象範囲にあり、1発狙撃のスリル等は散弾銃の躍動感ある狩猟に比べて甲乙付け難い物があります。弾の安いのも魅力です。
しかし空気の断熱膨張を使う原理から弾速は300m/sを超える事は出来ません。
鳥を捕獲する為の命中精度と殺傷能力は80m位まではありますが、空気抵抗の多い鼓弾を使用する事から弾速低下が著しく20~30mは非常に良く当たりますが、40mを超えると落差補正が難しくなり、50mを超えると横風&向風や彼我の相対位置関係や気温等々の精密補正が必要となり実用性に欠けて来ます。
なお、近年のプリチャージ銃の命中精度やパワーは従来に空気銃に比べて圧倒的に優れていると言う謳い文句は全くの嘘です。
古い時代のスプリング式空気銃やCO₂圧縮ガス銃に対してはその言葉の通りですが、1970年以降のポンプ式エアーライフルからは命中精度もパワーもそれほど進化はしていません。(筆者が1968年に取得した兵林館ASは5.5mmで弾速280m/s、70mのキジバトを貫通出来ました。)
また高性能プリチャージ銃で猪や鹿を捕獲したと言う話を真に受けてはいけません。
絶対に捕獲出来ないとは言いませんが、後述の飛鳥射撃と同様殆ど絶望的です。
エアーライフルで飛行する鳥に命中させる事は絶対に不可能ではありませんが、弾速が遅い事や落差補正をしなければいけない事からこれも殆ど絶望的です。
難しいから面白いと言う事もありますが、やはり50mまでなら飛鳥射撃も可能な散弾銃、更には弾粒のサイズを換える事により鹿や猪や熊まで対応出来る散弾銃に分があると講師は考えます。
本項では主に散弾銃を使った狩猟の紹介を致します。
1.鴨撃ち。
その1:デコイ撃ち:
冒頭で紹介した鴨撃ちはこのデコイ撃ちです。カモが多く集る所で周辺にもカモが移動するコースがあればなお良好です。池の大きさは必ずしも大きい必要はありません。カモがそこを気に入ってくれる事が大切な要素です。
カモは風下から侵入しますので必ず風向きを確認し事前にカモの飛行コースを観察しておきます。池が大きいとこの進入コースが絞りきれずかえって効率が悪くなります。
進入コースが分かったらそこにデコイを置きます。置く場所はカモが着水するポイント付近が良好です。そのデコイと進入線を結んだ線の両側に射手を一人ずつ置きます。人数が多いとたくさん撃てる確率よりも誰かがカモに発見され逃げられる確率が高くなるだけです。射手は進入側でもデコイの奥でも構いません。体を隠す場所が必要です。無い時は事前に作っておきます。
本物のデコイ猟を紹介しましょう。カモ撃ちを舐めてかかってはいけません。
射撃チャンスが多い為に早く上達しますが、射撃その物の難易度はトップクラスの難易度です。
第1段階。カモは数km先に池がある事を視認します。
第2段階。その池が安全かどうかを確認しながら近寄ってきます。そして異常を感じるとすぐに飛び去ってしまいます。従って数km先のゴマ粒状態で発見しないともうその時点で射手が発見されて近寄ってきません。だからその勝負に負ける様な見張りならしない方がマシです。カモは必ず風下から進入しますのでその進入コースだけを見ていれば良いのです。
第3段階。カモは遠巻きに数回池を廻ります。
第4段階。そして一応安全そうかなと思うと更に高度を低くして数回池を廻ります。
第5段階。ハンターが発見されなければ更に高度を下げて進入します。この頃になると一応射程限界付近ですから撃てない事はありません。しかしまだ警戒をしておりますので速度を落としません。ここで銃を向けるとカモは速度がありますので急上昇をして一気に安全圏に離脱してしまいますから1羽撃墜がやっとです。
第6段階。安全であると分かると今度は速度と高度を落としてもう1度最終確認にやってきます。先ほどよりは高度も速度も低くなるため、この時ならば腕の良いシューターという前提で各人1羽が可能です。しかし本物のハンターならまだ撃ちません。
第7段階。高度と速度を下げても安全であることを確認するといよいよ最終進入です。
今度は速度をしっかり殺し、高度も急速に下げて来ます。いよいよ着水が近くなると今まで体の後方に密着させていた足が出て来ます。高度はもう10m以下です。ここで射撃を開始します。距離は近いし、速度は落ちているのですからもはや射撃そのものはイージーです。撃たれたカモは速度と高度を回復しようと必死に羽ばたきますが翼はむなしく空を切るばかりでその割りに速度も高度も回復しません。やがてカモは連射で次から次へと撃墜されていきます。ここまで引き寄せれば各人ダブル以上も簡単です。
最長30分に渡るかけ引きの勝負と手強いカルガモ達でありました。
その2:忍び撃ち:
休み場や餌場にカモがいることが分かったら射程距離まで近寄らなくてはなりません。
ショットガンは優れた銃ですが、射程が僅か30m前後でMax.50m程度です。つまり石を投げても当たりそうな距離まで近寄らないとその効力を発しないのです。ショットガンの狩猟の最大の面白さはここにあります。
カモは視力も聴力も人間より遥かに優れておりますし、何よりも命が掛かっておりますから並の方法では接近出来ません。筆者も経験が少なかった頃あらゆる方法を試しましたが、すべて失敗でした。カモに対する忍び接近は不可能ではないかと思った位でした。
ある時、筆者がこれまでにも何度か接近に失敗している場所にカモがいました。今日はどの様な手法でやって見ようか考えていると先客がいました。猫です。
猫は背を低くし、忍び足で1m位前進し、そこで数十秒じっとしてました。また1m前進しじっとしています。これの繰り返しでした。その場所はカモから30mの所まではまばらですが草があります。しかしそれを過ぎると草は全くありません。
草のある所までは猫ならまず成功するだろうが、その先はいくら猫でも無理だと思いながらカモがいつ飛ぶのかと見てました。
驚いた事に草が無くなってもまだカモは飛びません。それどころか警戒すらしておりません。やがて距離は10mも切りました。カモはまだ警戒しておりません。なんとその猫は2mまで近寄ったではありませんか。
砂浜で背中半分以上がずっと見えているのですからこれには驚きました。2mまで接近に成功した猫は飛び掛かるチャンスを待っています。10分位した時でしょうか。カモが一斉に首を上げたとたん猫が襲い掛かりましたが、わずか数十cmの差でカモは逃げ去りました。
非常の面白いショーを見せてもらいました。背中丸見えでもあんなに近くまで行ける事を猫が証明してくれたのです。私も後日早速この断続接近法で挑戦してみました。成功はしませんでしたが、いつもよりは大幅に接近出来ました。もう少しです。
何回かやっている内にカモは飛ぶ前に何秒か首を高くする事に気が付きました。そこでカモが首を上げたらじっとしている事にしました。5分もすると首はまた元に戻り餌を食べ始めました。そこで私は再び前進しました。首を上げない内は大丈夫です。首が上がるとその警戒が解けるまでじっとしています。それを繰り返している内にまた新しい事を発見しました。徐々に警戒に慣れて来たのかあまり警戒をしなくなり、また警戒の解けるまでの時間も早くなってきました。そんな事を思いながらとうとう30mまで接近に成功しました。
ここですぐに撃たずに更に観察が必要です。カモは餌を食べながら多少は動くので何羽か重なる時があります。よ~し、今度3羽重なったら撃とうと決め、待っていました。まもなく重なります。そこでさっと立ち上がりました。
全てのカモがギョッとした顔でこちらを見ています。そのまま当初に目を付けていた3羽の塊に撃ち込みました。その後は乱戦です。手近かなカモを連射で次々と撃墜していきました。あっと言う間に射撃終了です。
弾込めしながら周りを見ると少なくとも6羽以上います。何羽かはまだ生きていますので止め矢を撃ちました。結果は8羽。1連射で定数(今は5羽で定数)でありました。
こうして忍び接近法は開発されました。
また考えました。接近する時に音が出ない様、そして少しでも姿を見られない様に地形の土木工事をする事にしました。流木を数本置いて見え難くし、音の出易い物も出来るだけ除去しました。また射撃ポイントにも大き目の流木を組合わせて置きました。
この場所はその後5年以上有効でここだけで軽く100羽以上獲らせて頂きました。
その3:その他の鴨の撃ち方。
追い出し撃ち:カモの飛行するコースは意外と決まっており大きな池から追い出すとある
ルールの下に飛び去ります。その場所に隠密で先に射手を配置してから追い出します。
踏み出し撃ち:水辺の葦の部分を歩きますと時に逃げ遅れたのが足元から飛び出します。
船撃ち:ボートで沖合いに休憩している鴨の群れに接近して撃ちます。
非常にゆっくり螺旋を描く様に接近しないと逃げられます。
如何でしたか。思っていたよりも色々な方法があるのがカモ撃ちです。実戦ではまだまだこれらの変形や組み合わせがありますので手法は無限大にあります。カモの猟場がなく、悩んでおられる方もいると思いますが、日本にカモが渡って来る限り、またすべてのエリアが禁猟にならない限り、カモの猟場は無限にあります。今は見つけ方やその他のやり方がちょっと分らないだけなのです。
鴨撃ちに最適なのはフルチョークに4号散弾と言われていますが、7.5号の方が有効です。
2.キジ撃ち。
キジは日本の国鳥です。大陸のキジもアメリカのキジも殆どがオレンジ色のキジであり、緑色のキジは日本を始めとする僅かな地域にしか居ません。
ポインターやセッター等の猟犬を使いキジを追い出します。ポインターの名はキジの居る所の数m手前でそこにキジがいますよとポイントするのでその名があります。一方セッターはその時座り込んでそれを示すのでその名が付きました。
よく訓練された猟犬はキジの匂いがあると尻尾の振りが良くなったり態度が変わって来ます。ハンターはそれを見て肩から銃を降ろし準備をします。やがて猟犬はある一角に鼻を向け動かなくなりこれがポイントです。
ハンターは地形などを見てキジの飛び出す方向を予測し自分の立つ位置を決め、銃を構えます。多くの人は肩にストックを付けないスキートスタイルです。スタンバイOKとなったら猟犬に合図を送ると猟犬が前進し、大きな羽音と共にキジが空中に踊り出て来ますのでそこを撃ち獲ります。
弾は昔から6号、チョークはインプシリンダーが一般的ですが、7.5号の方が有効です。
キジは猟犬を使って猟をするのが一般的ですが、猟犬がなくても獲れます。
雨の日の朝は遅くまで田んぼで餌を食べていますので簡単に見付ける事が出来ます。
この時は距離が遠くなりますのでフルチョークです。
エアーライフルハンターでもこの時であれば捕獲出来ます。
3.キジバト撃ち。
キジバトは別名を山鳩とも言い、本来は里山に住んでいました。餌は田んぼで食べる事が多く、ねぐらは山の中でした。今は平地の田んぼで餌を食べ近くの森や林をねぐらにしています。撃ち方としては次の方法があります。
餌場の踏み出し撃ち:
稲刈り後の2番の穂が出ている田んぼで行います。姿は見えなくても1羽いればまずその近くに必ず数羽います。そっと歩いて行くと10~30mで飛び出すしますのでこれをスナップショットで撃ちます。足元から飛び出す事もあれば遠射限界から飛び出す事もあるのでフルチョーク、弾は7.5号が良いと思います。
ねぐら又は休み場で撃つ:
餌を食べ終わると田んぼの近くの林にキジバトが止まりますので、予めその木の下でじっと待ちます。落としてもすぐに拾いに行かず待っていると次から次と来ます。
1度撃つとその群れは近くの他の林に行くので数ヶ所の林を同時に連携して猟をするとあっちで追われ、こっちへ来る。こっちで追われあっちへ行くが繰り返されます。
この猟法の射距離は20~30mが多く、時には10mであり、弾は7.5号、インプシリンダー辺りが適しています。ハトの速度が速いので相当早いスイングで思い切って撃たないと失中します。ハト撃ちは射撃的には結構難しい猟に分類されます。
4.タシギ撃ち。
焼き鳥は甚だ美味しく、焼き鳥の王者と言われる鳥です。稲刈り後の水田に多く居ますが、キジバトは乾いた所、タシギは湿った所に居ます。湿った所が近くにあれば乾田に居る事もあり、水深は5cm以下、そんな所が猟場になります。
水田を歩けば10m位の所から飛び立ちます。飛び立ちは低く直線的ですが、10m程飛ぶと急に向きを変え俗に言うジグザグに飛びます。飛び立ち後かなり速やかに撃たなくてはなりません。射距離は20~30m、インプシリンダーに9号が良いと思います。
撃たれ慣れしている場合30m以遠から飛ぶのでフルチョークが必要です。
1986年のある日の猟果。
上段右よりキジ、ハシビロガモ、タシギ、下段中央はキジバト、そしてスズメ。
5.鹿猟。
主にビーグル等の洋犬を使い、数人~10人程度が鹿の逃避コースにあるタツマ(待ち場とも或いは立ちとか待ちとか言われる地方もあります。本書では待ちとしております。)で待ち撃ちをします。勢子は一般に猟犬を誘導する係が1人の場合が多い様です。この猟法を理解するにはそのメインである猟犬の特徴と鹿の習性を理解しなければなりません。
洋犬の特徴:起こし鳴き(シカを追出した時に鳴く)や追い鳴きをするのでゲームの進行が分かり易い点が利点としてあげられますが、匂い追跡をするので足があまり速くないのが欠点です。通常は鹿との距離は10分程度ですが、場合によっては30分以上も離れている事もあります。つまり二山も向こうで犬の鳴き声がこちらを向いた時にはシカはすでに近くまで来ている可能性が高いのです。追跡はゆっくりですが、長時間追跡をしてくれます。
シカの習性:本来は昼間行動です。夜間もある程度は行動出来ますが、闇夜の行動は苦手の様です。目も耳も鼻も良く、走る速度も速いのですが、好奇心が強くハンターや猟犬を見極め様とします。その為に猟犬との距離が離れますと立ち止って振り返ったりします。普段は数十m歩くと立ち止り100m先の気配を取って安全を確保してから歩きます。追われると山奥に逃げますがまた元の位置に近い所に戻って来る習性があります。
第1段階:大物猟の朝は見切りと作戦会議。
大物猟の巻き狩りは朝あまり早く始まりません。第一段階は見切りと言いますが、シカがよく通る所の足跡の調査から始まります。分担してそれぞれの場所の足跡の大きさや新しさ、向き等々の情報を集めるのです。
見切りの情報を持ち寄り、そのデータからどの山のどの辺にどんな獲物が何頭入っているのかを予測します。次にその予測が立ったら、誰が何処の待ちに入り、勢子は何処からどの方向に追い出すかを打ち合わせで決めます。
近年は鹿の生息密度が高くなり、この見切りを省略していきなり打ち合わせをした山に配置に付くと言うやり方をするグループも多くなりました。
第2段階:配置に付きます。
打ち合わせに基き各自が所定の配置に着きます。連絡には一般的に144Mhzのトランシーバーを使います。配置に着いたらその旨をリーダーに報告を入れます。
山の尾根まで上がる待ちの人もおりますので配置に30分以上掛かる場合もあります。
稀にはこの過程でシカに鉢合せする事もあります。全員が配置に着いた事が確認されますと猟犬が放されます。
第3段階:猟犬が獲物を追い出します。
やがて猟犬が獲物の匂いを発見します。多くの洋犬はこの獲物の僅かな匂いが風に乗って来ると断続的に鳴く様になりますが、これを風鳴きと言います。風鳴きが聞こえると待ちのメンバーはそろそろ追い出すかと気分が高揚するのです。もちろん見込み違いはよくある事で半分位は空振りに終ります。
第4段階:自分の気配を消して鹿を待ちます。
猟犬の特徴の項をもう一度見て下さい。追い鳴きでゲームの進行は分かるのですが、匂い追跡をする為に足が速くないのが洋犬の特徴です。つまり鹿は猟犬が近くに来ると数百mをダッシュし、リードすると立ち止まり、100m先の安全確認が出来ると更に数十m進み、再度安全確認を行ないます。そして安全が確認されれば更に数十m進みます。以後これを繰り返します。なお鹿は比較的見通しの良い所を選んで歩きます。立ち止まる所は少し物陰的な所が多いと思います。
一方待ち場の射手の方から見ますと一般的には森の中で視程は20~30mしかありません。
(通常のショットガンによるバックショットやスラグの射程は20~50mでその意味では不足はありません。実際捕獲時の多くも20m前後です。) 射手は「さあ、何処からでも来い」とばかりに待ち構えています。鹿の側から見ると射手の気配プンプン、この様な状態では射手の100m以上も離れた位置から、あそこにハンターがいる事を鹿が見抜きそっと迂回してしまいます。射手は勝負に負けた事すら気が付きません。
初心者にこの気配を無くせと言っても絶対に無理であり、1番良いのはイビキをかかない程度に居眠りする事です。こうする事により、射手の気配は消え、鹿は当初の獣道を来ますが、射手が気配を振りまいている内は成功の可能性はゼロなのです。
もちろんこの時の射手はなるべく姿を丸出しにしない方が良いのですが、鹿の目は顔の両面に付いており、人間と違い両目で物を見る事をあまりしません。つまり鹿の視力はかなり良いのですが、平面的に見えており且つ色盲に近い様です。
結論的に言えば大きな木にくっついてじっとしていれば半ば丸見えであってもシカには判別出来ない様です。もちろん銃も体に密着させておかなくてはなりませんし、動かして良いのは眼球だけであり、呼吸すら半分程度に控えなければシカに悟られてしまいます。
鹿は自然と違う音や動きに関しましては物凄く敏感です。人間の10~1000倍程度の能力がありますから相当に心して掛からないと何時も鹿の一方勝ちになります。
当初の数回の出会いまでを除き、シカを捕獲出来る確率は0.05頭/日/人前後です。ただこれらとは別にマグレと言う例外も少しあります。
銃は通常インプシリンダーと6粒又は9粒のバックショットが使われますが、フルチョークと27粒の4号バックショット(昔は流通していませんでした)が有効です。
6.猪猟。
進め方は殆どシカの巻き狩りと同じです。違う点は主に和犬を使う事と鹿は開けた所を走りますが猪はブッシュを走りますのでやや撃ち難いのが特徴ですがその分射撃距離は近くなり、また鹿は無音で接近して来ますが猪はバリバリ音を出して接近して来ますので気配は取り易いと思います。
猪は鹿の様に山を廻らず一気に隣山に逃げますので足跡調査の見切りをシッカリ行ない、待ちを緊密に張る必要があります。その狩猟形態からガサポンで獲物と間違って仲間や地元の住民を撃ってしまう事故も多く、注意が必要です。
和犬の特徴:匂い追跡もしますが目視追跡の比率が高くなります。風鳴きや追い鳴きをせず、起こし鳴きも僅かです。従って洋犬を使う場合の様に犬の鳴き声でゲームの進行が把握出来ません。足は速いのですが、あまりしぶとく追跡しません。格闘性を持つ犬もありこのタイプの犬を上手く使えば巻き狩りでなく単独猟も可能になりますが、民家の犬を噛み殺したり地元住民を襲ったりトラブルも多く、法律的にも猟犬の格闘性だけを用いた狩猟は禁止されております。
使う銃は何でも良く、一般的にスラグ弾が使われておりますが、射距離に応じたチョークとバックショットの組み合わせの方が良いと思います。よく猟犬が猪に絡んで来る事もあるからバックショットは禁止と言うグループもおりますが、猟犬が絡む時は至近距離でしか撃ちませんのでどんな弾で撃っても結果は同じであまり意味が無いと思います。
7.ウサギ猟。
ウサギ猟は鹿猟に似ています。数人のグループでビーグル系の猟犬が不可欠です。
使用する銃に特別必要な要件は無く絞りも何でも良いです。多くは20~30mで撃ちますからインプシリンダーで良く、ウサギは意外と弾に弱いので6~7.5号で充分です。
方法はこれといったウサギの居そうな山に猟犬を放した状態で進みます。やがて猟犬が匂いを取るとメンバーは多少散開します。ウサギは草むらや木の根の影でじっと隠れており、最初の起こしで撃てる可能性があるからです。
やがて猟犬はウサギを追い出し、鳴きながら追跡をします。猟犬の行った方向や地形を判断し、沢筋や尾根筋など獣道が集合する様な場所に我先に陣取りをし、ウサギの帰りを待ちます。基本的には巻狩りですが、鹿猟の様に前もって足跡をチェックする見切りはなく、打ち合わせもない乱戦の巻き狩りです。
ウサギは30分以内、上手く行くと10分で戻って来ます。じっと待っているとやがて足音がカサッカサッと聞こえて来ます。確実に射程までじっと引き寄せれば射撃は難しくありません。ウサギは忍び足で来る事はありませんから鹿ほど気配を消す必要はありませんが、じっと待つ基本は同じです。
8.タヌキ猟。
時々、猟犬に追われてタヌキが木に登っています。猟犬の近くに居る勢子しかチャンスはありませんがこうなれば撃つのは簡単です。狸は狸汁が有名ですが、脂肪が非常に臭くノドを通らない程です。調理する時はこの脂肪を全部きれいに外す事です。肉はかなり美味い部類で私は焼肉が好きです。
写真左:1983年三重県大山田村にて。暗い所を逃げる為シカ猟よりやや難しく事故も多い。
写真中:1985年初めて獲ったウサギ。レミントン1100の20ゲージ。
写真左:時々は猟犬に追われ木に登っている狸が獲れる事もある。
9.クマ猟&ヒグマ猟。
ヒグマは我が国最大の野性動物で体重は300kgを超えます。
かなり凶暴で毎年一般の人が何名かはヒグマにやられており、ハンターとて例外ではなくほぼ同数がヒグマの反撃でやられており、近年増加気味です。
これに対してツキノワグマは半分程度の体重で性質も大人しいと言われておりますが、それでも毎年何名かは大きな怪我を負わされています。
クマは国内最大&最強の対戦相手です。その猟は男のロマンの中のロマンです。
何時かは勝負したい対戦相手ですが、ミスって反撃されても困りますし、半矢のクマが自棄になって暴れたとしたらその責任は大変な事になります。
少なくとも超大物のエゾ鹿を倒せる自信の無い人が勝負を挑むべき相手ではありません。
2007年に筆者が撃ったヒグマ。胴長175cmのメスヒグマ、中の大と言った所です。
これは半矢による事故ではありませんが、ツキノワグマが筆者友人宅の裏口から入って玄関から出て行きました。友人は急いで銃(レミントン870)を取り出し追跡したそうですが、その僅かな間に隣の婆さんは顔を引き裂かれ重症を負ってしまいました。大型のヒグマが死にもの狂いで暴れたらどうなる事でしょう。
2013年11月27日
6.散弾とスラグ弾を如何に当てるか(狩猟大全集チャレンジ編)
実戦に於ける射撃の重要度は5%以下と他項でも書きましたが、これは確かにその通りです。
高級銃を持っていても幾ら当てる腕があっても獲物が居なければどうしようもありません。
しかし一方で95%まで上手く進行していても肝心の最後の射撃が決まらなければ勝利はありません。そしてその過程では発砲準備動作が非常に重要である事も随所で触れました。
1.見えている情報はリアルタイムではなく相当古い。
ここでは引き金を引くその瞬間に付いてもう一度考えてみたいと思っております。
目標を見て、照準し、決断し、引き金を引く指令を出します。そして引き金が引かれハンマーが落ち、火薬が燃焼し、弾が加速放出されます。
これらは一瞬の内に進行している様に見えますが、意外にも時間が掛かっているのです。
まず目標を見ると言う事を解析します。
光の速さは30万km/sとベラボーに速いので無視出来ます。しかし網膜が光情報に反応し、データが脳に送られ、映像として認識されるには相当な時間が必要です。
見ている情報が意外に古い事を実証する例がライフル銃の狩猟にありますので紹介します。
鹿のウォーキング射撃です。ゆっくり歩いている鹿の急所を狙って銃を止めて撃つと何故かケツの少し後方に着弾します。
鹿の速度を3.6km/h(1m/s)とし、弾の速度は800m/s、射撃距離は80mとします。これらは計算を容易にする為ですが実際もこれに殆んど近くなっております。
鹿に命中するまでの弾の飛行時間は0.1秒、この間に鹿はたった10cmしか移動しません。
見ている情報が全くのリアルタイムでは無いまでもそれほど遅くないならば1mも弾着はズレません。
腹の真ん中かせめて後ろ足に当たる筈ですが、実際は殆んどがケツをかすめそうもない位の後方に着弾します。これは何度も何度もほぼ同じ結果を見ていますから普通に撃つとそうなるんだと断言出来ます。この弾が後方に1mも外れる事実から、今見ている情報の古さは全て合わせて逆算すると約1秒と言う結論になりました。
これを当てる為には1秒分の前を撃つか、もう一つはリードした所定の狙点に間もなく入るのを予測して撃てば胴体になら命中します。最も良いのは銃の追尾を止めずに撃つ事で、そうすれば必要リードは弾の飛行時間分の10cmだけですからこの条件下ならリードは無視して撃っても急所付近に必ず命中します。
2.散弾銃の移動標的射撃。
この時間遅れは静止目標が相手の時にはそれ程問題にはなりませんが、動目標に対しては全てこの考えがベースにないと絶対に命中させる事は出来ません。
目標を追い掛け、追い越した瞬間または絶妙な遅れ時間後に引き金を引く射法がスイング射法です。実戦やトラップ射撃に向いている射法と思います。私もこのスイング射法でもっぱら撃っておりますが、この射法が良いと思っている点は次の通りです。
1.目標を追い越した瞬間に意識が集中しますので引き止りが普通より起き難い事です。
2.同時に追い越しだけに集中すれば目標との位置関係を再度見たくなる迷い射撃に
陥らない可能性も高い事です。
3.射撃距離や目標の移動方向や移動速度の違いに対し、リードの過不足を余り意識
しないでも命中する点です。ややいい加減な射撃に見えますが、コツさえ掴めば結構
良い加減の射撃になります。
移動標的を当てる絶対的条件はスイングを止めない事です。
言葉では簡単ですが、実行は中々難しく巷の90%以上は引き止り射撃です。
銃身長さを変えるとスイングが変わってリードが合わなくなり失中率が増します。
従ってチョークは射撃距離に合わせて換えるのは良い方法と思いますが、銃身長を変えずに同じ銃身にインナーチョークの方がスイングバランスが変わらずに良好です。
3.ライフルやスラグ銃で静止目標射撃。
静止時は時間遅れの問題はありませんが、射撃自体がかなり精密でなければ命中しません。
この場合の精密射撃を阻害する要因は3つあります。
第1の原因は体が反動を嫌って発射直前に身構え過ぎて照準がずれて発射となるのがフリンチング、2番目は引き金を引く時に銃がぶれてしまうのがガク引きです。
3番目が揺れる銃を目標を通るタイミングに引き金を落とせないと言う技術不足です。
サボットスラグ銃の精度や遠射性能はライフル銃には至りませんが、150m以内の鹿を倒す為の性能を有しており、50m射撃では数十mm(ワンホール崩れ)に弾がまとまります。
しかし現実にはこれが出せる腕前の人はほんの一握りで、一般の初心者が50mで撃つと桁違いの50cm角の標的紙(本来は100m用)一杯に弾着が散らばってしまいます。下手するとこの標的紙から外れてしまう事も珍しくありません。実戦では更に3~10倍に弾着がバラ付きますからこれでは鹿の捕獲は絶望的です。
銃と弾は基本的には当たる性能を持っているのですから命中させる為の理論は簡単です。
とにかく余計な力を入れずに、銃だけに撃たせれば良いのです。
余計な力を入れるから当たらなくなっているのです。
秘訣は銃をなるべく持たず(左手)、なるべく握らず(右手)、
なるべく当てず(肩)、なるべく引かず(人差し指)で撃つのが理想です。
右手はグリップを握り、且つ引き金を引く重要な働きをします。
右手の構造として引き金を引く人差し指と中指はかなり連動しており、引き金を引くと銃が動いてしまいます。それを防ぐ為グリップは主に小指で握り薬指を当てる程度とし、中指を完全に遊ばせます。
引き金は撃発させる為の最低分の力とストロークを十分把握した上で、人差し指の最先端で一気にトリガーを引きます。
実はこの私もスラグ射撃を初めて行った時は50mで50cmの的紙からはみ出しかねない極めて普通のダメ寄りの射手でした。
何年も掛けてやっと全弾が10cmに入る様になりました。
その後更に10年以上も掛けて試行錯誤し得られた結論が
持たず(左手)、握らず(右手)、当てず(肩)、引かず(人差し指) でした。
私はその頃ライフルでしたがこの方法で150mワンホールも300mの遠射も可能になりました。
人によって上手くなるまでにはかなり差(3~10年位)がありますが、諦めなければ必ず全員がクリア出来ると思います。何故ならば あなたの銃は当る性能を持っている からです。
(銃の製造が2000年以前の場合は1部に命中精度があまり高くない銃もあります。)
高級銃を持っていても幾ら当てる腕があっても獲物が居なければどうしようもありません。
しかし一方で95%まで上手く進行していても肝心の最後の射撃が決まらなければ勝利はありません。そしてその過程では発砲準備動作が非常に重要である事も随所で触れました。
1.見えている情報はリアルタイムではなく相当古い。
ここでは引き金を引くその瞬間に付いてもう一度考えてみたいと思っております。
目標を見て、照準し、決断し、引き金を引く指令を出します。そして引き金が引かれハンマーが落ち、火薬が燃焼し、弾が加速放出されます。
これらは一瞬の内に進行している様に見えますが、意外にも時間が掛かっているのです。
まず目標を見ると言う事を解析します。
光の速さは30万km/sとベラボーに速いので無視出来ます。しかし網膜が光情報に反応し、データが脳に送られ、映像として認識されるには相当な時間が必要です。
見ている情報が意外に古い事を実証する例がライフル銃の狩猟にありますので紹介します。
鹿のウォーキング射撃です。ゆっくり歩いている鹿の急所を狙って銃を止めて撃つと何故かケツの少し後方に着弾します。
鹿の速度を3.6km/h(1m/s)とし、弾の速度は800m/s、射撃距離は80mとします。これらは計算を容易にする為ですが実際もこれに殆んど近くなっております。
鹿に命中するまでの弾の飛行時間は0.1秒、この間に鹿はたった10cmしか移動しません。
見ている情報が全くのリアルタイムでは無いまでもそれほど遅くないならば1mも弾着はズレません。
腹の真ん中かせめて後ろ足に当たる筈ですが、実際は殆んどがケツをかすめそうもない位の後方に着弾します。これは何度も何度もほぼ同じ結果を見ていますから普通に撃つとそうなるんだと断言出来ます。この弾が後方に1mも外れる事実から、今見ている情報の古さは全て合わせて逆算すると約1秒と言う結論になりました。
これを当てる為には1秒分の前を撃つか、もう一つはリードした所定の狙点に間もなく入るのを予測して撃てば胴体になら命中します。最も良いのは銃の追尾を止めずに撃つ事で、そうすれば必要リードは弾の飛行時間分の10cmだけですからこの条件下ならリードは無視して撃っても急所付近に必ず命中します。
2.散弾銃の移動標的射撃。
この時間遅れは静止目標が相手の時にはそれ程問題にはなりませんが、動目標に対しては全てこの考えがベースにないと絶対に命中させる事は出来ません。
目標を追い掛け、追い越した瞬間または絶妙な遅れ時間後に引き金を引く射法がスイング射法です。実戦やトラップ射撃に向いている射法と思います。私もこのスイング射法でもっぱら撃っておりますが、この射法が良いと思っている点は次の通りです。
1.目標を追い越した瞬間に意識が集中しますので引き止りが普通より起き難い事です。
2.同時に追い越しだけに集中すれば目標との位置関係を再度見たくなる迷い射撃に
陥らない可能性も高い事です。
3.射撃距離や目標の移動方向や移動速度の違いに対し、リードの過不足を余り意識
しないでも命中する点です。ややいい加減な射撃に見えますが、コツさえ掴めば結構
良い加減の射撃になります。
移動標的を当てる絶対的条件はスイングを止めない事です。
言葉では簡単ですが、実行は中々難しく巷の90%以上は引き止り射撃です。
銃身長さを変えるとスイングが変わってリードが合わなくなり失中率が増します。
従ってチョークは射撃距離に合わせて換えるのは良い方法と思いますが、銃身長を変えずに同じ銃身にインナーチョークの方がスイングバランスが変わらずに良好です。
3.ライフルやスラグ銃で静止目標射撃。
静止時は時間遅れの問題はありませんが、射撃自体がかなり精密でなければ命中しません。
この場合の精密射撃を阻害する要因は3つあります。
第1の原因は体が反動を嫌って発射直前に身構え過ぎて照準がずれて発射となるのがフリンチング、2番目は引き金を引く時に銃がぶれてしまうのがガク引きです。
3番目が揺れる銃を目標を通るタイミングに引き金を落とせないと言う技術不足です。
サボットスラグ銃の精度や遠射性能はライフル銃には至りませんが、150m以内の鹿を倒す為の性能を有しており、50m射撃では数十mm(ワンホール崩れ)に弾がまとまります。
しかし現実にはこれが出せる腕前の人はほんの一握りで、一般の初心者が50mで撃つと桁違いの50cm角の標的紙(本来は100m用)一杯に弾着が散らばってしまいます。下手するとこの標的紙から外れてしまう事も珍しくありません。実戦では更に3~10倍に弾着がバラ付きますからこれでは鹿の捕獲は絶望的です。
銃と弾は基本的には当たる性能を持っているのですから命中させる為の理論は簡単です。
とにかく余計な力を入れずに、銃だけに撃たせれば良いのです。
余計な力を入れるから当たらなくなっているのです。
秘訣は銃をなるべく持たず(左手)、なるべく握らず(右手)、
なるべく当てず(肩)、なるべく引かず(人差し指)で撃つのが理想です。
右手はグリップを握り、且つ引き金を引く重要な働きをします。
右手の構造として引き金を引く人差し指と中指はかなり連動しており、引き金を引くと銃が動いてしまいます。それを防ぐ為グリップは主に小指で握り薬指を当てる程度とし、中指を完全に遊ばせます。
引き金は撃発させる為の最低分の力とストロークを十分把握した上で、人差し指の最先端で一気にトリガーを引きます。
実はこの私もスラグ射撃を初めて行った時は50mで50cmの的紙からはみ出しかねない極めて普通のダメ寄りの射手でした。
何年も掛けてやっと全弾が10cmに入る様になりました。
その後更に10年以上も掛けて試行錯誤し得られた結論が
持たず(左手)、握らず(右手)、当てず(肩)、引かず(人差し指) でした。
私はその頃ライフルでしたがこの方法で150mワンホールも300mの遠射も可能になりました。
人によって上手くなるまでにはかなり差(3~10年位)がありますが、諦めなければ必ず全員がクリア出来ると思います。何故ならば あなたの銃は当る性能を持っている からです。
(銃の製造が2000年以前の場合は1部に命中精度があまり高くない銃もあります。)
2013年11月27日
7.鴨撃ち鹿撃ちの最適弾粒サイズ(狩猟大全集ショットガン編)
狩猟読本によればカモ撃ちには3~4号、カモの近射でも5~6号、遠射にはBB~2号が最適となっています。散弾銃の総エネルギーは相当なもので2000ft・lbs級のエネルギーを持ってますが、多くのバラ弾に分けられますので1粒としては僅かなパワーしかありません。
これを補うのがパターンであり、複数被弾副次効果なのです。
大粒散弾の場合は1粒のエネルギーの大きいのですが、複数効果はあまり期待できません。
もう少し具体的に言えば対象はカルガモクラスとしてBBの1粒は空気銃並みのエネルギーがありますから良い所に1個当てればトンコロです。しかしエアーライフルハンターの方は分かっておられるのですが、少し外れると遥か彼方まで飛んで行ってしまいます。
1粒がまぐれで良い所にヒットした場合もありますが、撃墜には上半身に3粒以上の命中が必要です。筆者は一般の方の100倍近くも鴨を撃つ機会に恵まれ、忍びやデコイ撃ち、害鳥駆除等など約5万発以上の実戦経験を持っています。
その結果としてカルガモの遠射であっても7.5号が圧倒的に有利であると思っています。
これを数値的に解明して行きたいと思います。
距離と各号数の散弾が鳥に何発命中するのか一覧表にまとめてみました。カモの有効被弾面積は10cm直径としました。これは上半身に当たらないと早期に落ちない為であります。
各号数の散弾が直径10cmに何粒当たるかの一覧表
散弾号数 直径 何粒/32g 40ヤードフル 40ヤードインプ 50ヤードフル 50ヤードインプ 備考
BB 4.5 59 0.71 0.51 0.50 0.34
1 4.0 85 1.02 0.73 0.71 0.48
2 3.8 102 1.23 0.88 0.86 0.58
3 3.5 126 1.52 1.08 1.07 0.71
4 3.3 157 1.89 1.35 1.32 0.91
5 3.0 200 2.41 1.72 1.68 1.14
6 2.8 259 3.12 2.23 2.19 1.47
7 2.5 344 4.14 2.97 2.90 1.96
7.5 2.4 386 4.65 3.32 3.25 2.20
8 2.2 547 5.66 4.05 3.97 2.67 パワー不足
9 2.0 672 8.09 5.78 5.67 3.82 パワー不足
赤色部は有効3粒以上のカルガモ撃墜条件を満たす。
1.インプシリンダーの限界。
一般に狩猟に最も多く使われているのは26インチインプシリンダーの銃身ですが、インプの場合は7.5号をもってしても40ヤード(36m)が限界なのです。この時4号はたった1.3粒しか当たりません。これで落ちないとは言いませんが確率的には明らかに悪くなる筈です。
2.フルチョークの限界。
遠射が目的のフルチョークですから50ヤード(45m)をメインに比較します。7.5号が3.25粒当たってます。ところが6号では2.19粒しか当たりません。毎度申し上げる様に複数被弾副次効果ですから2粒と3粒は4と9の差になりますので1粒が2倍のパワーを持った大粒散弾でも逆転が起こるのです。
小粒散弾がパワー不足と評価されがちな原因にリードの不足があります。粒が小さくなると弾速の途中低下が大きくなり普通に狙うとリードが不足します。その結果本来のパターンの濃い所ではなく薄い所がヒットします。これではきれいに落ちる筈もありません。
これも経験的に言えば6号で撃った時の遠射に比べてパターン半分弱位のリードを増すと鴨が7.5号のパターンの中心に飛び込んで来ます。
散弾は弾速が遅い為、リードを取ってそこを狙って射撃すると言うよりも弾幕を空中に送りそこに鴨を飛び込ませると言った方が正しいのかも知れません。
小粒散弾になればなるほどこの傾向が高くなります。散弾の号数によってリードが変わると言う事を頭に入れておかなくてはなりません。
3.スチール装弾の場合。
スチール装弾の場合も小粒散弾と同様の事が言えます。弾粒が鉛に比べて軽いので途中弾速低下がかなり大きいのです。遠射の場合、やはりパターンの半分或いはもう少しリードを大きく取らないとパターンの中心にカモを飛び込ませる事が出来ません。
リードの取り方は何とかの一つ覚え的では済まないのです。
もう一つスチール装弾の特性があります。それは同じチョークで撃つとパターンがやや小さく(正確にはパターンの濃い所が中心寄りの狭い所に集中する)なりますから上手く狙って且つリードも上手く合わせないとパターンの濃い所にカモを飛び込ませられなのです。
小粒散弾やスチール散弾が非力だと嘆いておられる方は全てこのリードが合っていないのです。
筆者の経験ではリードさえ合わせれば小粒散弾の方が命中する粒数が多く有効度が高いのは本稿で述べた通りですが、スティール散弾の場合も同じ粒の大きさであれば粒数が約1.5倍入っているスチール装弾の方が近射でも遠射でも良く墜ちます。
これらは数千発をメーカーから無償供与を受け、実戦テストの結果分かった事です。
結論的に申しますと下記の様になります。
1.スチール装弾は途中弾速低下が大きくリードを大きく取らないと命中しない。
2.パターンの有効部分が狭い為にリードを合わせるのに通常より高い精度が必要である。
3.これらを使いこなすならばスチール装弾は近射でも遠射でも鉛弾より良く墜ちる。
4.鹿撃ちにこれを適用すると。(次期狩猟大全集より)
鹿の急所は直径30cm、これに殺傷能力の十分ある1粒がヒットすればOKと言う考え方もありますが、鹿や猪の大物にも散弾を使い複数被弾副次効果が期待出来ます。
直径30cmは表の直径10cmに比べて9倍の面積です。粒数と共に比例計算しました。
散弾号数 直径 粒数/32g 40ヤードフル 40ヤードインプ 50ヤードフル 50ヤードインプ 備考
BB 4.5mm 59 0.71 0.51 0.50 0.34 直径10cm的
BB 4.5 59 6.39 4.59 4.50 3.06 直径30cm的
OO 8.4 09 0.97 0.70 0.67 0.47 直径30cm的
000 9.1 06 0.65 0.47 0.46 0.31 直径30cm的
4号バック 6.1 27 2.92 2.10 2.06 1.40 直径30cm的
大粒弾は粒数が少なくあまり綺麗なパターンにはなりませんが、確率的には9粒のOOバックでフルチョークでも40ydの36mで0.97発しか当たりません。つまり36m以下であるなら9粒弾をフルチョーク以上の絞ったチョークであるターキーチョーク等で撃てば上半身に3発程度、内1発は急所付近に入る事から捕獲の可能性は高いと言える事になります。
4号バックショットになりますと50ydの45mでもフルチョークならば急所付近に2粒強、上半身には6粒ほど命中する事になり捕獲に必要な条件をバッチリ満たす事になります。
9粒より粒数の少ない弾は余程相性の良いきついチョークで撃たない限りマグレ期待しか出来ないと言う事になります。
鳥撃ち用のBB弾は比較の為に乗せましたが、粒数的には倒せる要件を満たしても弾の侵貫量が不足し、近距離しか使えません。
鹿撃ちにはノーマルスラグ弾は不向きです。それは普通の射手が撃つと50mで直径30cmに入りません。連射すればますます当たりません。
しかしフルチョーク以上の絞ったチョークと粒数の多い4号バックショットは普通のバード感覚で撃っても又連射しても相当な確率で命中し総合的に十分な有効弾となり得ます。
しかし4号バックは50mまで有効ですが、その後は急速に無力化します。
50mを超えますとサボットスラグで射撃の腕を上げる以外に有効な方法はなくなります。
我がスクールには2009年レベルに50mで5cmにまとめられるサボットスラグの生徒が3名おり、累計5~10頭程度の撃墜スコアをそれぞれ全員が持っています。
サボットスラグは150mまでの実用性能を持っているのですが、それだけの腕と撃墜経験を持っていてもまだ100mの鹿を倒した生徒は一人もおりません。意外と難しいのです。
更に2年後の2011年、3名とも120mの鹿を倒す事に成功しました。
しかしまだ150mは誰も成功しておりませんが、あと数年で達成出来そうな雰囲気です。
2012年、サボットスラグ生徒により150mと190mで命中弾が出ました。
注意) OOB等の大粒散弾とフルチョークの組合わせを禁止している銃メーカーもある様です。
これを補うのがパターンであり、複数被弾副次効果なのです。
大粒散弾の場合は1粒のエネルギーの大きいのですが、複数効果はあまり期待できません。
もう少し具体的に言えば対象はカルガモクラスとしてBBの1粒は空気銃並みのエネルギーがありますから良い所に1個当てればトンコロです。しかしエアーライフルハンターの方は分かっておられるのですが、少し外れると遥か彼方まで飛んで行ってしまいます。
1粒がまぐれで良い所にヒットした場合もありますが、撃墜には上半身に3粒以上の命中が必要です。筆者は一般の方の100倍近くも鴨を撃つ機会に恵まれ、忍びやデコイ撃ち、害鳥駆除等など約5万発以上の実戦経験を持っています。
その結果としてカルガモの遠射であっても7.5号が圧倒的に有利であると思っています。
これを数値的に解明して行きたいと思います。
距離と各号数の散弾が鳥に何発命中するのか一覧表にまとめてみました。カモの有効被弾面積は10cm直径としました。これは上半身に当たらないと早期に落ちない為であります。
各号数の散弾が直径10cmに何粒当たるかの一覧表
散弾号数 直径 何粒/32g 40ヤードフル 40ヤードインプ 50ヤードフル 50ヤードインプ 備考
BB 4.5 59 0.71 0.51 0.50 0.34
1 4.0 85 1.02 0.73 0.71 0.48
2 3.8 102 1.23 0.88 0.86 0.58
3 3.5 126 1.52 1.08 1.07 0.71
4 3.3 157 1.89 1.35 1.32 0.91
5 3.0 200 2.41 1.72 1.68 1.14
6 2.8 259 3.12 2.23 2.19 1.47
7 2.5 344 4.14 2.97 2.90 1.96
7.5 2.4 386 4.65 3.32 3.25 2.20
8 2.2 547 5.66 4.05 3.97 2.67 パワー不足
9 2.0 672 8.09 5.78 5.67 3.82 パワー不足
赤色部は有効3粒以上のカルガモ撃墜条件を満たす。
1.インプシリンダーの限界。
一般に狩猟に最も多く使われているのは26インチインプシリンダーの銃身ですが、インプの場合は7.5号をもってしても40ヤード(36m)が限界なのです。この時4号はたった1.3粒しか当たりません。これで落ちないとは言いませんが確率的には明らかに悪くなる筈です。
2.フルチョークの限界。
遠射が目的のフルチョークですから50ヤード(45m)をメインに比較します。7.5号が3.25粒当たってます。ところが6号では2.19粒しか当たりません。毎度申し上げる様に複数被弾副次効果ですから2粒と3粒は4と9の差になりますので1粒が2倍のパワーを持った大粒散弾でも逆転が起こるのです。
小粒散弾がパワー不足と評価されがちな原因にリードの不足があります。粒が小さくなると弾速の途中低下が大きくなり普通に狙うとリードが不足します。その結果本来のパターンの濃い所ではなく薄い所がヒットします。これではきれいに落ちる筈もありません。
これも経験的に言えば6号で撃った時の遠射に比べてパターン半分弱位のリードを増すと鴨が7.5号のパターンの中心に飛び込んで来ます。
散弾は弾速が遅い為、リードを取ってそこを狙って射撃すると言うよりも弾幕を空中に送りそこに鴨を飛び込ませると言った方が正しいのかも知れません。
小粒散弾になればなるほどこの傾向が高くなります。散弾の号数によってリードが変わると言う事を頭に入れておかなくてはなりません。
3.スチール装弾の場合。
スチール装弾の場合も小粒散弾と同様の事が言えます。弾粒が鉛に比べて軽いので途中弾速低下がかなり大きいのです。遠射の場合、やはりパターンの半分或いはもう少しリードを大きく取らないとパターンの中心にカモを飛び込ませる事が出来ません。
リードの取り方は何とかの一つ覚え的では済まないのです。
もう一つスチール装弾の特性があります。それは同じチョークで撃つとパターンがやや小さく(正確にはパターンの濃い所が中心寄りの狭い所に集中する)なりますから上手く狙って且つリードも上手く合わせないとパターンの濃い所にカモを飛び込ませられなのです。
小粒散弾やスチール散弾が非力だと嘆いておられる方は全てこのリードが合っていないのです。
筆者の経験ではリードさえ合わせれば小粒散弾の方が命中する粒数が多く有効度が高いのは本稿で述べた通りですが、スティール散弾の場合も同じ粒の大きさであれば粒数が約1.5倍入っているスチール装弾の方が近射でも遠射でも良く墜ちます。
これらは数千発をメーカーから無償供与を受け、実戦テストの結果分かった事です。
結論的に申しますと下記の様になります。
1.スチール装弾は途中弾速低下が大きくリードを大きく取らないと命中しない。
2.パターンの有効部分が狭い為にリードを合わせるのに通常より高い精度が必要である。
3.これらを使いこなすならばスチール装弾は近射でも遠射でも鉛弾より良く墜ちる。
4.鹿撃ちにこれを適用すると。(次期狩猟大全集より)
鹿の急所は直径30cm、これに殺傷能力の十分ある1粒がヒットすればOKと言う考え方もありますが、鹿や猪の大物にも散弾を使い複数被弾副次効果が期待出来ます。
直径30cmは表の直径10cmに比べて9倍の面積です。粒数と共に比例計算しました。
散弾号数 直径 粒数/32g 40ヤードフル 40ヤードインプ 50ヤードフル 50ヤードインプ 備考
BB 4.5mm 59 0.71 0.51 0.50 0.34 直径10cm的
BB 4.5 59 6.39 4.59 4.50 3.06 直径30cm的
OO 8.4 09 0.97 0.70 0.67 0.47 直径30cm的
000 9.1 06 0.65 0.47 0.46 0.31 直径30cm的
4号バック 6.1 27 2.92 2.10 2.06 1.40 直径30cm的
大粒弾は粒数が少なくあまり綺麗なパターンにはなりませんが、確率的には9粒のOOバックでフルチョークでも40ydの36mで0.97発しか当たりません。つまり36m以下であるなら9粒弾をフルチョーク以上の絞ったチョークであるターキーチョーク等で撃てば上半身に3発程度、内1発は急所付近に入る事から捕獲の可能性は高いと言える事になります。
4号バックショットになりますと50ydの45mでもフルチョークならば急所付近に2粒強、上半身には6粒ほど命中する事になり捕獲に必要な条件をバッチリ満たす事になります。
9粒より粒数の少ない弾は余程相性の良いきついチョークで撃たない限りマグレ期待しか出来ないと言う事になります。
鳥撃ち用のBB弾は比較の為に乗せましたが、粒数的には倒せる要件を満たしても弾の侵貫量が不足し、近距離しか使えません。
鹿撃ちにはノーマルスラグ弾は不向きです。それは普通の射手が撃つと50mで直径30cmに入りません。連射すればますます当たりません。
しかしフルチョーク以上の絞ったチョークと粒数の多い4号バックショットは普通のバード感覚で撃っても又連射しても相当な確率で命中し総合的に十分な有効弾となり得ます。
しかし4号バックは50mまで有効ですが、その後は急速に無力化します。
50mを超えますとサボットスラグで射撃の腕を上げる以外に有効な方法はなくなります。
我がスクールには2009年レベルに50mで5cmにまとめられるサボットスラグの生徒が3名おり、累計5~10頭程度の撃墜スコアをそれぞれ全員が持っています。
サボットスラグは150mまでの実用性能を持っているのですが、それだけの腕と撃墜経験を持っていてもまだ100mの鹿を倒した生徒は一人もおりません。意外と難しいのです。
更に2年後の2011年、3名とも120mの鹿を倒す事に成功しました。
しかしまだ150mは誰も成功しておりませんが、あと数年で達成出来そうな雰囲気です。
2012年、サボットスラグ生徒により150mと190mで命中弾が出ました。
注意) OOB等の大粒散弾とフルチョークの組合わせを禁止している銃メーカーもある様です。
2013年11月27日
8.狩猟実戦ドギュメント。(狩猟大全集ショットガン編より)
1.餌場のオナガガモ猟。4人でオナガガモ32羽。
愛知県T市の一角でかつてはそこは沖合いの人口島であり、そこに繋がる橋があります。まだ自動銃が4連発でカモの定数が8羽だった頃のお話です。
何時の頃からか片側は埋め立てれ、橋としての機能は無くなっておりましたが、橋の下をくぐる事は出来ました。この場所はカモがよく付く餌場で忍びのテクニックを猫に教えてもらった場所です。
橋の下から水辺までは約70m、最後の30mは草がありませんが、30m地点までは草がほどほどに生えております。すでに音が出ない様に接近する為の草刈とと射撃ポイント等に流木を配置して発見され難い様に土木工事も済ませております。
ここにカモが多く付く事は良く見える場所でもあり誰もが知っていましたが、距離70mでは半矢にすらならない程で、地元の人も知ってはいるけれど誰も撃たない場所でした。
私同様に多くの人が接近にチャレンジした様ですが、誰も成功しませんでした。(地元銃砲店の話)
予ねて調査をし、今日は月に1~2回しかないここの猟に適した日です。予定よりも15分程早く現場に着きました。もうカモが4羽来ています。到着したばかりと見え、まだ岸に寄っては来ません。しばらくはカモも様子を見てます。
やがて10分もした頃、岸に向かって泳ぎ出しました。その頃20羽位の群が新着しました。その後にもう一群れが旋回中です。あれが全て降りるとすでに50羽近くになるはずです。あれが全部岸に寄り始めたら接近開始です。
本日メンバーは私を入れて計4人、他の3人には接近中の注意としてカモを見るな、俺のケツだけ見ていろ。俺が伏せたら即ちに伏せる。前進したら前進である。1m以上離れるなと伝えてあります。
また射撃ポイントに着いてもすぐ撃たないからそれぞれ自分の割り当てエリアの前方で1発目はあそこ、2発目はあそことよく観察しておけと伝えてあります。ただしカモにまともに視線を向けるなと言う事も伝えてあります。
更に射撃開始の合図は無い。俺を見ていろ、俺が構える用意に入ったらみんな同調しろ。その後左右のメンバーに顔を向ける。準備OKかという合図だ。その後俺が前を向いたら3秒目に行動する。全員それを横目で見ながら一斉に立ち上がり射撃に入る。こう言う段取りになっております。
もうここ海軍橋では過去に何度か成功しており、一人で上手く行けば1度も警戒に入られないほどアプローチルートは完璧に仕上がっていました。しかし今日は4人ですから5m進んだら5分休みを繰り返しました。その間ヘタにカモに感付かれない様にカモは見てはなりません。やがて全員が射撃ポイントに着きました。倒木の間からそっと見るとカモはその後大幅に増え、軽く100羽ははいる様です。無警戒で餌を食べていると見えますが、更に5分ほどじっと待ち、一段と警戒が抜ける様にしました。
5分後、ヨシ、行動開始札。左右に目を配りながらゆっくり片ひざを立てる。そして左右を見る、みんなこちらを見ている。では行くぞ。心の中でワン・ツー・スリーのスの時に立ち上がって銃を構えた。横目で見ているとみんな遅れずにやっている。カモはギョッとしてこちらを見ている。
私が発砲するのと0.1~0.2秒遅れて全員が射撃開始。私は当初目を付けていた最初の3羽に1発目を発射、たぶん3羽とも即死、2発目はすぐ右の5羽の塊から少なくとも2羽は落ちた、3発目は更にとなりの塊でここからも少なくとも2羽は落ちた。スリーバーストで秒速3発であるから詳しい事は分からない。4発目以降は手近かなカモを落とした。4発目も5発目も少なくとも1羽が落ちた。これだけでも大戦果です。
1連射終えるとすぐに弾込めをしながら前進し半矢撃ちです。メンバーも半矢撃ちに入った。距離30mですから半数以上は最初の射撃で即死しています。私は最初の5発に加え、その後も止め矢10発を撃って10羽を止めた.彼らの最初の1連射はまずまずであったが、その後の弾込めと半矢撃ちはモタモタして結局は過半を私1人で方付けてしまった。
私の使用銃はSKB1900ガスオート、今日の弾はレミントンRXP‐Hの32gの7.5号です。元々RXPはハイパワーであるが、Hは一段と弾速が速く強力です。他もメンバーも1人がマーリンスライドアクションを使っているが他は似た様な銃でした。
ここは風が向かい風で落としたカモは10分以内に岸に打ち寄せられます。結果は数えてみると偶然ですが32羽、全員分の定数と大戦果でした。
2.S沼のデコイ撃ち。カルガモ4羽と10分に渡る勝負。
デコイ撃ちはオトリ撃ちとも言い、昔はアヒルとカモのアイノコでよく鳴くアイガモをオトリに使ったそうです。現在ではプラスチックでよく出来たオトリが市販されており、これを使います。オトリの数は多いほど有効ですが、当初1ダース購入した私もやがて面倒で6羽になり、3羽になりましたが、結構これでも用を足しています。要は適した場所に配置する事が重要と思われます。
テープでカモの鳴き声を流したり、笛も市販されていますが、これらをしなくても十分獲れる為、私は使用していません。
カモが降りようとする池には水の具合や池自体が目立ち難い所である等々たぶん色々な条件があると思われます。
デコイの配置はカモが降りようとするかなり近くで、且つ撃つ側から考えて都合の良い所にします。デコイの効果は近くを飛ぶカモにもちょっとこの池も対象にしてみようかと思わせたり、どこから進入しようかなと迷う所を進入の幅を狭くする程度の効果ですから、トンチンカンな所に置いても意味は殆どありません。
日の出15分前、デコイをセットする。今日は風が穏やか過ぎるであろうか。
デコイ撃ちドギュメントを一つ紹介します。場所は愛知県T市、(現在のT社の位置)、底無し沼のある要注意の猟場です。ここに行く場合は魚釣りのクーラーボックスが必需品、いざと言う時の浮きになるからです。池は200m位の大きさ、風下の進入側の入り口にデコイを配置します。そして射手はその両側に置きました。
デコイ撃ちはカモがハンターを発見するより前に我々はカモを発見しなければなりません。
2kmほど離れた1つの小さな点を発見した時からゲームは始まります。
発見と同時に相棒にも声で知らせます。この時点なら声はまだOKですがもう動いてはダメなのです。発見した私も相棒もかなりゆっくりと草の中にそっと沈む様に隠れます。
カモが人間を発見するのは肩から頭にかけてのシルエットであり、発見のきっかけは頭を動かす事なのですから特に頭の動きには注意が必要です。
カモの目は相当視力がよく人間の10倍とも100倍とも言われますが、両目で見る事が出来ないので自然の物にくっついてじっとしていれば発見される事はありません。
また視線にはかなりのエネルギーがありますのでまともに向けてはなりません。
カモは真っ直ぐにこちらの池を目指しています。いつもここを休み場にしているカモであろうと思いますがそれは分かりません。
やがてカモはカルガモの4羽である事が分かりました。編隊は高度100m位で安全確認をしているらしく旋回を続けています。
先にも書きました通りカモに直接視線を向けてはなりません。見る場合も草の陰からそっと覗くだけで頭は決して動かしてはなりません。健全なカモの群れはかなりの強敵です。
3回旋回し我々を発見出来なかったカモはやがて高度を下げて更に3回旋回を行いました。カモはもうここに降りる事に決めた様です。今までは主に池の周りの旋回でしたが、今度は進入コースから入って来ます。
フラップを下げ高度と速度を共に落としています。撃てなくはないのですがまだやや遠く且つ速度が速い。カモは高度30mで我々の頭の上を通過し、また羽ばたいて上がって行きました。まだカモの頭に不審な動きは見受けられませんでしたから我々は発見されていない筈です。
大きく旋回したカモは一周して再び進入コースに入った。先程と同じコースだ。そして今回も高度30mで再び上昇をして行きました。何か変だと思っているのかもです。
遥か遠くから射手の居ない時のカモの着水を観察する時はこんなにしぶとく旋回を繰り返す事はありません。しかしやはり我々を発見するまでには至らなくカモの首は動きません。
射手を発見した時のカモは首が急に動き、群れが動揺します。もう1度大きく旋回したカモは先程より最初から低く進入して来ました。たぶん今度は本当に降ります。
フラップは何時もよりきつく出して速度も高度もどんどん落として来ます。高度20mを切った。いよいよ本物だ。まだまだもっと寄せる。やがて高度は10mを切った。フラップを緩め水平飛行になったが羽ばたきはしていない。やがて高度は徐々に下がる。
もう少しで射撃ポイントです。迎え角度45度を超えた。今だっ。肩付けすると共に銃をスイングする。弾が出たのは迎え角度約60度、鴨の飛行高度は5mです。この距離でまともに当てるとバラバラになってしまうのでリードは20cm前にして頭だけに当たる様にします。撃った先頭のカモはクルクル回りながら落ちて来ます。私の頭をかすめて後方2mに落ち様としています。
カモはここまで速度と高度を落とすと離脱しようとしても翼は空をかき速度も高度も上がりません。殆ど同じ感覚で2発目を撃つ。頭上に近かった。命中。これまたクルクル廻って私の後方5mに落ち様としています。
3発目は腰を廻して切り返しながら銃を下にスイングしながら撃つ。45度付近で捕まえた。距離は30m程になっています。直撃の普通リードに合わせ引き金を引く。スイングが右に僅かにブレたらしく右羽を折って風に戻される様に弧を描いて墜落しています。
すかさず弾を込め、墜落の直後に止めを撃ちました。距離は20m。これ以上の被弾をさせない様にパターンを頭側に少し掛かる様に止めを撃つ。1発で決まった。
相棒の方は残念ながらあまりこの猟に慣れてないので1発目は失中、2発目は高度10mで直撃をしてしまった為、弾が入り過ぎ半分バラバラにしてしまいました。
10分に渡る勝負は我々の勝利に終わった。4羽進入、4羽撃墜はまずまずです。
本日の成果。二人分定数の16羽。
3.初めてシカを倒しました。
1990.12.22.三重県O村。鹿撃ちを始めて9年目、まだ1頭も倒していません。
6年目の末期の初めてシカを見ました。大きなオスジカでした。しかし見とれて撃てませんでした。
7年目には目前10mのシカにも全弾外れてしまいました。
そして1シーズンおいて9年目の今日、やっとシカを倒す事が出来ました。
今日もまたダメだろうと思い、最近はもう諦めの心境で気楽に構えられる様になれました。
5年目までほぼ毎週通い続けても見せてもらえたシカは0頭、6年目~8年目は上記の通り、9年目でも本日までにはまだ2頭しかシカを見ておりません。しかし結果的にはこの諦めの平静心が良かったのです。(今は鹿が増えた為にもっと簡単に会えると思います。)
何時もの様に待ち場に付き30分ほどじっと待ちました。
ふと何かを感じました。顔を上げるとシカ3頭が斜面を駆け降りて来ます。
先頭のやや黒っぽく大きいのには貧弱ながら角があります。
銃を一段と握り締めました。(実はこれが良くないのですが、幸い今回は発見されませんでした。)
シカは真っ直ぐに私の方に向って来ます。間もなく50m。やがて30m、銃を構えるとシカは突然横方向に走りを変えました。
銃をスイングしながらバックショットを発射。1発目、命中。2発目、3発目も他のそれぞれに撃ちました。3発目を撃って間もなくの頃、最初の鹿は突然ヨタリ出し数歩で倒れました。
待望の1頭目です。倒した旨をトランシーバーで報告するのですが、興奮して上手く喋れません。
猟犬は数分後に到着、やがてメンバー全員も倒れた鹿の場所に集まり、鹿の搬出です。
筆者は嬉しくて嬉しくて足が地に着いていない感じでした。
リーダーが「銃は持ったか」「弾は抜いたか」「迷子にならない様に離れるな」と何時に無く細かく言って来ます。やがてその意味が分かりました。
気が付くと前には誰もいません。何処を歩いているのかも分かりません。
先ほどの細かい注意の意味がやっと分かりました。9年も通った道ですが迷子になってしまったのです。少し戻ると覚えのある所に出ました。皆待っててくれました。
やっぱり迷ったかと全員が大爆笑です。何はともあれ1頭を倒しました。
今考えると写真が無いのが実に残念です。今と違い携帯にカメラが付いていない所か携帯その物が出現していない時期でした。最初の内は獲れた時の用意に何時もカメラを持っていましたが、撮影するのは他の人が獲った鹿ばかり。数年間何時も似た様な写真ばかりでしたから何時の間にかカメラを持たなくなっていたのでした。
4.シカを撃墜。
2001年の事と思います。愛知県N町の小学校の裏山での出来事です。私の待ち場は山裾です。
3本の沢筋が合流しており、このどれかを鹿が走ってくる予定です。
最もそれはこちらの予定でなかなか鹿の予定とぴったり合う事は少ないのが現状です。
その日は私の待っている山の上、距離にすれば3km程の所から鹿が起きました。
これは上手く行けば私の待ちを通って、川を越え隣山に抜ける公算が強く、良い予感がします。
さて30分程すると犬の鳴き声の向きが変わりました。鹿と猟犬の関係位置は状況によって著しく違いますが、犬のすぐ前を走っている時もあれば犬よりも30分も前を走って来る時もあります。
とにかく遠くで犬の鳴き声の向きが変わったと言う事は鹿がもうかなり近くに来ている可能性もあります。
やがて向い山を鹿が降りる気配が聞こえました。距離は100m程。
姿はまだ見えませんが、どうも1番下の外側の獣道になる様です。
やがて50mを切った頃から鹿がチラチラ見えて来ました。
大物ではない事は分かりますがオスかメスかはまだ不明です。(当時メスは保護獣)
やがて20m、オスだ、小さな角を確認、胸の辺も小さい割に真っ黒です。
鹿は真正面から木々を縫いながら時に右に左と交わしながら走って来ます。
イージーチャンスの様に思えたのですが初弾を撃った瞬間に鹿が弾を避けました。
本当は木を避けたのを私が旧位置を撃ってしまったのです。
2発目、距離15m撃った。何とまたもや同様に弾を避けられてしまいました。
残すは1発だけです。
今度こそはと思っている内にシカはとうとう真正面5mを切ってしまいました。
私は1段低い所にいます。直前で撃とうかそれともやり過ごして後ろから撃とうか迷っている内にシカは私の頭の上の高度2.5mを飛び越えました。
その瞬間、体が勝手に反応し、ほぼスキートの8番射台の様に真上で撃ちました。命中。
鹿はタダの物体と化し後方3mに落下しました。すぐに仲間に撃墜した事を無線で報告を入れます。
命中箇所は前足の間の中央、背中の中心から10cmずれた所に直径5cm程の大きな出口穴が開いています。弾は6粒弾。チョークはターキーチョークです。
最もこの距離ならば何チョークで何号を撃とうがあまり変わりはありません。
高度2.5mは鹿の頭の位置、実質銃身の先端から鹿の足の下までは1m以下、
これは射撃距離の新記録でもあり、カモ撃ちも含めて最低高度も新記録でもありました。
猟犬は20分程して他のメンバーと相前後して現場にやって来ました。
銃身を鹿に蹴飛ばされそうになって撃ったのでした。
「いや~、当たって良かった。」外すと日頃偉そうな事を言っててカッコ悪いですから。
愛知県N町にて。銃はレミントン11-87ターキーチョーク、弾は6粒弾を使っていました。
5.K生徒エゾ鹿の超大物捕獲。(2009年度解禁猟のホームページより抜粋)
エゾ鹿は実質国内最大の大物です。
特に80cmオーバーの超大物のド迫力は本州鹿と比較になりません。
経験15年累計スコア50頭以上のD生徒、経験30数年累計120頭超えのO生徒、両名にも高いハードルでした。共に何度も何度も対戦したのですが結果は何時も惨敗でした。
原因は「迫力負け」それ程のド迫力なのです。O生徒は2009年累計130頭目でやっと達成、D生徒は2012年時点でも未達成です。
第7組:K生徒。81cm超大物を捕獲、サボットスラグでも超大物を倒せる事を証明。
本校の超大物捕獲3番目の生徒になりました。実猟3.5日、出会いは19回、81cm、66cm、メス2頭の4頭を捕獲出来ました。彼は銃と狩猟を始めて4年目、北海道猟は昨年休みましたので経験は3年目、撃墜スコアは本年で10頭となりました。
11月25日 4チャンス、100mから70cm級に射撃、倒れるも起き上がり逃げられました。
PMからはK生徒が合流、運の良い事に午後だけで出会いが4回ありました。
しかし一度は300mでサボットスラグの彼には遠過ぎでパス、150m前後は2回とも失中、夕方の最後は70cm級に100mのチャンスがありました。1度倒れてバンザイかと思ったら起き上がり逃げられてしまいました。ランニングももちろん撃ちましたが、失中、非常に残念な思いをしました。
大物にはショルダーを撃つ事、そうすれば必ず足が止まってその場に倒れます。しかし数十%は再び起き上がり逃げられてしまいます。しかし倒れている時間は少なくとも10秒以上ありますのでこの間に上半身の何処でも良いから撃ち込めばもう逃げられません。
彼にもこの話はすでに何度もしており、彼もそれを知っていたのですが、やはり命中して倒れると全てを忘れてしまい、その結果は典型的な良くない見本となってしまいました。
11月26日 7チャンス、81cmを捕獲。他は良い所無し。
昨日の午後に続き出会いはたくさんありました。しかしすれた鹿が多く、遠過ぎてパスと、アプローチ中に逃げられて射撃にまで至らない出会いばかりです。
そんな日でしたが、やっと夕方にデメキンに出会えました。
このデメキンが何と80cm級、これに30mから射撃、初弾命中、倒れますがまだ足が動いています。
今度は超大物に対する注意を忘れず、すかさず第2弾&3弾を撃って完全に仕留めました。
計測すると81cm、今年は何故か80cmでも82cmでもなく81cm4頭のオンパレードです。
338ラプアマグナムのO生徒が11月6日に捕獲、超大物第2号生徒になり、そして本日26日はK生徒が超大物第3号生徒になりました。
81cmはそれ以外にも10月31日と11月20日に講師が捕獲、例年1頭程度しか捕獲出来ない80cmオーバーが今年は4頭も捕獲出来てしまいました。
11月27日 6チャンスからメス2頭を捕獲。しかし大物は尽く失中。
この時期は天候によって鹿の行動が変わり出会いの多い日と少ない日の差が非常に大きいのが特徴です。
昨日の多数の出会いから打って変わって本日のAMは鹿を1頭も見ません。こんな日は極少数が日向ぼっこに出ますが、どうやらそれも無さそうでハンティングベースのすぐそばになってしまいました。ラッキーな事にベースのすぐそばにデメキンメス2頭が日向ぼっこです。これを50mから2頭共を頂く事が出来ました。デメキンは撃たれても残った側は真剣に逃げず、まもなくまた止まります。それを予測していればダブルは容易です。
PMは出会えば大物と言う雄武に遠征しました。雄武だから行けば居るかと言えば全くそうではありませんが、その日の雄武は良く出る日であったらしく夕方まで4回の出会いがありました。1回はアプローチ中に逃げられましたが、80cm級1回と70cm級2回の合計3回は共に100m前後から射撃出来ました。しかし結果は未回収ならまだ良いのですが全てが失中、これは技量の問題ではなく肝の問題です。
11月28日 再び出会いの無い日になり2回のチャンスから66cmを捕獲。
出会いのある日と無い日は本当に極端です。こんな日はやや民家に近い所の鹿しか可能性がありません。と言ってその民家や農家に危険や失礼があってはなりません。幸いそんな所に60cm級が居ました。距離30m、木の陰に隠れています。
しっかり隠れているので逃げません。首の急所だけが僅かに射撃可能です。講師はK生徒にこれを指示、K生徒の放った弾は5cmほどしかない木の間を見事に通り抜け命中です。
PMは出会えば大物の雄武に再び遠征しました。しかし本日は出ない日であるらしく、全く鹿を見ません。そこでAMと同様に民家近くのポイントで危険や失礼の無い所を探します。
雄武で私が知っているこの条件の所が2箇所ありますが、その片方に70cm級が居ました。しかし結果はアプローチが上手く行かず射撃にまで至りませんでした。
K生徒の今年はこれで終わりです。実猟3.5日、出会いは19回、4頭捕獲、失中7回、未回収1回、発砲に至らずが4回、パスが3回でした。
彼は過去3年の経験よりも多くをこの3.5日から勉強出来て、しかも捕獲面でも抜群の内容と充分な量に満足して帰って行きました。
2009年11月26日、K生徒は変形81cmを捕獲。超大物第3号生徒の誕生。
K生徒の愛銃はサボットスラグのサベージ210、12番でも超大物は倒れます。
愛知県T市の一角でかつてはそこは沖合いの人口島であり、そこに繋がる橋があります。まだ自動銃が4連発でカモの定数が8羽だった頃のお話です。
何時の頃からか片側は埋め立てれ、橋としての機能は無くなっておりましたが、橋の下をくぐる事は出来ました。この場所はカモがよく付く餌場で忍びのテクニックを猫に教えてもらった場所です。
橋の下から水辺までは約70m、最後の30mは草がありませんが、30m地点までは草がほどほどに生えております。すでに音が出ない様に接近する為の草刈とと射撃ポイント等に流木を配置して発見され難い様に土木工事も済ませております。
ここにカモが多く付く事は良く見える場所でもあり誰もが知っていましたが、距離70mでは半矢にすらならない程で、地元の人も知ってはいるけれど誰も撃たない場所でした。
私同様に多くの人が接近にチャレンジした様ですが、誰も成功しませんでした。(地元銃砲店の話)
予ねて調査をし、今日は月に1~2回しかないここの猟に適した日です。予定よりも15分程早く現場に着きました。もうカモが4羽来ています。到着したばかりと見え、まだ岸に寄っては来ません。しばらくはカモも様子を見てます。
やがて10分もした頃、岸に向かって泳ぎ出しました。その頃20羽位の群が新着しました。その後にもう一群れが旋回中です。あれが全て降りるとすでに50羽近くになるはずです。あれが全部岸に寄り始めたら接近開始です。
本日メンバーは私を入れて計4人、他の3人には接近中の注意としてカモを見るな、俺のケツだけ見ていろ。俺が伏せたら即ちに伏せる。前進したら前進である。1m以上離れるなと伝えてあります。
また射撃ポイントに着いてもすぐ撃たないからそれぞれ自分の割り当てエリアの前方で1発目はあそこ、2発目はあそことよく観察しておけと伝えてあります。ただしカモにまともに視線を向けるなと言う事も伝えてあります。
更に射撃開始の合図は無い。俺を見ていろ、俺が構える用意に入ったらみんな同調しろ。その後左右のメンバーに顔を向ける。準備OKかという合図だ。その後俺が前を向いたら3秒目に行動する。全員それを横目で見ながら一斉に立ち上がり射撃に入る。こう言う段取りになっております。
もうここ海軍橋では過去に何度か成功しており、一人で上手く行けば1度も警戒に入られないほどアプローチルートは完璧に仕上がっていました。しかし今日は4人ですから5m進んだら5分休みを繰り返しました。その間ヘタにカモに感付かれない様にカモは見てはなりません。やがて全員が射撃ポイントに着きました。倒木の間からそっと見るとカモはその後大幅に増え、軽く100羽ははいる様です。無警戒で餌を食べていると見えますが、更に5分ほどじっと待ち、一段と警戒が抜ける様にしました。
5分後、ヨシ、行動開始札。左右に目を配りながらゆっくり片ひざを立てる。そして左右を見る、みんなこちらを見ている。では行くぞ。心の中でワン・ツー・スリーのスの時に立ち上がって銃を構えた。横目で見ているとみんな遅れずにやっている。カモはギョッとしてこちらを見ている。
私が発砲するのと0.1~0.2秒遅れて全員が射撃開始。私は当初目を付けていた最初の3羽に1発目を発射、たぶん3羽とも即死、2発目はすぐ右の5羽の塊から少なくとも2羽は落ちた、3発目は更にとなりの塊でここからも少なくとも2羽は落ちた。スリーバーストで秒速3発であるから詳しい事は分からない。4発目以降は手近かなカモを落とした。4発目も5発目も少なくとも1羽が落ちた。これだけでも大戦果です。
1連射終えるとすぐに弾込めをしながら前進し半矢撃ちです。メンバーも半矢撃ちに入った。距離30mですから半数以上は最初の射撃で即死しています。私は最初の5発に加え、その後も止め矢10発を撃って10羽を止めた.彼らの最初の1連射はまずまずであったが、その後の弾込めと半矢撃ちはモタモタして結局は過半を私1人で方付けてしまった。
私の使用銃はSKB1900ガスオート、今日の弾はレミントンRXP‐Hの32gの7.5号です。元々RXPはハイパワーであるが、Hは一段と弾速が速く強力です。他もメンバーも1人がマーリンスライドアクションを使っているが他は似た様な銃でした。
ここは風が向かい風で落としたカモは10分以内に岸に打ち寄せられます。結果は数えてみると偶然ですが32羽、全員分の定数と大戦果でした。
2.S沼のデコイ撃ち。カルガモ4羽と10分に渡る勝負。
デコイ撃ちはオトリ撃ちとも言い、昔はアヒルとカモのアイノコでよく鳴くアイガモをオトリに使ったそうです。現在ではプラスチックでよく出来たオトリが市販されており、これを使います。オトリの数は多いほど有効ですが、当初1ダース購入した私もやがて面倒で6羽になり、3羽になりましたが、結構これでも用を足しています。要は適した場所に配置する事が重要と思われます。
テープでカモの鳴き声を流したり、笛も市販されていますが、これらをしなくても十分獲れる為、私は使用していません。
カモが降りようとする池には水の具合や池自体が目立ち難い所である等々たぶん色々な条件があると思われます。
デコイの配置はカモが降りようとするかなり近くで、且つ撃つ側から考えて都合の良い所にします。デコイの効果は近くを飛ぶカモにもちょっとこの池も対象にしてみようかと思わせたり、どこから進入しようかなと迷う所を進入の幅を狭くする程度の効果ですから、トンチンカンな所に置いても意味は殆どありません。
日の出15分前、デコイをセットする。今日は風が穏やか過ぎるであろうか。
デコイ撃ちドギュメントを一つ紹介します。場所は愛知県T市、(現在のT社の位置)、底無し沼のある要注意の猟場です。ここに行く場合は魚釣りのクーラーボックスが必需品、いざと言う時の浮きになるからです。池は200m位の大きさ、風下の進入側の入り口にデコイを配置します。そして射手はその両側に置きました。
デコイ撃ちはカモがハンターを発見するより前に我々はカモを発見しなければなりません。
2kmほど離れた1つの小さな点を発見した時からゲームは始まります。
発見と同時に相棒にも声で知らせます。この時点なら声はまだOKですがもう動いてはダメなのです。発見した私も相棒もかなりゆっくりと草の中にそっと沈む様に隠れます。
カモが人間を発見するのは肩から頭にかけてのシルエットであり、発見のきっかけは頭を動かす事なのですから特に頭の動きには注意が必要です。
カモの目は相当視力がよく人間の10倍とも100倍とも言われますが、両目で見る事が出来ないので自然の物にくっついてじっとしていれば発見される事はありません。
また視線にはかなりのエネルギーがありますのでまともに向けてはなりません。
カモは真っ直ぐにこちらの池を目指しています。いつもここを休み場にしているカモであろうと思いますがそれは分かりません。
やがてカモはカルガモの4羽である事が分かりました。編隊は高度100m位で安全確認をしているらしく旋回を続けています。
先にも書きました通りカモに直接視線を向けてはなりません。見る場合も草の陰からそっと覗くだけで頭は決して動かしてはなりません。健全なカモの群れはかなりの強敵です。
3回旋回し我々を発見出来なかったカモはやがて高度を下げて更に3回旋回を行いました。カモはもうここに降りる事に決めた様です。今までは主に池の周りの旋回でしたが、今度は進入コースから入って来ます。
フラップを下げ高度と速度を共に落としています。撃てなくはないのですがまだやや遠く且つ速度が速い。カモは高度30mで我々の頭の上を通過し、また羽ばたいて上がって行きました。まだカモの頭に不審な動きは見受けられませんでしたから我々は発見されていない筈です。
大きく旋回したカモは一周して再び進入コースに入った。先程と同じコースだ。そして今回も高度30mで再び上昇をして行きました。何か変だと思っているのかもです。
遥か遠くから射手の居ない時のカモの着水を観察する時はこんなにしぶとく旋回を繰り返す事はありません。しかしやはり我々を発見するまでには至らなくカモの首は動きません。
射手を発見した時のカモは首が急に動き、群れが動揺します。もう1度大きく旋回したカモは先程より最初から低く進入して来ました。たぶん今度は本当に降ります。
フラップは何時もよりきつく出して速度も高度もどんどん落として来ます。高度20mを切った。いよいよ本物だ。まだまだもっと寄せる。やがて高度は10mを切った。フラップを緩め水平飛行になったが羽ばたきはしていない。やがて高度は徐々に下がる。
もう少しで射撃ポイントです。迎え角度45度を超えた。今だっ。肩付けすると共に銃をスイングする。弾が出たのは迎え角度約60度、鴨の飛行高度は5mです。この距離でまともに当てるとバラバラになってしまうのでリードは20cm前にして頭だけに当たる様にします。撃った先頭のカモはクルクル回りながら落ちて来ます。私の頭をかすめて後方2mに落ち様としています。
カモはここまで速度と高度を落とすと離脱しようとしても翼は空をかき速度も高度も上がりません。殆ど同じ感覚で2発目を撃つ。頭上に近かった。命中。これまたクルクル廻って私の後方5mに落ち様としています。
3発目は腰を廻して切り返しながら銃を下にスイングしながら撃つ。45度付近で捕まえた。距離は30m程になっています。直撃の普通リードに合わせ引き金を引く。スイングが右に僅かにブレたらしく右羽を折って風に戻される様に弧を描いて墜落しています。
すかさず弾を込め、墜落の直後に止めを撃ちました。距離は20m。これ以上の被弾をさせない様にパターンを頭側に少し掛かる様に止めを撃つ。1発で決まった。
相棒の方は残念ながらあまりこの猟に慣れてないので1発目は失中、2発目は高度10mで直撃をしてしまった為、弾が入り過ぎ半分バラバラにしてしまいました。
10分に渡る勝負は我々の勝利に終わった。4羽進入、4羽撃墜はまずまずです。
本日の成果。二人分定数の16羽。
3.初めてシカを倒しました。
1990.12.22.三重県O村。鹿撃ちを始めて9年目、まだ1頭も倒していません。
6年目の末期の初めてシカを見ました。大きなオスジカでした。しかし見とれて撃てませんでした。
7年目には目前10mのシカにも全弾外れてしまいました。
そして1シーズンおいて9年目の今日、やっとシカを倒す事が出来ました。
今日もまたダメだろうと思い、最近はもう諦めの心境で気楽に構えられる様になれました。
5年目までほぼ毎週通い続けても見せてもらえたシカは0頭、6年目~8年目は上記の通り、9年目でも本日までにはまだ2頭しかシカを見ておりません。しかし結果的にはこの諦めの平静心が良かったのです。(今は鹿が増えた為にもっと簡単に会えると思います。)
何時もの様に待ち場に付き30分ほどじっと待ちました。
ふと何かを感じました。顔を上げるとシカ3頭が斜面を駆け降りて来ます。
先頭のやや黒っぽく大きいのには貧弱ながら角があります。
銃を一段と握り締めました。(実はこれが良くないのですが、幸い今回は発見されませんでした。)
シカは真っ直ぐに私の方に向って来ます。間もなく50m。やがて30m、銃を構えるとシカは突然横方向に走りを変えました。
銃をスイングしながらバックショットを発射。1発目、命中。2発目、3発目も他のそれぞれに撃ちました。3発目を撃って間もなくの頃、最初の鹿は突然ヨタリ出し数歩で倒れました。
待望の1頭目です。倒した旨をトランシーバーで報告するのですが、興奮して上手く喋れません。
猟犬は数分後に到着、やがてメンバー全員も倒れた鹿の場所に集まり、鹿の搬出です。
筆者は嬉しくて嬉しくて足が地に着いていない感じでした。
リーダーが「銃は持ったか」「弾は抜いたか」「迷子にならない様に離れるな」と何時に無く細かく言って来ます。やがてその意味が分かりました。
気が付くと前には誰もいません。何処を歩いているのかも分かりません。
先ほどの細かい注意の意味がやっと分かりました。9年も通った道ですが迷子になってしまったのです。少し戻ると覚えのある所に出ました。皆待っててくれました。
やっぱり迷ったかと全員が大爆笑です。何はともあれ1頭を倒しました。
今考えると写真が無いのが実に残念です。今と違い携帯にカメラが付いていない所か携帯その物が出現していない時期でした。最初の内は獲れた時の用意に何時もカメラを持っていましたが、撮影するのは他の人が獲った鹿ばかり。数年間何時も似た様な写真ばかりでしたから何時の間にかカメラを持たなくなっていたのでした。
4.シカを撃墜。
2001年の事と思います。愛知県N町の小学校の裏山での出来事です。私の待ち場は山裾です。
3本の沢筋が合流しており、このどれかを鹿が走ってくる予定です。
最もそれはこちらの予定でなかなか鹿の予定とぴったり合う事は少ないのが現状です。
その日は私の待っている山の上、距離にすれば3km程の所から鹿が起きました。
これは上手く行けば私の待ちを通って、川を越え隣山に抜ける公算が強く、良い予感がします。
さて30分程すると犬の鳴き声の向きが変わりました。鹿と猟犬の関係位置は状況によって著しく違いますが、犬のすぐ前を走っている時もあれば犬よりも30分も前を走って来る時もあります。
とにかく遠くで犬の鳴き声の向きが変わったと言う事は鹿がもうかなり近くに来ている可能性もあります。
やがて向い山を鹿が降りる気配が聞こえました。距離は100m程。
姿はまだ見えませんが、どうも1番下の外側の獣道になる様です。
やがて50mを切った頃から鹿がチラチラ見えて来ました。
大物ではない事は分かりますがオスかメスかはまだ不明です。(当時メスは保護獣)
やがて20m、オスだ、小さな角を確認、胸の辺も小さい割に真っ黒です。
鹿は真正面から木々を縫いながら時に右に左と交わしながら走って来ます。
イージーチャンスの様に思えたのですが初弾を撃った瞬間に鹿が弾を避けました。
本当は木を避けたのを私が旧位置を撃ってしまったのです。
2発目、距離15m撃った。何とまたもや同様に弾を避けられてしまいました。
残すは1発だけです。
今度こそはと思っている内にシカはとうとう真正面5mを切ってしまいました。
私は1段低い所にいます。直前で撃とうかそれともやり過ごして後ろから撃とうか迷っている内にシカは私の頭の上の高度2.5mを飛び越えました。
その瞬間、体が勝手に反応し、ほぼスキートの8番射台の様に真上で撃ちました。命中。
鹿はタダの物体と化し後方3mに落下しました。すぐに仲間に撃墜した事を無線で報告を入れます。
命中箇所は前足の間の中央、背中の中心から10cmずれた所に直径5cm程の大きな出口穴が開いています。弾は6粒弾。チョークはターキーチョークです。
最もこの距離ならば何チョークで何号を撃とうがあまり変わりはありません。
高度2.5mは鹿の頭の位置、実質銃身の先端から鹿の足の下までは1m以下、
これは射撃距離の新記録でもあり、カモ撃ちも含めて最低高度も新記録でもありました。
猟犬は20分程して他のメンバーと相前後して現場にやって来ました。
銃身を鹿に蹴飛ばされそうになって撃ったのでした。
「いや~、当たって良かった。」外すと日頃偉そうな事を言っててカッコ悪いですから。
愛知県N町にて。銃はレミントン11-87ターキーチョーク、弾は6粒弾を使っていました。
5.K生徒エゾ鹿の超大物捕獲。(2009年度解禁猟のホームページより抜粋)
エゾ鹿は実質国内最大の大物です。
特に80cmオーバーの超大物のド迫力は本州鹿と比較になりません。
経験15年累計スコア50頭以上のD生徒、経験30数年累計120頭超えのO生徒、両名にも高いハードルでした。共に何度も何度も対戦したのですが結果は何時も惨敗でした。
原因は「迫力負け」それ程のド迫力なのです。O生徒は2009年累計130頭目でやっと達成、D生徒は2012年時点でも未達成です。
第7組:K生徒。81cm超大物を捕獲、サボットスラグでも超大物を倒せる事を証明。
本校の超大物捕獲3番目の生徒になりました。実猟3.5日、出会いは19回、81cm、66cm、メス2頭の4頭を捕獲出来ました。彼は銃と狩猟を始めて4年目、北海道猟は昨年休みましたので経験は3年目、撃墜スコアは本年で10頭となりました。
11月25日 4チャンス、100mから70cm級に射撃、倒れるも起き上がり逃げられました。
PMからはK生徒が合流、運の良い事に午後だけで出会いが4回ありました。
しかし一度は300mでサボットスラグの彼には遠過ぎでパス、150m前後は2回とも失中、夕方の最後は70cm級に100mのチャンスがありました。1度倒れてバンザイかと思ったら起き上がり逃げられてしまいました。ランニングももちろん撃ちましたが、失中、非常に残念な思いをしました。
大物にはショルダーを撃つ事、そうすれば必ず足が止まってその場に倒れます。しかし数十%は再び起き上がり逃げられてしまいます。しかし倒れている時間は少なくとも10秒以上ありますのでこの間に上半身の何処でも良いから撃ち込めばもう逃げられません。
彼にもこの話はすでに何度もしており、彼もそれを知っていたのですが、やはり命中して倒れると全てを忘れてしまい、その結果は典型的な良くない見本となってしまいました。
11月26日 7チャンス、81cmを捕獲。他は良い所無し。
昨日の午後に続き出会いはたくさんありました。しかしすれた鹿が多く、遠過ぎてパスと、アプローチ中に逃げられて射撃にまで至らない出会いばかりです。
そんな日でしたが、やっと夕方にデメキンに出会えました。
このデメキンが何と80cm級、これに30mから射撃、初弾命中、倒れますがまだ足が動いています。
今度は超大物に対する注意を忘れず、すかさず第2弾&3弾を撃って完全に仕留めました。
計測すると81cm、今年は何故か80cmでも82cmでもなく81cm4頭のオンパレードです。
338ラプアマグナムのO生徒が11月6日に捕獲、超大物第2号生徒になり、そして本日26日はK生徒が超大物第3号生徒になりました。
81cmはそれ以外にも10月31日と11月20日に講師が捕獲、例年1頭程度しか捕獲出来ない80cmオーバーが今年は4頭も捕獲出来てしまいました。
11月27日 6チャンスからメス2頭を捕獲。しかし大物は尽く失中。
この時期は天候によって鹿の行動が変わり出会いの多い日と少ない日の差が非常に大きいのが特徴です。
昨日の多数の出会いから打って変わって本日のAMは鹿を1頭も見ません。こんな日は極少数が日向ぼっこに出ますが、どうやらそれも無さそうでハンティングベースのすぐそばになってしまいました。ラッキーな事にベースのすぐそばにデメキンメス2頭が日向ぼっこです。これを50mから2頭共を頂く事が出来ました。デメキンは撃たれても残った側は真剣に逃げず、まもなくまた止まります。それを予測していればダブルは容易です。
PMは出会えば大物と言う雄武に遠征しました。雄武だから行けば居るかと言えば全くそうではありませんが、その日の雄武は良く出る日であったらしく夕方まで4回の出会いがありました。1回はアプローチ中に逃げられましたが、80cm級1回と70cm級2回の合計3回は共に100m前後から射撃出来ました。しかし結果は未回収ならまだ良いのですが全てが失中、これは技量の問題ではなく肝の問題です。
11月28日 再び出会いの無い日になり2回のチャンスから66cmを捕獲。
出会いのある日と無い日は本当に極端です。こんな日はやや民家に近い所の鹿しか可能性がありません。と言ってその民家や農家に危険や失礼があってはなりません。幸いそんな所に60cm級が居ました。距離30m、木の陰に隠れています。
しっかり隠れているので逃げません。首の急所だけが僅かに射撃可能です。講師はK生徒にこれを指示、K生徒の放った弾は5cmほどしかない木の間を見事に通り抜け命中です。
PMは出会えば大物の雄武に再び遠征しました。しかし本日は出ない日であるらしく、全く鹿を見ません。そこでAMと同様に民家近くのポイントで危険や失礼の無い所を探します。
雄武で私が知っているこの条件の所が2箇所ありますが、その片方に70cm級が居ました。しかし結果はアプローチが上手く行かず射撃にまで至りませんでした。
K生徒の今年はこれで終わりです。実猟3.5日、出会いは19回、4頭捕獲、失中7回、未回収1回、発砲に至らずが4回、パスが3回でした。
彼は過去3年の経験よりも多くをこの3.5日から勉強出来て、しかも捕獲面でも抜群の内容と充分な量に満足して帰って行きました。
2009年11月26日、K生徒は変形81cmを捕獲。超大物第3号生徒の誕生。
K生徒の愛銃はサボットスラグのサベージ210、12番でも超大物は倒れます。
2013年11月27日
9.エゾ鹿猟の勧め。
狩猟は日本全国どこでも出来ますが、こと北海道は非常に魅力あるフィールドです。
その理由は幾つかありますが下記の様になります。
1.何と言っても自然が豊かで獲物が豊富です。
狩猟動物も豊富で、発砲制限も本州より遥かに緩やかで安心して狩猟が出来ます。
2.中でもエゾ鹿は非常に魅力多き対象です。
日本鹿や猪は今や日本全国にあふれている感じですが、エゾ鹿は獲物その物のサイズ&生息量ともに本州を遥かに凌駕する圧倒的な猟が可能です。
そのサイズも角長は80cm、体重は150kgに及び、本州鹿のどんな大物もエゾ鹿の1歳
児に敵いません。更に言えば猪の上物に劣らない味も魅力の一つです。
3.そんなエゾ鹿に毎日5回以上出会えるのがエゾ鹿のガイド猟です。
エゾ鹿は本州鹿の10倍以上の生息量があるのですが、脳容積も2倍以上あり、知能が高くハンターを避ける能力も2倍以上です。またエゾ鹿も巨大なのが魅力なのですが、一方でその大きさや重さからハンドリングに困るのも事実です。
4.手前ミソですが、筆者(リトルケン)が行っているEHG5205を紹介致します。
EHGとはE:エゾ鹿、H:ハンティング、G:ガイド、5205は下記の意味です。
5:出会率:5.3回/日 抜群の出会い実績、出会い=概ね発砲回数、北海道でもトップクラス。
2:捕獲率:2.1頭/日 体重100~150kgが1日に2.1頭捕獲です。どうしましょう。
0:出撃不能率:解禁猟前半に付きましては天候不良による出撃不能率はゼロです。
5:大物出会率:22% 角長外周実測値で70cm以上の大物が1日平均0.5頭捕獲です。
5.最近5年間の生徒の捕獲平均値は捕獲6.0頭/出猟4.0日です。
平均ですから初心者はこれより下回って当然ですが、実猟4日以上で捕獲ゼロの生徒はおらず、余程でない限り複数頭のお持ち帰りが期待出来ます。
平均値の腕になるには数年或いは実猟15~20日が必要です。
6.コスパ:0.94万円/発砲チャンス1回、2.38万円/捕獲1頭、実習料5万円/日、抜群のコスパです。
飛行機代往復3万円を入れても隣県遠征より遥かにコスパに優れます。
以上の様に北海道エゾ鹿猟は少し遠いのが欠点ですが、飛行に乗って1~2時間車&更に車で1.5時間の距離で朝家を出れば夕方までに1~2頭の捕獲が可能、良いガイドさえ付ければ信じられない程の豊猟になります。
こんな写真が撮れる日はすぐには来ませんが、それ程は遠くないと思います。
写真は81cm 150kgのエゾ鹿の超大物、筆者の身長は180cmです。如何に
エゾシカが巨大かお分かりでしょう。申し上げますが、これは特別な大物では
ありません。良いシーズンなら5~10日の実戦で必ず対戦出来る相手です。
そしてそこでミスらなければサボットスラグ銃でも必ず捕獲出来ます。
7.他の狩猟との難易度の比較。
「カモ猟 > 鳥猟 > イノシシ猟 > 本州鹿猟 > エゾ鹿猟」の順に右方がイージー側です。
最も難易度が高いのは鳥撃ち、中でもカモ撃ちは更に難易度が高いと思います。
逆に最も難易度が低いのはエゾ鹿猟です。
我がハンティングスクールの生徒もエゾライチョウやマガモを序でに捕獲してやろうと多くの生徒が試みました。エゾ鹿を数十頭以上捕獲したベテランも複数いますが、結論として1名たりとも唯の1羽たりとも成功していませんからエゾ鹿猟に比べて鳥猟の方が遥かに難しい事を証明しています。筆者はカモ猟の名手だったからこそエゾライチョウ猟やマガモ猟にも成功していたのです。
ではカモ猟の名手が来ればエゾ鹿猟は簡単かと言うと実はそうでもありません。
最終的にはカモ猟の上手さや本州巻狩りの鹿猟の上手さも多少は生きて来ますが、それはエゾ鹿猟を正味15日以上行って慣れて来たらの話です。
この15日以内は経験量の差は殆ど出ませんからなるべく早くお越しになる方が良い結果に続ながります。
ではエゾ鹿猟の何が難しいのかと言えば次の3点です。
1.他の狩猟とやり方がまるで違う。
車に乗って獲物を見付けてからから、発砲準備を含めて全てが急に始まり、これに慣れる必要があります。そうでないと足が地に着かない射撃になってしまい、弾は明後日の方向に飛んで行きます。
2.獲物までの距離が遠い(100m以遠)。
その為、本来の銃と弾の性能を引き出せる本腰を入れた照準で無いとまるで当らない事です。
エゾ鹿猟に比べますと他の全ての猟は銃を向けて撃つと言う感じになります。
本州猟ベテランライフルマンが技能講習で合格率25%と苦戦していますが、北海道のベテランハンターは合格率95%でその差がこれを物語っています。
3.エゾ鹿サイズが射手の体格を大幅に上回る。
その為に「肝不足」と言う「迫力負け」を起こす事です。対策は同じ失敗を3回する事ですが、この項目も本州猟には存在しない為に北海道の実戦で体験克服するしか方法がありません。
4.上記3項目とも各々数年を要すならば、これを直列にせず並行にする事がベストです。
射撃の上達には数年が必要、エゾ鹿猟自体に慣れる正味15日(3年程度)が必要、そして迫力負け対策にも同程度の期間が必要ですからこれらの3つを並行に進める事が最短距離になります。
以上、エゾ鹿猟の難しさを書きましたが、エゾ鹿にはこれまた鳥や本州鹿には無い超オメデタイ「デメキン」と言うのが10~20回に1回位居ます。この鹿は20~30mまで近寄れますし、逃げませんからゆっくり狙う事が出来ますのでほぼ100%捕獲出来ます。過去4日猟をして手ぶらで帰った1年生はいません。同様に複数捕獲に至らなかった2年生もいません。
エゾ鹿猟自前出撃に付いて。
法的な資格は銃を所持しており、狩猟登録を済ませていれば単独で出猟しても或いは仲間数人で出猟しても法的な問題はありませんが、個人猟には下記の様な問題点があります。
その問題の為、本来であればお客様であるハンター客をお断りする様になったホテルが北海道にはあります。その理由は違法解体や残滓の放置であり、更には捕獲したエゾ鹿の肉の処理をホテルの駐車場や道の駅の駐車場等の好ましくない場所で行うからです。
1.残滓の問題。
単独猟は実際には相当な体力が無ければ難しいのが現状です。
解体自体は用途が自家用であれば山野で行う事自体に違法性はありませんが、残滓の放置は今や法的に絶対に許されなくなり、100%の回収が必要となりました。
本州とは獲物の大きさも周辺環境も大違いですからよく考えなければなりません。
動力を補助的に使うにしても倒したMax.150kgの鹿をある程度は自力で動かせなければ成立せず、またデカイ鹿を輸送するにもそれなりの装備を備えた専用車が必要になります。
どうやってデカイエゾ鹿を数百m移動させるのか、そしてそれをどうやって車両に積み込むのか? そして残滓を何処の処理場に運び込むのか?
それらが確立されていなければエゾ鹿猟は不可能なのです。
これは法的な綺麗事では済まされていた時代は終わり、実際に完璧にその様に行わなくてはならない時代になりました。もし今だ従来方法で対処しているとすれば、あなたのハンターとしての寿命は残数年程度、パクられるのは時間の問題になります。
拙者の知る限りでもそれらを甘く見ていた多くの友人がパクられ、拙者もパクられました。
繰り返しますが、撃ったら残滓放置は認められず、森に入られただけと言う理由で勝手に未回収と決める事も出来ません。撃ったら必ず全量回収して処理場に運ばなくてはなりません。埋設は合法ですが、葉っぱや枝で隠したのは埋設にはなりません。
キツネごときに掘り返されない様に埋めるのが埋設で、木の根や笹の根がある所で本当の埋設をするのも相当な重労働であり、ほぼ不可能です。
生態に大きな影響が無ければ放置も合法ですが、その見解は角や肉が回収出来る場合はそうとは認められません。放置で許されるのは実質未回収だけですが、勝手に早期判断すればそれも獲物の放置となってしまいますから、実際にしっかり追跡してから判断しなくてはなりません。と言う事で今は無理して撃たない、撃ったならば100%回収して処理場に運ぶ、これが1番楽な方法であり、そして合法でもある方法です。
デカイエゾ鹿をどうやって数百m移動させるのか、そしてそれをどうやって車両に積み込むのか? そしてどうやって処理場に運び込むのか? 回収&運搬及び救助が期待出来ないエリアでの自力脱出装備類の架装代は100万円を超え、中古車両代と合計ではMin.300万円、新車に十分な装備を架装すると600万円以上となります。
そしてこれを猟場まで回送するのが、また大変で片道Min.2日、多くのハンターは猟場まで片道3~4日を要しています。これらの意味からもガイドの車とノウハウを使った方が圧倒的に楽であるは言うまでもありません。
Std状態のクロカン車に経験のない仲間編成のエゾ鹿猟は不可能な時代になったのです。
2.残滓でパクられても狩猟を続ける方法。
残滓放置は狩猟法違反ですから、狩猟免許に対する取り消しや停止になります。
しかしライフル銃の所持目的は狩猟用途オンリー、狩猟免許が無くなれば銃は使えませんから返納しなければなりません。拙者の知る限りパクられた多くが銃を返納しています。
拙者の時も銃の返納を迫られましたが、拙者には海外の狩猟実績もたくさんある為に、仮に狩猟免許が取り消しになっても狩猟目的にライフル銃所持は続けられ、当局の指導には従いませんでした。
そしてその後の裁定で守備よく不起訴になりましたのでエゾ鹿猟は今も続けられておりますが、普通は返納を迫られた時にもはや耐えられなくなると思います。
海外狩猟で生き延びる事は出来ますが、この場合は狩猟免許が取り消しになるまで数か月の期間に海外狩猟に行って実績を作る事です。海外狩猟に行きたいだけではダメなのです。
但し海外狩猟は国内に手配業者は無く手配にはかなり苦労します。
また1回が数100万円になりこれに毎年通える資力があればの話になります。
もちろん愛銃を持参しなければその意味はなく、経済産業大臣に愛銃の一時輸出の許可を事前申請が必要です。最も安いNZ野山羊猟に自前で現地ガイドと直で契約すれば1回が総額50万円前後、これなら続けられそうで、狩猟免許の再取得までこれで生き残ります。
違法発砲を伴った場合には救い様がありません。
その時は海外で新しい愛銃を現地購入して置き、そこに通う以外にありません。
3.出会いを得る事が難しくなりました。
近年は年中行事で駆除が行われており、地元駆除ハンターの平均値以上の技量が無いと出会いを得る事が難しくなりました。そう言う事から経験年数は数年でも良いのですが、密度の高い学習をして頂かないと自前猟では出会いを得る事が難しくなったと言えます。
その度合いは地元ガイドを付けても腕が3流の場合はロクな出会いが得られない程の厳しさになりました。実は駆除には報奨金が出ます。腕の良い地元1流ハンターは客を取るよりも自前でエゾ鹿を獲った方が金になり、2流ハンターでも同様です。
3流ハンターは自前であまり獲れないので客を取って小使いにしていますが、近年は3流ガイドを付けても捕獲ゼロの声をよく聞きます。1例を申せばM県の生徒は釧路方面にガイド料3日を4年行いました。初年度には何頭か獲れたのですが、その後3回は捕獲ゼロが続きました。しかしその翌年は拙者の所に来て2日で4頭、これが3流ガイドの実力です。
そう云う昨今ですから、3流地元ガイド程度の腕では今や余り通用しない時代になりましたが、それより劣るシロート編成のグループでは余り良い結果を期待する事自体に無理があります。
4.トラップ。
トラップとは罠の事です。地元ハンターは狩猟シーズンには捕獲しなくて捕獲手当の出る駆除シーズンに捕獲します。狩猟シーズンには他所者ハンターに出来るだけ鹿を獲らせない様にパトロールをしています。以前はそれを自前ガソリンで行っていました。
それが今では公費の日当付で堂々と安全パトロールと称してやっています。
そして何か見付ければ当局に通報、当局も通報があれば動かない訳にも行きません。
その何かとは狩猟禁止の場所、そこでの狩猟には当然発砲を伴いますから銃刀法違反も同時に成立します。
それは柵のある所、作物のある所は所有者の承諾が必要と言う条項です。
これらは撃つ所を見られなくてもそこでその人が狩猟をしていたと言う通報だけで十分成立してしまいます。残滓の場合はそこで狩猟していた人が立ち去った瞬間に要件が成立してしまいます。地元はそれを通報する為にパトロールしているのです。
もう一つのパターンは狩猟が嫌いな農家です。狩猟お断りの旨の表示があれば、そこでの狩猟も狩猟法違反です。そこは誰も撃たない場所ですから鹿がよくいます。そしてそれを撃てば即座に御用になってしまうと言う訳です。
それ以外にも北海道警察は指導ではなく、パクるつもりでパトロールしていますから注意が必要です。それも近年は神出鬼没です。100%合法であれば何も怖くはありませんが、完璧でないとそこから上げ足を取られてしまいます。
近年よくあるパターンではシートベルト、これで止めて他の違反項目を探しています。
こうなって来ますと安全に成果を上げるには残念ながら、腕の良いガイドを雇うか、或いは西興部等の有料猟区に行くしか方法が無くなって来ました。
その理由は幾つかありますが下記の様になります。
1.何と言っても自然が豊かで獲物が豊富です。
狩猟動物も豊富で、発砲制限も本州より遥かに緩やかで安心して狩猟が出来ます。
2.中でもエゾ鹿は非常に魅力多き対象です。
日本鹿や猪は今や日本全国にあふれている感じですが、エゾ鹿は獲物その物のサイズ&生息量ともに本州を遥かに凌駕する圧倒的な猟が可能です。
そのサイズも角長は80cm、体重は150kgに及び、本州鹿のどんな大物もエゾ鹿の1歳
児に敵いません。更に言えば猪の上物に劣らない味も魅力の一つです。
3.そんなエゾ鹿に毎日5回以上出会えるのがエゾ鹿のガイド猟です。
エゾ鹿は本州鹿の10倍以上の生息量があるのですが、脳容積も2倍以上あり、知能が高くハンターを避ける能力も2倍以上です。またエゾ鹿も巨大なのが魅力なのですが、一方でその大きさや重さからハンドリングに困るのも事実です。
4.手前ミソですが、筆者(リトルケン)が行っているEHG5205を紹介致します。
EHGとはE:エゾ鹿、H:ハンティング、G:ガイド、5205は下記の意味です。
5:出会率:5.3回/日 抜群の出会い実績、出会い=概ね発砲回数、北海道でもトップクラス。
2:捕獲率:2.1頭/日 体重100~150kgが1日に2.1頭捕獲です。どうしましょう。
0:出撃不能率:解禁猟前半に付きましては天候不良による出撃不能率はゼロです。
5:大物出会率:22% 角長外周実測値で70cm以上の大物が1日平均0.5頭捕獲です。
5.最近5年間の生徒の捕獲平均値は捕獲6.0頭/出猟4.0日です。
平均ですから初心者はこれより下回って当然ですが、実猟4日以上で捕獲ゼロの生徒はおらず、余程でない限り複数頭のお持ち帰りが期待出来ます。
平均値の腕になるには数年或いは実猟15~20日が必要です。
6.コスパ:0.94万円/発砲チャンス1回、2.38万円/捕獲1頭、実習料5万円/日、抜群のコスパです。
飛行機代往復3万円を入れても隣県遠征より遥かにコスパに優れます。
以上の様に北海道エゾ鹿猟は少し遠いのが欠点ですが、飛行に乗って1~2時間車&更に車で1.5時間の距離で朝家を出れば夕方までに1~2頭の捕獲が可能、良いガイドさえ付ければ信じられない程の豊猟になります。
こんな写真が撮れる日はすぐには来ませんが、それ程は遠くないと思います。
写真は81cm 150kgのエゾ鹿の超大物、筆者の身長は180cmです。如何に
エゾシカが巨大かお分かりでしょう。申し上げますが、これは特別な大物では
ありません。良いシーズンなら5~10日の実戦で必ず対戦出来る相手です。
そしてそこでミスらなければサボットスラグ銃でも必ず捕獲出来ます。
7.他の狩猟との難易度の比較。
「カモ猟 > 鳥猟 > イノシシ猟 > 本州鹿猟 > エゾ鹿猟」の順に右方がイージー側です。
最も難易度が高いのは鳥撃ち、中でもカモ撃ちは更に難易度が高いと思います。
逆に最も難易度が低いのはエゾ鹿猟です。
我がハンティングスクールの生徒もエゾライチョウやマガモを序でに捕獲してやろうと多くの生徒が試みました。エゾ鹿を数十頭以上捕獲したベテランも複数いますが、結論として1名たりとも唯の1羽たりとも成功していませんからエゾ鹿猟に比べて鳥猟の方が遥かに難しい事を証明しています。筆者はカモ猟の名手だったからこそエゾライチョウ猟やマガモ猟にも成功していたのです。
ではカモ猟の名手が来ればエゾ鹿猟は簡単かと言うと実はそうでもありません。
最終的にはカモ猟の上手さや本州巻狩りの鹿猟の上手さも多少は生きて来ますが、それはエゾ鹿猟を正味15日以上行って慣れて来たらの話です。
この15日以内は経験量の差は殆ど出ませんからなるべく早くお越しになる方が良い結果に続ながります。
ではエゾ鹿猟の何が難しいのかと言えば次の3点です。
1.他の狩猟とやり方がまるで違う。
車に乗って獲物を見付けてからから、発砲準備を含めて全てが急に始まり、これに慣れる必要があります。そうでないと足が地に着かない射撃になってしまい、弾は明後日の方向に飛んで行きます。
2.獲物までの距離が遠い(100m以遠)。
その為、本来の銃と弾の性能を引き出せる本腰を入れた照準で無いとまるで当らない事です。
エゾ鹿猟に比べますと他の全ての猟は銃を向けて撃つと言う感じになります。
本州猟ベテランライフルマンが技能講習で合格率25%と苦戦していますが、北海道のベテランハンターは合格率95%でその差がこれを物語っています。
3.エゾ鹿サイズが射手の体格を大幅に上回る。
その為に「肝不足」と言う「迫力負け」を起こす事です。対策は同じ失敗を3回する事ですが、この項目も本州猟には存在しない為に北海道の実戦で体験克服するしか方法がありません。
4.上記3項目とも各々数年を要すならば、これを直列にせず並行にする事がベストです。
射撃の上達には数年が必要、エゾ鹿猟自体に慣れる正味15日(3年程度)が必要、そして迫力負け対策にも同程度の期間が必要ですからこれらの3つを並行に進める事が最短距離になります。
以上、エゾ鹿猟の難しさを書きましたが、エゾ鹿にはこれまた鳥や本州鹿には無い超オメデタイ「デメキン」と言うのが10~20回に1回位居ます。この鹿は20~30mまで近寄れますし、逃げませんからゆっくり狙う事が出来ますのでほぼ100%捕獲出来ます。過去4日猟をして手ぶらで帰った1年生はいません。同様に複数捕獲に至らなかった2年生もいません。
エゾ鹿猟自前出撃に付いて。
法的な資格は銃を所持しており、狩猟登録を済ませていれば単独で出猟しても或いは仲間数人で出猟しても法的な問題はありませんが、個人猟には下記の様な問題点があります。
その問題の為、本来であればお客様であるハンター客をお断りする様になったホテルが北海道にはあります。その理由は違法解体や残滓の放置であり、更には捕獲したエゾ鹿の肉の処理をホテルの駐車場や道の駅の駐車場等の好ましくない場所で行うからです。
1.残滓の問題。
単独猟は実際には相当な体力が無ければ難しいのが現状です。
解体自体は用途が自家用であれば山野で行う事自体に違法性はありませんが、残滓の放置は今や法的に絶対に許されなくなり、100%の回収が必要となりました。
本州とは獲物の大きさも周辺環境も大違いですからよく考えなければなりません。
動力を補助的に使うにしても倒したMax.150kgの鹿をある程度は自力で動かせなければ成立せず、またデカイ鹿を輸送するにもそれなりの装備を備えた専用車が必要になります。
どうやってデカイエゾ鹿を数百m移動させるのか、そしてそれをどうやって車両に積み込むのか? そして残滓を何処の処理場に運び込むのか?
それらが確立されていなければエゾ鹿猟は不可能なのです。
これは法的な綺麗事では済まされていた時代は終わり、実際に完璧にその様に行わなくてはならない時代になりました。もし今だ従来方法で対処しているとすれば、あなたのハンターとしての寿命は残数年程度、パクられるのは時間の問題になります。
拙者の知る限りでもそれらを甘く見ていた多くの友人がパクられ、拙者もパクられました。
繰り返しますが、撃ったら残滓放置は認められず、森に入られただけと言う理由で勝手に未回収と決める事も出来ません。撃ったら必ず全量回収して処理場に運ばなくてはなりません。埋設は合法ですが、葉っぱや枝で隠したのは埋設にはなりません。
キツネごときに掘り返されない様に埋めるのが埋設で、木の根や笹の根がある所で本当の埋設をするのも相当な重労働であり、ほぼ不可能です。
生態に大きな影響が無ければ放置も合法ですが、その見解は角や肉が回収出来る場合はそうとは認められません。放置で許されるのは実質未回収だけですが、勝手に早期判断すればそれも獲物の放置となってしまいますから、実際にしっかり追跡してから判断しなくてはなりません。と言う事で今は無理して撃たない、撃ったならば100%回収して処理場に運ぶ、これが1番楽な方法であり、そして合法でもある方法です。
デカイエゾ鹿をどうやって数百m移動させるのか、そしてそれをどうやって車両に積み込むのか? そしてどうやって処理場に運び込むのか? 回収&運搬及び救助が期待出来ないエリアでの自力脱出装備類の架装代は100万円を超え、中古車両代と合計ではMin.300万円、新車に十分な装備を架装すると600万円以上となります。
そしてこれを猟場まで回送するのが、また大変で片道Min.2日、多くのハンターは猟場まで片道3~4日を要しています。これらの意味からもガイドの車とノウハウを使った方が圧倒的に楽であるは言うまでもありません。
Std状態のクロカン車に経験のない仲間編成のエゾ鹿猟は不可能な時代になったのです。
2.残滓でパクられても狩猟を続ける方法。
残滓放置は狩猟法違反ですから、狩猟免許に対する取り消しや停止になります。
しかしライフル銃の所持目的は狩猟用途オンリー、狩猟免許が無くなれば銃は使えませんから返納しなければなりません。拙者の知る限りパクられた多くが銃を返納しています。
拙者の時も銃の返納を迫られましたが、拙者には海外の狩猟実績もたくさんある為に、仮に狩猟免許が取り消しになっても狩猟目的にライフル銃所持は続けられ、当局の指導には従いませんでした。
そしてその後の裁定で守備よく不起訴になりましたのでエゾ鹿猟は今も続けられておりますが、普通は返納を迫られた時にもはや耐えられなくなると思います。
海外狩猟で生き延びる事は出来ますが、この場合は狩猟免許が取り消しになるまで数か月の期間に海外狩猟に行って実績を作る事です。海外狩猟に行きたいだけではダメなのです。
但し海外狩猟は国内に手配業者は無く手配にはかなり苦労します。
また1回が数100万円になりこれに毎年通える資力があればの話になります。
もちろん愛銃を持参しなければその意味はなく、経済産業大臣に愛銃の一時輸出の許可を事前申請が必要です。最も安いNZ野山羊猟に自前で現地ガイドと直で契約すれば1回が総額50万円前後、これなら続けられそうで、狩猟免許の再取得までこれで生き残ります。
違法発砲を伴った場合には救い様がありません。
その時は海外で新しい愛銃を現地購入して置き、そこに通う以外にありません。
3.出会いを得る事が難しくなりました。
近年は年中行事で駆除が行われており、地元駆除ハンターの平均値以上の技量が無いと出会いを得る事が難しくなりました。そう言う事から経験年数は数年でも良いのですが、密度の高い学習をして頂かないと自前猟では出会いを得る事が難しくなったと言えます。
その度合いは地元ガイドを付けても腕が3流の場合はロクな出会いが得られない程の厳しさになりました。実は駆除には報奨金が出ます。腕の良い地元1流ハンターは客を取るよりも自前でエゾ鹿を獲った方が金になり、2流ハンターでも同様です。
3流ハンターは自前であまり獲れないので客を取って小使いにしていますが、近年は3流ガイドを付けても捕獲ゼロの声をよく聞きます。1例を申せばM県の生徒は釧路方面にガイド料3日を4年行いました。初年度には何頭か獲れたのですが、その後3回は捕獲ゼロが続きました。しかしその翌年は拙者の所に来て2日で4頭、これが3流ガイドの実力です。
そう云う昨今ですから、3流地元ガイド程度の腕では今や余り通用しない時代になりましたが、それより劣るシロート編成のグループでは余り良い結果を期待する事自体に無理があります。
4.トラップ。
トラップとは罠の事です。地元ハンターは狩猟シーズンには捕獲しなくて捕獲手当の出る駆除シーズンに捕獲します。狩猟シーズンには他所者ハンターに出来るだけ鹿を獲らせない様にパトロールをしています。以前はそれを自前ガソリンで行っていました。
それが今では公費の日当付で堂々と安全パトロールと称してやっています。
そして何か見付ければ当局に通報、当局も通報があれば動かない訳にも行きません。
その何かとは狩猟禁止の場所、そこでの狩猟には当然発砲を伴いますから銃刀法違反も同時に成立します。
それは柵のある所、作物のある所は所有者の承諾が必要と言う条項です。
これらは撃つ所を見られなくてもそこでその人が狩猟をしていたと言う通報だけで十分成立してしまいます。残滓の場合はそこで狩猟していた人が立ち去った瞬間に要件が成立してしまいます。地元はそれを通報する為にパトロールしているのです。
もう一つのパターンは狩猟が嫌いな農家です。狩猟お断りの旨の表示があれば、そこでの狩猟も狩猟法違反です。そこは誰も撃たない場所ですから鹿がよくいます。そしてそれを撃てば即座に御用になってしまうと言う訳です。
それ以外にも北海道警察は指導ではなく、パクるつもりでパトロールしていますから注意が必要です。それも近年は神出鬼没です。100%合法であれば何も怖くはありませんが、完璧でないとそこから上げ足を取られてしまいます。
近年よくあるパターンではシートベルト、これで止めて他の違反項目を探しています。
こうなって来ますと安全に成果を上げるには残念ながら、腕の良いガイドを雇うか、或いは西興部等の有料猟区に行くしか方法が無くなって来ました。
2013年11月27日
10.エゾ鹿用の銃。(狩猟大全集チャレンジ編より)
スラグがどうしても当たらない人にはフルチョークと4号バックショットのバランスの良い短い普通のリブ銃身の散弾銃がベストでありますが、やはりエゾ鹿にはライフル銃がベストです。
しかしライフル銃の所持までには10年の歳月が必要でそれまでは必然的に対象はサボットスラグ銃になります。実戦のターゲットは100~150mに多いからです。
1-1.エゾシカ猟に使えるサボットスラグ銃の口径。
サボットスラグ銃にも12番と20番がありますが、初速もエネルギーもショットガンは腔圧で先に限界が来る為に小口径銃が高速になる事はありません。20番はエネルギーが30%前後減少して多少撃ち易くはなりますがその分シカを倒すエネルギーも減少します。
スラグ弾はライフル弾に比べて空気抵抗が大きく遠射時における弾速低下から来るパワー不足が予想されます。近距離ならばエネルギー的にも不足は無くそれ程の不利になりませんが100m超えを考えると12番でないと圧倒的に不利になると思います。
もう一つの理由として12番以外は弾の種類が少なく、良い弾に巡り会えない可能性が高くなる事も20番のマイナス要因です。
1-2.ボルト、スライド、オート、どれが良いか。
SAVEGE M210 12番
BROWNING A-BOLT 12番
TAR-HUNT SLUG GUN 20番
ミロクMSS-20 20番
銃はボルト式が1番命中率に優れており将来ボルト式ライフル銃の運用を計画している人は絶対ボルト式のスラグ銃にすべきです。現在ボルトアクションとしては本頁の銃が入手可能ですが、12番となると実質サベージオンリーとなります。
ブローニングAボルトの12番は国産のミロク製でありMSS-20と同じ型式なのですが何故か製造中止で中古オンリーとなります。(08年Aボルトが限定再生産かなり高価。) ターハントとミロクMSS20は入手可能ですが20番です。 (ターハントの12番もある様です。)
マガジンは全て箱型2発弾倉の固定式で着脱式は設定がありません。
照準装置は絶対にスコ-プ式が有利、ドットサイト式やホローサイト式よりも映像が明るくクリアーな為です。倍率は4倍固定が安くて視野が広くて有利です。3~9ズームの3倍時より4倍固定は視野が広いからお奨めなのです。
自動式とスライド式はメカニズムが非常に似ておりますが実際の運用は大幅に違ってきます。それはスライド式がスライドを少し引いた半装填での激発事故を防止する為にロック解除装置が付けられている事によります。双方とも廃莢口から1発放り込んでの装填は可能ですが、自動式はボタンを押すだけで装填出来て慣れると同時間内にマガジンにもう1発チャージ出来ますが、スライド式は手を離さないとマガジン装填が出来ませんから緊急時単発連射になってしまいます。
Remigton 11-87&1100(ガスオート)
Remigton 870(スライドアクション)
この二つの型式はウインチェスター、ベネリ、ベレッタ、ブローニング等々の外国メーカーの他に国産でSKBからもオートが出ております。両者の命中精度は特に変わりませんから総合的にオートの方が大幅有利です。現在使っている鳥撃ち用の自動銃と同じ操作で使える点はメリットの一つとしてあげられますが、スラグ銃を撃つ時は特別な練習が必要で散弾と同じ感覚で撃ったとしたらほぼ絶対にシカは獲れませんと言い切れる程に当りません。
もちろん連射時オートの方が有利は言うまでもありませんが、実際スラグは1発目が命でそれに失中するという事は2発目は走っていますから当る筈がないと言い切れます。
つまり連射性能はスラグ銃に関しては全く不要と言う点も銃選びには非常に重要な条件になります。
1-3.ライフル銃とサボットスラグ銃の比較。
精度と遠射能力においてサボットスラグ銃はライフル銃に敵いません。
まずは精度に付いて申し上げますとライフル銃は100mで25mmを保障しているメーカーがあり、私自身がそのクラスの市販ライフルの150mワンホールを経験していますから銃と弾の性能は25mm以下にあると言って良さそうです。
サボットスラグ銃はこれに対して50mで35mmを謳っているメーカーもあり、R生徒は4発を12mmにまとめた事もありますが硬い表現では50mmでしょう。
1-4.北海道出猟にはどの銃を用意したら良いか。
前項までは一般的な事を申し上げましたが、
結論としてサボットスラグ銃で連射はありえません。
止まっている鹿にも中々当たらない人が走る鹿に当たる筈など無いからです。
先項に狩猟3年目のK生徒のドギュメントを紹介しましたが、彼は稀に見る素質の持ち主です。
50mの射撃では3~5cmに全弾のその彼を以ってしても100mの止まっている鹿はまだ1度も成功しておりません。その後更に2年後には120mまで成功させています。
エゾ鹿猟を経験していない普通の3年目の平均的な人がサボットスラグで狩猟したら次の様になると予測されます。
25mならたぶん命中。50mはかなり怪しげ。75mはもう失中の確率の方が高く。100mでもうまぐれの確率すら期待出来なく、それ以遠は撃つだけ無駄と言う所です。もちろん走る鹿は論外となります。
筆者は走る鹿に私は絶対に当ててやろうと思い、頑張って実戦正味100日で約2000発を消費した頃に当たる様になりました。普通に考えれば暇もお金も絶望的です。と言う事で走る鹿に対しては当面は論外であると思って下さい。
北海道のエゾ鹿用に持って来るのは12番のボルトアクション銃、
これに4倍固定のスコープを付け、全長を105cm程度にカットし、
ストックを本人の体形に合わせた銃です。他の型式は考えられません。
サボットスラグ弾は絶対に市販弾の方が良く当たります。
バトラーキャップは不要、スリングは車内では不要でポケットに入れておきます。
車の中ではボルトを開け、セーフティを掛け、銃にはカバーを掛けます。カバーはすぐに外せるようにチューニングが必要です。
弾は1発をすぐに入れられる様に何時も右手に持ちます。1発必中ですからマガジンは使いません。又倒れた鹿が起き上がる可能性もある為、数発はすぐに希望の方向で取り出せる様にする必要があります。これを単発連射と言います。
最も必要な練習は発砲準備動作、スコープは構えたらすでに目標が捕らえられていて当たり前にしなければなりません。スコープは照準器で捜索具ではありません。
しかしライフル銃の所持までには10年の歳月が必要でそれまでは必然的に対象はサボットスラグ銃になります。実戦のターゲットは100~150mに多いからです。
1-1.エゾシカ猟に使えるサボットスラグ銃の口径。
サボットスラグ銃にも12番と20番がありますが、初速もエネルギーもショットガンは腔圧で先に限界が来る為に小口径銃が高速になる事はありません。20番はエネルギーが30%前後減少して多少撃ち易くはなりますがその分シカを倒すエネルギーも減少します。
スラグ弾はライフル弾に比べて空気抵抗が大きく遠射時における弾速低下から来るパワー不足が予想されます。近距離ならばエネルギー的にも不足は無くそれ程の不利になりませんが100m超えを考えると12番でないと圧倒的に不利になると思います。
もう一つの理由として12番以外は弾の種類が少なく、良い弾に巡り会えない可能性が高くなる事も20番のマイナス要因です。
1-2.ボルト、スライド、オート、どれが良いか。
SAVEGE M210 12番
BROWNING A-BOLT 12番
TAR-HUNT SLUG GUN 20番
ミロクMSS-20 20番
銃はボルト式が1番命中率に優れており将来ボルト式ライフル銃の運用を計画している人は絶対ボルト式のスラグ銃にすべきです。現在ボルトアクションとしては本頁の銃が入手可能ですが、12番となると実質サベージオンリーとなります。
ブローニングAボルトの12番は国産のミロク製でありMSS-20と同じ型式なのですが何故か製造中止で中古オンリーとなります。(08年Aボルトが限定再生産かなり高価。) ターハントとミロクMSS20は入手可能ですが20番です。 (ターハントの12番もある様です。)
マガジンは全て箱型2発弾倉の固定式で着脱式は設定がありません。
照準装置は絶対にスコ-プ式が有利、ドットサイト式やホローサイト式よりも映像が明るくクリアーな為です。倍率は4倍固定が安くて視野が広くて有利です。3~9ズームの3倍時より4倍固定は視野が広いからお奨めなのです。
自動式とスライド式はメカニズムが非常に似ておりますが実際の運用は大幅に違ってきます。それはスライド式がスライドを少し引いた半装填での激発事故を防止する為にロック解除装置が付けられている事によります。双方とも廃莢口から1発放り込んでの装填は可能ですが、自動式はボタンを押すだけで装填出来て慣れると同時間内にマガジンにもう1発チャージ出来ますが、スライド式は手を離さないとマガジン装填が出来ませんから緊急時単発連射になってしまいます。
Remigton 11-87&1100(ガスオート)
Remigton 870(スライドアクション)
この二つの型式はウインチェスター、ベネリ、ベレッタ、ブローニング等々の外国メーカーの他に国産でSKBからもオートが出ております。両者の命中精度は特に変わりませんから総合的にオートの方が大幅有利です。現在使っている鳥撃ち用の自動銃と同じ操作で使える点はメリットの一つとしてあげられますが、スラグ銃を撃つ時は特別な練習が必要で散弾と同じ感覚で撃ったとしたらほぼ絶対にシカは獲れませんと言い切れる程に当りません。
もちろん連射時オートの方が有利は言うまでもありませんが、実際スラグは1発目が命でそれに失中するという事は2発目は走っていますから当る筈がないと言い切れます。
つまり連射性能はスラグ銃に関しては全く不要と言う点も銃選びには非常に重要な条件になります。
1-3.ライフル銃とサボットスラグ銃の比較。
精度と遠射能力においてサボットスラグ銃はライフル銃に敵いません。
まずは精度に付いて申し上げますとライフル銃は100mで25mmを保障しているメーカーがあり、私自身がそのクラスの市販ライフルの150mワンホールを経験していますから銃と弾の性能は25mm以下にあると言って良さそうです。
サボットスラグ銃はこれに対して50mで35mmを謳っているメーカーもあり、R生徒は4発を12mmにまとめた事もありますが硬い表現では50mmでしょう。
1-4.北海道出猟にはどの銃を用意したら良いか。
前項までは一般的な事を申し上げましたが、
結論としてサボットスラグ銃で連射はありえません。
止まっている鹿にも中々当たらない人が走る鹿に当たる筈など無いからです。
先項に狩猟3年目のK生徒のドギュメントを紹介しましたが、彼は稀に見る素質の持ち主です。
50mの射撃では3~5cmに全弾のその彼を以ってしても100mの止まっている鹿はまだ1度も成功しておりません。その後更に2年後には120mまで成功させています。
エゾ鹿猟を経験していない普通の3年目の平均的な人がサボットスラグで狩猟したら次の様になると予測されます。
25mならたぶん命中。50mはかなり怪しげ。75mはもう失中の確率の方が高く。100mでもうまぐれの確率すら期待出来なく、それ以遠は撃つだけ無駄と言う所です。もちろん走る鹿は論外となります。
筆者は走る鹿に私は絶対に当ててやろうと思い、頑張って実戦正味100日で約2000発を消費した頃に当たる様になりました。普通に考えれば暇もお金も絶望的です。と言う事で走る鹿に対しては当面は論外であると思って下さい。
北海道のエゾ鹿用に持って来るのは12番のボルトアクション銃、
これに4倍固定のスコープを付け、全長を105cm程度にカットし、
ストックを本人の体形に合わせた銃です。他の型式は考えられません。
サボットスラグ弾は絶対に市販弾の方が良く当たります。
バトラーキャップは不要、スリングは車内では不要でポケットに入れておきます。
車の中ではボルトを開け、セーフティを掛け、銃にはカバーを掛けます。カバーはすぐに外せるようにチューニングが必要です。
弾は1発をすぐに入れられる様に何時も右手に持ちます。1発必中ですからマガジンは使いません。又倒れた鹿が起き上がる可能性もある為、数発はすぐに希望の方向で取り出せる様にする必要があります。これを単発連射と言います。
最も必要な練習は発砲準備動作、スコープは構えたらすでに目標が捕らえられていて当たり前にしなければなりません。スコープは照準器で捜索具ではありません。
2013年11月27日
11.憧れのライフル銃。(次期狩猟大全集より)
ライフル銃は魅力です。平均的射手で下記の様にサボットスラグ銃の約2倍の射程距離が得られます。しかも200mまで落差やその他を無視出来手、本当に上手い射手であれば200mは殆んど外しません。これが本当のライフルの魅力ですが、意外と少ない射手しかその能力を発揮出来ません。
普通サボットスラグ 普通ライフル ベテランライフル 達人 備考
何とか当たる。 25m 50m 200m 400m
多少怪しげ。 50m 100m 250m 500m
かなり怪しげ。 75m 150m 300m それ以遠。
多分失中。 100m 200m 400m -
命中しない。 それ以遠 250m それ以遠。
マグレ無い。 ― 300m -
実質射程限界はライフル銃が300m程度、サボットは半分の150m程度となります。
しかし何回も申し上げました様にシカの平均的射撃距離は100~150m程度ですからスラグ銃はライフル銃に総合的に比べてほんの少々不利と言う程度です。(大物ほど遠距離に出る事が多いのでその場合はライフル銃が有利です。)
腕さえ十分であれば実戦でそれ程負ける事はありません。下手な人は何の銃でもあまり変わりません。事実ライフルの下手な人とスラグで上手い人はその猟果で大幅逆転しているのも事実です。
銃が獲るのではなく「腕」で獲るのであり、当てるのは更に言えば「肝」と言う事になります。
上手くなるには基本的な積み重ねが必要です。実戦レベルの高い集団に所属して下さい。
射撃場に行くとそれなりに射撃の上手い人がいますが、ライフル銃でmm単位の命中精度は全く不要で重要なのは獲物と対峙した時の平静な心、必要なのは速く撃つ事です。
従って高価な銃もスコープも全く不要です。
私のライフル銃はサコー75バーミンター改の308、スコ-プ4万円と合計で30万円程度です。
全長を105cmにカットし、ストックの形状を私に合わせました。口径は308でヒグマをすでに3頭捕獲しており、パワーに不足は無いと思います。
弾薬は回転不良やその他のトラブルを考えますと絶対にリロード弾より市販弾に分があります。
リロード弾を使われる方は下記のトラブルを参照して下さい。
http://ehg5205.militaryblog.jp/e314992.html
マガジンは出来れば着脱式が有利ですが、しかし運用は全て単発連射です。
要は弾を入れ易く且つ抜き易い銃が良いと言う事になります。
ランニング射撃はある程度他項目を充足してからお考えください。
普通サボットスラグ 普通ライフル ベテランライフル 達人 備考
何とか当たる。 25m 50m 200m 400m
多少怪しげ。 50m 100m 250m 500m
かなり怪しげ。 75m 150m 300m それ以遠。
多分失中。 100m 200m 400m -
命中しない。 それ以遠 250m それ以遠。
マグレ無い。 ― 300m -
実質射程限界はライフル銃が300m程度、サボットは半分の150m程度となります。
しかし何回も申し上げました様にシカの平均的射撃距離は100~150m程度ですからスラグ銃はライフル銃に総合的に比べてほんの少々不利と言う程度です。(大物ほど遠距離に出る事が多いのでその場合はライフル銃が有利です。)
腕さえ十分であれば実戦でそれ程負ける事はありません。下手な人は何の銃でもあまり変わりません。事実ライフルの下手な人とスラグで上手い人はその猟果で大幅逆転しているのも事実です。
銃が獲るのではなく「腕」で獲るのであり、当てるのは更に言えば「肝」と言う事になります。
上手くなるには基本的な積み重ねが必要です。実戦レベルの高い集団に所属して下さい。
射撃場に行くとそれなりに射撃の上手い人がいますが、ライフル銃でmm単位の命中精度は全く不要で重要なのは獲物と対峙した時の平静な心、必要なのは速く撃つ事です。
従って高価な銃もスコープも全く不要です。
私のライフル銃はサコー75バーミンター改の308、スコ-プ4万円と合計で30万円程度です。
全長を105cmにカットし、ストックの形状を私に合わせました。口径は308でヒグマをすでに3頭捕獲しており、パワーに不足は無いと思います。
弾薬は回転不良やその他のトラブルを考えますと絶対にリロード弾より市販弾に分があります。
リロード弾を使われる方は下記のトラブルを参照して下さい。
http://ehg5205.militaryblog.jp/e314992.html
マガジンは出来れば着脱式が有利ですが、しかし運用は全て単発連射です。
要は弾を入れ易く且つ抜き易い銃が良いと言う事になります。
ランニング射撃はある程度他項目を充足してからお考えください。
2013年11月27日
12.プロハンターを志す人に。
ハンターは減る一方、鹿は増える一方、昨今は駆除と狩猟が半々で計約15万頭前後の
エゾ鹿が捕獲されています。
筆者がエゾ鹿猟を始めた1993年頃の捕獲データでは駆除はまだ局所短期限定、メスは禁猟、
狩猟期間は2ケ月間 でした。ハンター数は北海道13000人、本州から7000人、計2万人の
ハンターでエゾ鹿を約2万頭の捕獲でした。
従ってこの頃では駆除で収入を得ると言う考えは成立しません。
やがて20年が過ぎ駆除は増え今や1年中、メスも解禁され捕獲定数の増加も今は無限、
狩猟期間も2ヶ月が今や6ヶ月、ハンターの著しい高齢化と減少で今や本州からのハンターを
入れても半分の1万人程度、しかも70%が戦力外の高齢、その結果捕獲は2万頭から
15万頭に増えましたが、それでも自然増殖分を獲り切れていません。
1.エゾ鹿を対象とするならプロハンターの道は有り得ます。
鹿の駆除は本州鹿でも同様の大きな被害があり駆除の需要もあるのですが、なぜエゾ鹿かと
言うとそれは平地の牧草地に出現しますから本州鹿の4倍程度と抜群の捕獲効率、
年間1000頭の捕獲があわよくば可能なのです。
そして更に1頭当たりの体重が2倍以上、その美味しさも比較にならない程エゾ鹿が優れて
いる、つまり商品価値が数倍高いにも拘らず、数倍捕獲頭数を上げ易いのです。
鹿の捕獲方法は銃以外にも罠や大規模捕獲施設ありますが、戦力外高齢ハンターが主体の
銃による捕獲と比べても一桁効率が悪く、罠の類が主流となる可能性はありません。
今や腕の良い名人級の銃の依る捕獲は戦力外ハンターの軽く10倍以上、その特殊技術は今後
も益々重宝される事と思われ、エゾ鹿を対象としたプロハンターへの道は金銭的にはかなり
有望と言えます。
しかしその必要とされる条件は決して甘い物ではありません。
昨今では鹿の学習が進み腕が3流では出会いを得る事もままならない状態です。
従って鹿の生態にかなり精通しており、射撃技術も精度だけではなく素速さも要求され、
100㎏を超えるエゾ鹿を回収する体力も必要、更に鹿はどんどん進化しますから進化出来る
人間でなければなりません。
そして駆除は今の制度では地元市町村役場が握っており、地元猟友会がそのまま格上げに
なった特殊或いは指定 法人が実権を握っていますから、この駆除隊員メンバーに入れて
もらう必要があります。
鹿の生態にも精通し、腕が良く、且つ体力もあれば、後述の排除され様とした2名の様に
500~1000万円の年収も可能ですが、その状態まで美術レベルを上げるには良いセンス
+修行10年間が必要かと思います。
普通の趣味のハンターが定年後に移住し、年金+駆除でお小使いと言う北海道移住生活を
夢見る事は可能か?
それにチャレンジした知り合いが2名いましたが、共に2年目で早々と挫折しました。
猟友会には無料ボランティアなら入れてもらえ駆除にも参加出来ますが、翌年独立した瞬間
から敵視され効果は上げられないのです。
2.駆除の利権争い。
ハンターは減少且つ高齢化で超不足の筈、エゾ鹿はたくさんおり被害は甚大であり、農家或い
は日本国家としてはたくさん駆除してもらいたい筈、本来は一人でもハンターが欲しい筈です。
ならば定年後の趣味ハンターの移住でも歓迎され、そこに移住した人がもし若くて能力の高い
ハンターであるならば、それは北海道にとって至宝になる筈ですがですが、ここに地元猟友会
の利権争いが絡みます。
特に深刻なのは捕獲能力が低下している戦力外の地元高齢ハンターが、自分の利権を護る為
によそ者ハンターを 全て追い払おう、或いは上げ足を取ってパクられる様に仕向ける所に重大
な問題があります。
エゾ鹿1頭は1~数万円になる様で、戦力外クラスでも年間に数百万円の収入になるのですが、
駆除関係者が少ないほど自分の取り分が増える構造で、地元猟友会の派閥同士でも足の
引っ張り合いがある程なのです。
ハンターが増えれば取り分が減少する方向となり、若い有能なハンターが来れば激減の
可能性が大、その為に後述の様に全力で潰しに掛かります。
移住者ハンターはそう言う所に移住しようと言うのですからかなり上手く立ち廻らなければ
なりません。
3.移住者潰し。
次の2例は実際にあった話です。参考にして下さい。 最初の例は1995年、筆者と全く同じ日
にエゾ鹿猟の単独猟を始めた東京のT氏、筆者より15歳ほど若い点だけが違います。往復が
同じフェリーであっただけではなく、以後何度も顔を合わせている内に何時しか友人になりました。
2010年頃にとりあえず単身移住、住民票も移し地元猟友会にも入り駆除を始め、数年後には
年間500万円以上の収入の見通しも付き、翌年には家族も呼び寄せるつもりでした。
本来で言えば若くて腕も立つのですから北海道に取ってはこの上ない程の至宝なのですが、
腕が上がるにつれ戦力外の地元猟友会に取っては大きな脅威となり、とうとう排除する事に
決まってしまいました。
詳しい内容は不明ですが、地元猟友会の顔馴染みの人に共猟を持ち掛けられ、そして発砲
を奨められ撃ちました。厳密には違法発砲、これは地元同士でも日常茶飯事なのですが、
上げ足を取られ通報され、そしてパクられました。
鹿は夜行性ですが日の出前や日没は撃てないのが現在の法律です。
駆除の成果を上げる事を優先するならば、現在の狩猟法では大きな問題があります。
安全である限りと言う前提は付きますが、鹿を減らしたいのであれば法律の改正が必要です。
また地元の戦力外に利権を与えるのでそう言う問題も起こるのですから、彼らにそう言う利権を
与えない様な法律制度にしなければなりません。
よそ者排除はあからさまに自らが捕獲出来なくなる直前まで続きます。
今は夜間駆除のライセンスにも挑戦出来ますが駆除隊員の資格が必要、これは50mで数cm
の的に全弾命中を要求されますから、かなり限られた上級技量の持ち主以外は合格出来ません。
それに対し駆除隊員或いはその下の駆除従事者は誰でもなれ、且つ技能講習も免除、
この間違った制度のお陰で戦力外ハンターは何時までも堂々と存在出来るのです。
駆除のライセンスの難易度を一般の狩猟者の技能講習と夜間駆除ライセンスの中間程度に
設定すれば戦力外のハンターはいなくなり、全体的に見て捕獲効率も上がり、弊害も一気に
少なくなると思われます。
極端な言い方をすれば現状では地元高齢猟友会員にとってエゾ鹿は彼らの飯の種ですから、
彼らは自分達の資源を保護し捕獲に本腰を入れず(元々捕獲能力はかなり低い)、政府は
何時までも永久に補助金交付をしなければならなくなります。
またそう言う体制では次世代を担う有能なハンターも本項のT氏の様に片っ端から潰されて
しまいます。
裁判でも状況的には極めて同情するが、現行法に照らし合わせて違法行為が無くなる訳では
ないとして勝てず、銃を辞めなければならなくなりました。
至宝の名人ハンターの移住計画も潰され、日本としては大変な損失となりました。
4.猟友会の除名処分。
こうして非常に好ましくない事に現行法によって北海道の戦力外地元猟友会の利権は
守られてしまいました。
もう1件は筆者の尊敬する本物ハンター、こちらは上手く決着出来た数少ない例です。
北海道離島出身で今は道東のT村のプロハンター&ガイドをしているK氏です。
すでに移住して20年クラスですから地元猟友会員のベテランです。
一般的な猟友会員は300頭/年程度ですが、凄腕の彼は1000頭/年、ここでも彼が居なく
すれば他のハンターの取り分が増えるとあって、上げ足でパクろうとしましたが果たせず、
とうとう難癖を付けて地元猟友会を除名処分としました。
この辺までは彼のHPに出ていた内容です。それで駆除が出来なくなり死活問題となりましたが、
こちらは裁判で地元猟友会が負けてK氏に約1千万円の損害賠償金を支払う事になったそうで、
これは先のT氏から聞いた話です。
5.残滓処理でパクられた筆者。
筆者が残滓で上げ足を取られてパクられた件は狩猟シーズンですが、似た様な背景で
地元駆除の利権を護る為、よそ者ハンターを追い出しで上げ足を取られたと言う感じです。
筆者の結果は検察で不起訴となり、それで終わりかと思いましたら環境省側で狩猟免許の
半年間の停止、その為に2012年のエゾ鹿猟を休む事になった次第です。
当時はまだ処理場搬入も表向きに設定されたと言う程度、筆者の残滓も決して放置した訳
ではなく、その当時としては平均値的以上を十分に満足した処置レベルでした。
もちろん厳密に言えば違法であり、以後は馬鹿正直に全量回収して処理場に運んでいますが、
現実的にはまだまだ誰も守っていない様子です。その根拠はスクールのある紋別郡でもその
数年後には処理場が開設され、3年間に筆者は100頭近く搬入しましたが、その間に他の
搬入者に1度も会った事が無く、そこに向かう車両も見た試しが無いのです。
エゾ鹿のプロハンターになる為にはそう言った地元とのハードルを上手く乗り越えなくては
可能性はありません。
その上手く立ち回る方法としては将来制度が変わるまで、或いは彼らが銃を卒業するまで、
現状の地元利権者である戦力外ハンター達の収入が現状より上がる手法を提案しなければ
仲間に入れてもらえないと思います。
そうは言う物の捕獲技術の高いハンターは超貴重ですから今後の需要は高まる一方です。
戦力外ハンターの行動もあと10年で自然消滅ですからそれまで頑張りましょう。
6.筆者地元の害鳥駆除の話。
筆者地元の駆除のその後ですが、エゾ鹿の残滓放置でパクられ地元駆除の2012~2015年
の4年間を自粛しました。
2016年に駆除再開の依頼で久しぶりに参加して驚きました。銃卒業の項にもあります様に
1980年代のMax.600匹、毎回数百匹を捕獲していた時の往年のメンバーは筆者だけとなり、
参加しても撃たない(獲れない)老友組が半分、そして若いと言っても50前後の狩猟を経験して
いないので狩猟能力のない射撃組ばかりとなっておりました。
捕獲数は筆者1人で全体の60%以上を捕獲しても往年の一桁ダウン以下、何時の間にか
もう殆ど獲れない駆除集団になり下がっていました。
筆者がいなかった数年間は名目だけの駆除で税金ドロボーと言った程度だったと思います。
これが全国の何処であっても大同小異と言った感じの様です。バレーボールの項でお話し
しました様に60歳を超えるとまとも反応その物がもう難しくなっており、もう1つは元々射撃場
の技術は実戦捕獲の役に立たないのです。
駆除と言う捕獲行為は通常の狩猟より民家に近い場所で行う事が多くなり、1980年代の駆除
の素晴らしい捕獲数の影には7.5号弾の流れ弾ですから重大な被害にはならなかった物の、
実は相当数のマイナー事故がありました。
筆者以外はほぼ全員が起こし、当時のそれは立件されませんでしたが、普通のハンターは
全員が銃を構えてから狙い込みますので、構えたら獲物以外は見えなくなってしまい、
流れ弾事故や誤射等々は避けられない構造にあります。
筆者は周りを見て直前まで安全を確認した上の、スナップショット瞬時撃ちますから事故は
起きません。そう言った背景からも駆除は特別の高い能力を持った人を更に特別に訓練し、
市街地でも僅かな安全な隙間が読める様な特別の訓練を受けた専門の人達だけによって、
現行銃刀法や狩猟法の枠外で行うべきだと筆者は考えます。
別件ですが、赤鹿駆除のNZでは国立駆除ハンター養成学校を設立、それでも効果は余り
上がらずの20年間でした。効果が上がったのは運動性の良い小型タービンヘリの出現後に
ヘリからの空中射撃を昼夜問わずOKにする等、法的な体制を変えてから35年程で目的を
達成し、国立の駆除ハンター養成学校はその役目を終えました。
エゾ鹿が捕獲されています。
筆者がエゾ鹿猟を始めた1993年頃の捕獲データでは駆除はまだ局所短期限定、メスは禁猟、
狩猟期間は2ケ月間 でした。ハンター数は北海道13000人、本州から7000人、計2万人の
ハンターでエゾ鹿を約2万頭の捕獲でした。
従ってこの頃では駆除で収入を得ると言う考えは成立しません。
やがて20年が過ぎ駆除は増え今や1年中、メスも解禁され捕獲定数の増加も今は無限、
狩猟期間も2ヶ月が今や6ヶ月、ハンターの著しい高齢化と減少で今や本州からのハンターを
入れても半分の1万人程度、しかも70%が戦力外の高齢、その結果捕獲は2万頭から
15万頭に増えましたが、それでも自然増殖分を獲り切れていません。
1.エゾ鹿を対象とするならプロハンターの道は有り得ます。
鹿の駆除は本州鹿でも同様の大きな被害があり駆除の需要もあるのですが、なぜエゾ鹿かと
言うとそれは平地の牧草地に出現しますから本州鹿の4倍程度と抜群の捕獲効率、
年間1000頭の捕獲があわよくば可能なのです。
そして更に1頭当たりの体重が2倍以上、その美味しさも比較にならない程エゾ鹿が優れて
いる、つまり商品価値が数倍高いにも拘らず、数倍捕獲頭数を上げ易いのです。
鹿の捕獲方法は銃以外にも罠や大規模捕獲施設ありますが、戦力外高齢ハンターが主体の
銃による捕獲と比べても一桁効率が悪く、罠の類が主流となる可能性はありません。
今や腕の良い名人級の銃の依る捕獲は戦力外ハンターの軽く10倍以上、その特殊技術は今後
も益々重宝される事と思われ、エゾ鹿を対象としたプロハンターへの道は金銭的にはかなり
有望と言えます。
しかしその必要とされる条件は決して甘い物ではありません。
昨今では鹿の学習が進み腕が3流では出会いを得る事もままならない状態です。
従って鹿の生態にかなり精通しており、射撃技術も精度だけではなく素速さも要求され、
100㎏を超えるエゾ鹿を回収する体力も必要、更に鹿はどんどん進化しますから進化出来る
人間でなければなりません。
そして駆除は今の制度では地元市町村役場が握っており、地元猟友会がそのまま格上げに
なった特殊或いは指定 法人が実権を握っていますから、この駆除隊員メンバーに入れて
もらう必要があります。
鹿の生態にも精通し、腕が良く、且つ体力もあれば、後述の排除され様とした2名の様に
500~1000万円の年収も可能ですが、その状態まで美術レベルを上げるには良いセンス
+修行10年間が必要かと思います。
普通の趣味のハンターが定年後に移住し、年金+駆除でお小使いと言う北海道移住生活を
夢見る事は可能か?
それにチャレンジした知り合いが2名いましたが、共に2年目で早々と挫折しました。
猟友会には無料ボランティアなら入れてもらえ駆除にも参加出来ますが、翌年独立した瞬間
から敵視され効果は上げられないのです。
2.駆除の利権争い。
ハンターは減少且つ高齢化で超不足の筈、エゾ鹿はたくさんおり被害は甚大であり、農家或い
は日本国家としてはたくさん駆除してもらいたい筈、本来は一人でもハンターが欲しい筈です。
ならば定年後の趣味ハンターの移住でも歓迎され、そこに移住した人がもし若くて能力の高い
ハンターであるならば、それは北海道にとって至宝になる筈ですがですが、ここに地元猟友会
の利権争いが絡みます。
特に深刻なのは捕獲能力が低下している戦力外の地元高齢ハンターが、自分の利権を護る為
によそ者ハンターを 全て追い払おう、或いは上げ足を取ってパクられる様に仕向ける所に重大
な問題があります。
エゾ鹿1頭は1~数万円になる様で、戦力外クラスでも年間に数百万円の収入になるのですが、
駆除関係者が少ないほど自分の取り分が増える構造で、地元猟友会の派閥同士でも足の
引っ張り合いがある程なのです。
ハンターが増えれば取り分が減少する方向となり、若い有能なハンターが来れば激減の
可能性が大、その為に後述の様に全力で潰しに掛かります。
移住者ハンターはそう言う所に移住しようと言うのですからかなり上手く立ち廻らなければ
なりません。
3.移住者潰し。
次の2例は実際にあった話です。参考にして下さい。 最初の例は1995年、筆者と全く同じ日
にエゾ鹿猟の単独猟を始めた東京のT氏、筆者より15歳ほど若い点だけが違います。往復が
同じフェリーであっただけではなく、以後何度も顔を合わせている内に何時しか友人になりました。
2010年頃にとりあえず単身移住、住民票も移し地元猟友会にも入り駆除を始め、数年後には
年間500万円以上の収入の見通しも付き、翌年には家族も呼び寄せるつもりでした。
本来で言えば若くて腕も立つのですから北海道に取ってはこの上ない程の至宝なのですが、
腕が上がるにつれ戦力外の地元猟友会に取っては大きな脅威となり、とうとう排除する事に
決まってしまいました。
詳しい内容は不明ですが、地元猟友会の顔馴染みの人に共猟を持ち掛けられ、そして発砲
を奨められ撃ちました。厳密には違法発砲、これは地元同士でも日常茶飯事なのですが、
上げ足を取られ通報され、そしてパクられました。
鹿は夜行性ですが日の出前や日没は撃てないのが現在の法律です。
駆除の成果を上げる事を優先するならば、現在の狩猟法では大きな問題があります。
安全である限りと言う前提は付きますが、鹿を減らしたいのであれば法律の改正が必要です。
また地元の戦力外に利権を与えるのでそう言う問題も起こるのですから、彼らにそう言う利権を
与えない様な法律制度にしなければなりません。
よそ者排除はあからさまに自らが捕獲出来なくなる直前まで続きます。
今は夜間駆除のライセンスにも挑戦出来ますが駆除隊員の資格が必要、これは50mで数cm
の的に全弾命中を要求されますから、かなり限られた上級技量の持ち主以外は合格出来ません。
それに対し駆除隊員或いはその下の駆除従事者は誰でもなれ、且つ技能講習も免除、
この間違った制度のお陰で戦力外ハンターは何時までも堂々と存在出来るのです。
駆除のライセンスの難易度を一般の狩猟者の技能講習と夜間駆除ライセンスの中間程度に
設定すれば戦力外のハンターはいなくなり、全体的に見て捕獲効率も上がり、弊害も一気に
少なくなると思われます。
極端な言い方をすれば現状では地元高齢猟友会員にとってエゾ鹿は彼らの飯の種ですから、
彼らは自分達の資源を保護し捕獲に本腰を入れず(元々捕獲能力はかなり低い)、政府は
何時までも永久に補助金交付をしなければならなくなります。
またそう言う体制では次世代を担う有能なハンターも本項のT氏の様に片っ端から潰されて
しまいます。
裁判でも状況的には極めて同情するが、現行法に照らし合わせて違法行為が無くなる訳では
ないとして勝てず、銃を辞めなければならなくなりました。
至宝の名人ハンターの移住計画も潰され、日本としては大変な損失となりました。
4.猟友会の除名処分。
こうして非常に好ましくない事に現行法によって北海道の戦力外地元猟友会の利権は
守られてしまいました。
もう1件は筆者の尊敬する本物ハンター、こちらは上手く決着出来た数少ない例です。
北海道離島出身で今は道東のT村のプロハンター&ガイドをしているK氏です。
すでに移住して20年クラスですから地元猟友会員のベテランです。
一般的な猟友会員は300頭/年程度ですが、凄腕の彼は1000頭/年、ここでも彼が居なく
すれば他のハンターの取り分が増えるとあって、上げ足でパクろうとしましたが果たせず、
とうとう難癖を付けて地元猟友会を除名処分としました。
この辺までは彼のHPに出ていた内容です。それで駆除が出来なくなり死活問題となりましたが、
こちらは裁判で地元猟友会が負けてK氏に約1千万円の損害賠償金を支払う事になったそうで、
これは先のT氏から聞いた話です。
5.残滓処理でパクられた筆者。
筆者が残滓で上げ足を取られてパクられた件は狩猟シーズンですが、似た様な背景で
地元駆除の利権を護る為、よそ者ハンターを追い出しで上げ足を取られたと言う感じです。
筆者の結果は検察で不起訴となり、それで終わりかと思いましたら環境省側で狩猟免許の
半年間の停止、その為に2012年のエゾ鹿猟を休む事になった次第です。
当時はまだ処理場搬入も表向きに設定されたと言う程度、筆者の残滓も決して放置した訳
ではなく、その当時としては平均値的以上を十分に満足した処置レベルでした。
もちろん厳密に言えば違法であり、以後は馬鹿正直に全量回収して処理場に運んでいますが、
現実的にはまだまだ誰も守っていない様子です。その根拠はスクールのある紋別郡でもその
数年後には処理場が開設され、3年間に筆者は100頭近く搬入しましたが、その間に他の
搬入者に1度も会った事が無く、そこに向かう車両も見た試しが無いのです。
エゾ鹿のプロハンターになる為にはそう言った地元とのハードルを上手く乗り越えなくては
可能性はありません。
その上手く立ち回る方法としては将来制度が変わるまで、或いは彼らが銃を卒業するまで、
現状の地元利権者である戦力外ハンター達の収入が現状より上がる手法を提案しなければ
仲間に入れてもらえないと思います。
そうは言う物の捕獲技術の高いハンターは超貴重ですから今後の需要は高まる一方です。
戦力外ハンターの行動もあと10年で自然消滅ですからそれまで頑張りましょう。
6.筆者地元の害鳥駆除の話。
筆者地元の駆除のその後ですが、エゾ鹿の残滓放置でパクられ地元駆除の2012~2015年
の4年間を自粛しました。
2016年に駆除再開の依頼で久しぶりに参加して驚きました。銃卒業の項にもあります様に
1980年代のMax.600匹、毎回数百匹を捕獲していた時の往年のメンバーは筆者だけとなり、
参加しても撃たない(獲れない)老友組が半分、そして若いと言っても50前後の狩猟を経験して
いないので狩猟能力のない射撃組ばかりとなっておりました。
捕獲数は筆者1人で全体の60%以上を捕獲しても往年の一桁ダウン以下、何時の間にか
もう殆ど獲れない駆除集団になり下がっていました。
筆者がいなかった数年間は名目だけの駆除で税金ドロボーと言った程度だったと思います。
これが全国の何処であっても大同小異と言った感じの様です。バレーボールの項でお話し
しました様に60歳を超えるとまとも反応その物がもう難しくなっており、もう1つは元々射撃場
の技術は実戦捕獲の役に立たないのです。
駆除と言う捕獲行為は通常の狩猟より民家に近い場所で行う事が多くなり、1980年代の駆除
の素晴らしい捕獲数の影には7.5号弾の流れ弾ですから重大な被害にはならなかった物の、
実は相当数のマイナー事故がありました。
筆者以外はほぼ全員が起こし、当時のそれは立件されませんでしたが、普通のハンターは
全員が銃を構えてから狙い込みますので、構えたら獲物以外は見えなくなってしまい、
流れ弾事故や誤射等々は避けられない構造にあります。
筆者は周りを見て直前まで安全を確認した上の、スナップショット瞬時撃ちますから事故は
起きません。そう言った背景からも駆除は特別の高い能力を持った人を更に特別に訓練し、
市街地でも僅かな安全な隙間が読める様な特別の訓練を受けた専門の人達だけによって、
現行銃刀法や狩猟法の枠外で行うべきだと筆者は考えます。
別件ですが、赤鹿駆除のNZでは国立駆除ハンター養成学校を設立、それでも効果は余り
上がらずの20年間でした。効果が上がったのは運動性の良い小型タービンヘリの出現後に
ヘリからの空中射撃を昼夜問わずOKにする等、法的な体制を変えてから35年程で目的を
達成し、国立の駆除ハンター養成学校はその役目を終えました。
2013年11月27日
13.狩猟大全集 (本物)。ガイド猟の有効性。
1.本物狩猟大全集全6編の紹介。狩猟大全集はこれから狩猟を始める人、或いは狩猟を始めたばかりの人が主な対象ですが、中級者の方にもお役に立てると思っています。
又狩猟に反対の意見を持っている方にも見て頂きたいと思っています。銃さえあれば野性鳥獣の虐殺が出来ると言うのがとんでもない間違いである事が分かって頂けると思います。
ハンターは全員野性保護派なのです。野性が好きで自然が好きで銃が好きで、そんな人がまじめにかなりの期間努力して初めて野性鳥獣とまともに勝負出来る様になれるのです。
更に本格的に狩猟に取り組みたいと思われる方は本物の狩猟大全集があります。
狩猟大全集の販売。
狩猟大全集シリーズは下記の様な手法の販売が可能であり、これはケンさんがいなくなりましても代理者が担当しますが、 ブックの在庫はかなり前に無くなりました。
現在はDVDによるPDF版の販売のみになっております。
1.ライフル編220Pとショットガン偏180Pを1つにしたPDF・・・3500円。
2.応用猟編375PのPDF ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3500円
3.チャレンジ編 → エゾ鹿猟の魅力編に改修した為になくなりました。
4.エゾ鹿の魅力編330P のPDF ・・・・・・・・・・・・・・・・5000円
5.魅惑の海外猟編250PのPDF ・・・・・・・・・・・・・・・4とセット。
6.狩猟人生Final編500PのPDF ・・・・・・・・・・・・・10000円
全部まとめて22000円 → 20000円(税&送料込み)
どれも税込み価格です。必要な物を指定して下さい。
最近の傾向ですと、新しい資料館見物がてら取りに来る人が多いです。
勿論ついでに半日程度でしたら、何でも聞いて下さい。古式銃の事、ライフルの精密射撃の事、ライフルの実戦射撃の事、ライフルに依るランニングショットの事、ショットガンの実戦射撃の事、知っている事は何でもお話しします。
但し、歩けなくなってケンさんが施設に入ってしまえばそれも出来なくなります。
宜しければお急ぎ下さい。
リトルケンこと立石憲司郎
申し込みや質問 は下記からどうぞ。お待ちしています。
https://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/blogmessage
1.ショットガン編(A4 180頁)。
如何にして散弾銃の射程の30mまでアプローチするか。
2秒で定数5羽の鴨の忍び撃ち法や秒速3発の新射法。
鴨には空中を飛行するトンネルがあった。
命を掛けて学んだ足を濡らさない回収法。鴨のポイント猟。
難題が次から次へと解決して行く痛快なドギュメントです。
他にも雉や山鳩やタシギの鳥猟、猪&鹿&兎の巻き狩り等々主な国内の狩猟に
付いても触れております。
主に狩猟人生35年の前半15年の記録でショットガン猟と言うより狩猟の入門書です。
主な内容は次の通りです。
昔の散弾銃。 昔の散弾銃の射法。 日本のマタギ。 初期のカモ猟実戦記。
カモ猟あれこれ。キジ撃ち。 キジバト撃ち。 タシギ撃ち。 ドバト600羽の駆除。
カモの獲り方。 カモ肉の特徴。カモ撃ち用最適7.5号散弾。
カモの回収法の移り変わりと半矢回収法。 シカの巻き狩り。ウサギ猟。
散弾銃の射法と上達法。 秒速3発のスリーバースト射法。
本州巻き狩り用ベストガン。スラグ弾のリロード。 銃と弾の知識。
90m落差無視のスラグ銃の0.2秒ゼロイン。 1m前を撃つウォーキング射撃。
ショットガン時代のイメージです。
鴨撃ちから鹿撃ちにがメインですが、主な狩猟にもチャレンジしてみました。
2.ライフル編(A4 220頁)。
200m先を走る鹿の命中させる射法、1週間前からの天候や鹿の動きから何処に何時に行けばシカに会えるかを極めたポイント猟の開発、エゾシカの神秘的な謎もかなり分って来ました。最初の1頭に7年も掛かってから100頭撃墜になるまでの主に狩猟人生後半の15年の記録です。
主にライフル猟の書で、サボットスラグ猟でも十分使える書で主な内容は次の通りです。
ハンティングへの誘い。身近な飛び道具との比較。鹿撃ち実戦小話。紋別の解禁猟約1月。
鹿撃ちの珍事と失敗談。鹿の見え方。エゾ鹿の謎。鹿の見付け方とエネルギー波。
代表的な見え方写真集。北海道エゾ鹿猟あれこれ。エゾ鹿全体像と狩猟と駆除。
銃の歴史火薬と日本の軍用銃の話。狩猟用自動銃。ライフル弾の不思議な特性。
走る鹿に命中。鹿(ライフル)の撃ち方。照準器。大物の肩甲骨狙い。ハンターのリロード。
危険なリロード。美味しいシカ肉。ラスベガスガンショー。二千万円超高級銃メーカー。
数日で1頭捕獲がやっとの時代から毎日2頭を超えるまで色々な事を試しました。
3.応用猟編 (A4 375頁) 。
エゾシカの謎も一段と分って来ました。累計100頭撃墜に至るまでは20年以上を
要しましたが今では何と毎日2~3頭、毎年100頭以上の撃墜にまでなりました。
人生に不可能は無さそうです。神業的狩猟技術開眼の主に最近5年間の記録です。
ヒグマ捕獲&スクール生徒5名のチャレンジの記録も一見の価値があります。
エゾシカ猟のバイブルとなる書ですが、他の猟にも仕事にもその考えは流用可能です。
主な内容は次の通りです。
ハンティングよ永遠なれ。日本の狩猟。マナーと野蛮人。狩猟者の夢。
ヒグマ勝負ドギュメント。2006年度 出猟記。4生徒の手記。デート猟ドギュメント。
追跡猟ドギュメント。 エゾシカの謎その2。初心者が至らなかった項目。
シカとの勝負の考え方の基本。鹿の一方勝ち。装備品とナイフ。地元巻き狩りグループ。
安全装置の話。銃口の管理。ライフル銃は魔物。愛銃サコー75改。
410ゲージと444マーリン。飛ばんシーバー。無煙火薬とセルロイドの話。
銃を中心とした世界史。江州國友筒の世界。ウインチェスター M73。
バッファローライフルとアフリカンライフル。古いカートリッジはどうして細長いのか。
世界で1番量産されたAK47。航空機用機関銃の弾。
4WD改造車の話。ランクル神話。自然界の掟と人間界のルール。銃は悪いやつか。
少年の夢と50歳のチャレンジ。北海道は世界一のシカ撃ち猟場。
素晴らしい紋別ハンティングエリア。鹿肉の年齢別呼び名。シカのトロフィーの作り方。
日邦工業株式会社見学記。
待望のヒグマも捕獲、鹿の行動もかなり分って来ました。
ランニング射撃も一段と決まって来ました。
4.チャレンジ編 (A4 328頁) 。
スラグやライフル初心者が如何にしてエゾシカ猟にチャレンジしたら良いかを筆者の40年の経験を総合的にまとめてみました。またその対照にある猟犬を使った国内巻き狩りもまとめてみました。
更には国内最大の大物猟であり誰もが何時の日にかチャレンジしてみたいヒグマ猟に付いても少し書きました。本書はエゾシカ猟と国内大物猟のバイブルです。
主な内容は下記の通りです。本書が発展してエゾ鹿猟の魅力編になりました。
モンゴル丘の猟法と実猟と伝説。ヒグマ撃ちドギュメント3頭分。2007年度出猟記録。
海外迫力のハンティング。大物の迫力。スラグ銃は当たる。実戦倍数。
スラグ専用銃の出現の背景。フリンチングを無くす方法。銃の構え方。
持たず 握らず 当てず 引かず。火薬の燃焼メカニズム。リロードの致命的欠陥。
合法的な車内からの発砲。新米ハンターの射撃必要能力。失敗こそが財産。
サコー75改スイングスペシャル。猟用の銃。各国の軍用弾の歴史。シカの急所。
ヒグマを捕獲する為に。常識外な弾の特性。万能ショットガンスイングマスター。
鹿猟巻き狩りバイブル。超大物の魅力。幻の超々大物。デメキン鹿。
最近の森林コースのシカ。大イノシシとバックショット。西興部猟区とスクールの比較。
暴発の記録。プロハンターの条件。猟犬の話。10頭以上の連続解体が出来るナイフの話。
世界一の北海道。狩猟大国アメリカの狩猟。憧れの海外猟と相場。アラスカの一般猟場。
ある男の世界へのチャレンジの記録:滋賀サファリ。美味しいシカ肉の話。
射撃と撃墜の瞬間。
5.魅惑の海外猟編 (A4版250P)
男なら1度は行ってみたいのが海外大物猟です。
海外には日本にはいない魅力ある大物がたくさんいます。
しかし日本のハンターは急速に減少し、海外猟専門の手配会社は2000年前後に全滅してしまい、今ではお金を出しても行き難くなってしまいました。一生に1度位はこの憧れの魅力ある海外大物猟を実現出来る様に、本書は安価に行ける方法を紹介しています。
元々原理的に海外猟は手間暇が掛かり更にリスクが高く、手配業者はこれらを避ける為に2~3倍の価格になる構造にありました。
これを避けるには海外のハンティングガイドと直接契約をすれば良いのですが、言葉の問題に加えて商習慣の違いや狩猟制度その物の違いが大きな障害となります。
本書には少年の頃から憧れた「アフリカの大物猟」、「ニュージーランド猟」、「ビッグフィッシング」、そしてもう一つの憧れであった飛び道具「飛行機」の事が掛かれています。
海外大物猟には日本国内の大物猟にない魅力がたっぷりありますが、狩猟制度の違いや障害も多数ございます。本書がその憧れの海外猟への手引書になればと思います。
主な内容は下記の通りです。
1.少年の夢、ジープと戦闘機とライフル銃。
2.アラスカ、カナダ、アメリカ、ニュージーランド、アフリカ、海外狩猟情報。
3~5.ナミビアハンティングの全て、2009、2013、2016。
6.NZの大型鳥猟&フィッシング。 7.NZ小型動物猟&飛行機。
8.NZの大物猟。9.海外猟の準備。10.滋賀サファリ。
11.ロンドンガン。12.海外のクレー射撃場。13.リトルケンの狩猟と愛銃の歴史。
14.村田銃。15.火縄銃 国友筒。16.ウインチェスター銃の歴史。
17.セルロイドと新旧カートリッジ。18.海のビッグゲーム。19.淡水のビッグゲーム。
6.エゾ鹿猟の魅力編 (A4版330P)
ハンターの夢は大きな獲物を多数捕獲する事にあり、エゾ鹿は体重100~150kg、その角長は最大85cm程度、本州鹿の比ではありません。
そんなエゾ鹿が1日平均5回も勝負出来、毎日朝夕大物の捕獲も夢ではないのです。更にエゾ鹿は気象や地形の特殊性を生かせばボス級との勝負も本州鹿より遥かに容易となります。それらに加えてその肉は脂肪の厚さは2~5cm、美味しさがまるで違うのです。
そんなエゾ鹿と北海道の魅力をたっぷり掲載し、エゾ鹿猟の手引き書の決定版に
なれればと思います。主な内容は下記の通りです。
1.本州鹿猟ドギュメント。2.エゾ鹿猟ドギュメント。3.エゾ鹿猟は世界ダントツの魅力。
4.エゾ鹿猟の種類とヒットポイント。5.エゾ鹿の行動と大物エゾ鹿に出会う方法。
6.天才S生徒。7.モンゴル丘の伝説。8.紋別解禁猟2015年。
9.ライフルハンターの夢。 10.ハンティングは甘くない。
11.ギリギリでかなった夢の話。12. ライフル銃の射撃法。13.上級射撃法。
14.ヒグマ猟ドギュメント。15.猛獣ヒグマ猟対策。16.銃の昔話。
17.サボットスラグ銃歴史。 18.スコープ専用銃歴史。19.ハンティングライフル歴史。
20.本州大物猟用の銃。21.エゾ鹿撃ち用の銃と筆者の愛銃。22.銃教本の間違い。
23.連続10頭以上解体可能なナイフ。24.世界的に美味しいエゾ鹿肉。
25.エゾ鹿のトロフィーの作り方。26.ランクル神話。
27.サーモンフィッシング in 北海道。28.D生徒手記:スクール猟、丹沢 & USA猟。
29.D生徒に付いて。30.O生徒に付いて。31.O生徒手記:狩猟よ永遠なれ。
32.K生徒手記:農林行政に貢献出来る人になりたい。33.K生徒に付いて。
34.S生徒手記:スクールに参加して。35.S生徒に付いて。36.スクール各種の記録。
チャレンジを続ければ何時か皆さんにもこんな日が来ます。
7.狩猟大全集Final編。
表表紙説明:紋別郡滝上町ヒグマ250㎏、2007 EHG5205商標
裏表紙説明:NZ孔雀2011、与那国カジキ2012、NZキジ2012、NZ七面鳥2012、
NZイシナギ2017、NZカナダガン2014、NZテキサン練習機2011.
A4約500頁,PDF化されたDVDが1万円。(〒&Tax込み)
「狩猟人生を振り返って」編をお持ちの方は、お越し下されば無料で差し上げます。
資料館にお越し下さる時は事前にご一報下されば幸いです。
お問い合わせ:http://ehg5205.militaryblog.jp/blogmessage
狩猟大全集「Fainal編」もくじ。
1.モンゴル丘の13伝説::根室の一角にあるエゾ鹿の猟場です。
2.S師とお魚フィーバー。3.ムース級のエゾ鹿。
4.エゾ鹿の種類 :エゾ鹿とエゾ鹿猟の種類、必要な道具、初参加者の希望。
5.これから狩猟を始める人向けのアドバイス:何の猟がしたい? 獲物に出会う事は難しい。
6.新人ハンターの銃選び、3年間を如何に生き残るか?
選ぶべき銃とダメな銃、クレー射撃上達法、実猟の種類、可能性を感じなければ生き残れない。可能性があるのはエゾ鹿ガイド猟だけ、行くなら西興部の猟区、3年目までにまず獲れます。
7.銃の皮ケースが必要であった時代背景 : 銃はあっても足(車)が無かった。
8.大物単独猟。
迫力負けと150㎏を回収する体力、マグナムは不要、狩猟行政、エゾ鹿の国際的な価値。
9.被弾の瞬間。被弾部の毛が立ち、弾着音が聞こえ、ボルト銃はオートより速い、出来ない理由はやらないから。
10.スナップショット&スナップスイングショット の 決定版。
肩に着く前に撃つ、ストックの調整が決め手、見ている映像は古い虚像、動的は難しくない。
11.ライフル銃の夢、5発5中の達成。達成はオートではなくボルトだった、
ドギュメント5発5中、平均150m先を走る鹿に1.4発/頭。
12.ライフル銃の夢、ワンホール達成。 フリンチングが原因、実射からは得られず、実射には反動を伴なわないと体を騙せば達成可能。
13.究極の散弾銃を求めて、愛銃の歴史。
リードを考えずに済むスイング射撃こそ理想の射撃、オープンサイトの銃は使えない。
14.散弾銃の適合装弾とショットガン効果。
最強の図式、鳥猟:7.5号装弾+フルチョーク、鹿猟:27粒弾+スキートチョーク。
15.究極のライフル銃を求めて、愛銃の歴史。
オープンサイトは使えない、究極のライフルはオートでは無かった、欠陥銃レミントン700。
16.ライフル銃の欠陥。50m以内では向けて撃つだけのバックショットに絶対勝てない、鉛弾頭時は近距離では表面爆発、また骨にヒットすれば威力を失う、ライフル銃は魔法の銃では無い。
17.使えないハイパワー弾と使えるローパワー弾。
ショットガン効果に1粒の威力は無関係だった様に、単弾もパワーには概ね無関係でした。
18.憧れの連射:散弾銃のオートは非常に優秀ですが、ライフル銃のオートは全くダメな銃でした。
19.狩猟とは不可能に対する挑戦。
カモの隠密接近術、鹿猟の「禅の心作戦」、発射には反動を伴なわないと体を騙す。
20.不可能を克服した39項目。カモを希望の場所に墜とす、無敗連勝記録20勝、オートより速いボルト銃連射、5日間50頭。
21.エゾ鹿猟の射程距離の変化。
太古の昔から2005年まではずっと50m、現在は150m、射撃の成否は心次第。
22.エゾ鹿猟の90%は詐欺ビジネス?
巻き狩りは獲れない、ガイド猟は出会いを作れるガイドがいない、90%詐欺は正解。
23.鹿の圧勝構造の崩壊。本州鹿猟は圧倒的五感の差で獲れないが、車を使うエゾ鹿ガイド猟にはこれが無く、勝負し易い。
24.実戦に必要だった事の要約。浅はかな経験で自分流に分かろうとせず、分からないままフルコピーに努める、スナップショットは全ての射撃の基本、射撃は心が平静でなければ命中しない。
25.逃げる鹿。スコープ専用銃はスナップショットやランニングショットが得意項目、ボルトアクション市販銃、安物スコープ、酷評の激安弾、クリーニングレス、大記録はここから生まれました。
26.普通の狩猟vs 魅力桁違いの本物の狩猟。鴨ネギ猟やデメキン鹿猟、これが普通の狩猟です。それで満足ですか?
27.安全装置の歴史と未来銃。安全思想が欠落している日本的な銃の運用、スコープ専用銃は獲物に出会ってから装填や安全解除が出来る銃です。
28.ワィルドキャット(カスタムカートリッジ) 1960年製の酷評弾でも大記録が出せた事は、狩猟用に限れば、高精度銃も高精度を目指したハンドロードも、ワイルドキャットもそれら努力の全ても1960年に遡って無意味であった事になります。実戦に必要な精度は思ったほど高くなく、必要なのは射手の平静な心だけでした。
29.少年の夢。ジープで世界1周アドベンチャードライブ、戦闘機のアクロ飛行、自作ヨットで世界1周、ライフル銃で世界の大物と勝負をする。2000年の阿寒ガイド猟も15チーム中10チームが捕獲ゼロでした。日本大物クラブ会員の夢は5頭捕獲のエース、ケンさんのスクールなら平均3日分の捕獲数。
30.サラリーマン卒業後。 1989年(有)サンシャ電装の設立。1991年~業務拡大、トレーラージャパン と エリア88。花巻本州鹿巻き狩りを63日も行いゼロ頭、白糠民宿巻き狩り21日もゼロ頭、共に遠廻りでした。その後同じ白糠で単独猟をする様になり、即座に1日1頭を捕獲出来る様になりました。
31.仕事卒業後。 2000年末、交通事故で死に損ない、思い切って仕事を卒業、少年の頃からの夢の追及を再開。飛行ライセンスへの挑戦、世界の秘境ドライブ、世界の大物との勝負、狩猟や銃のライターを 始め、「狩猟大全集」自前出版する事にしました。
32.円熟の時代。世界秘境旅の走行累計は10万kmを達成、ジェット戦闘機6Gアクロ飛行最後とし、国内狩猟はヒグマ6頭、エゾ鹿1051頭、海外猟は大物64頭、最後の仕事として自宅資料館を作りました。
33.銃砲業界の悪行。スチールの最強装弾は5~6号クラス、スチール専用銃は不要でした、
ホロ―サイト&ドットサイトは使い物になりません。ライフル新規イカサマ審査で誕生したイカサマライフルマン多数は旧技能講習で全滅し、マグナムもアフリカンホットライフルも未熟なハンターを騙す業界の陰謀でした。プリチャージ式空気銃は業界の陰謀が最も臭う銃です。
34.ある友人のホラ。ケンさんは間違って入部したとは言え名門クラブから逃げませんでした。本州鹿巻き狩りでは石の上に想定外の9年、おかげ様で高いレベルの狩猟が可能になりました。
35.空中空き缶撃ちは可能か。空中で失速する位置を予測し、スナップショットを行ないます。銃だけに撃たせれば300m遠射は難しくなく、スイングを止めないで追い越す時に引き金を引けば、ランニング射撃も簡単です。
36.ボウハンティング。射程50m、無音のボウは出会い率&捕獲率とも高く、アメリカでは最も普及しています。
37.種子島銃 と 連発銃。パーカッション、ライフリング、リムファイアー、センターファイアー、無煙火薬、これら全てが僅か35年の間に集中、やがて待望の連射銃や自動銃となりましたが、連射は単なる夢物語でした。
38.村田銃とフロロフカ。村田猟銃は国産軍用銃の13年式及び18年式11㎜ライフル銃を30番前後の散弾銃に改造払い下げた銃をモデルに明治10年(1877)頃から新造され、1965年頃まで使われました。ロシアでも同様の改造払い下げが超大量に行われ、それが「フロロフカ」です。1995年頃、当局の無知を付け込んで、マーリン444ライフルをそのままハーフライフル化したイカサマ410番ハーフライフル銃が販売された時期がありました。
39.ホーワカービンとM1カービン。M1カービンは自衛隊も運用、ホーワがその補充部品を組立てホーワカービンを売り出しました。15連&30連マガジンも使え、更にはフルオートシアも組み込めてしまう、問題の銃でした。
クランクトリガーは引き金にセットしたクランクハンドルを廻すとフルオートの様に撃てる装置です。バンプストックは2重ストックの中で銃が前後してフルオートで撃てるアイデアでした。
40.弾頭の飛行中の温度。
銃口から出た直後は320℃、弾頭は12㎜の鉄板を撃ち抜きます。
41.ハンターのバイブル、そのゼロ: ケンさんのバイブル。ケンさんは1983年から鹿猟を始め、若い頃のハンティングバイブルは「ザ‐ビッグゲーム」であり、「ライフル-ハンター」でした。更にその後、「羆撃ち」が加わりました。その後30年が過ぎ、当時の不可能がかなり可能になった今、そして極める狩猟を卒業した今、かつてのバイブルは著者が色々聞いた名人芸を、自らが名ハンターを演じて実行した様に書いている小説でした。
42.ハンターのバイブル、その1:ザ・ビッグゲーム。
大藪氏は銃を語るライターとして失格レベル、猟の記載もあり得ない事だらけ、ザ・ビッグゲームは単なる小説でした。また北海道のエゾ鹿やヒグマと勝負しないのはハンターではありません。
43.ハンターのバイブル、その2 : ライフル・ハンター。柳田氏は著書によれば単独猟で多数の戦果を出したとの事ですが、本当は1990年頃の白糠の1週間が憧れの初単独猟、しかし1週間で鹿を1度も見る事も出来ない状態、ガイド猟で数頭捕獲したそうです。(湯井ガイド談) その数年後、著しく未熟だったケンさんですが、同じ白糠の単独流し猟で毎日1頭前後を捕獲していました。神様の様に思っていたハンターは、実はあり得ない程の超ダメハンターでした。
44.ハンターのバイブル、その3 : 羆撃ち。スコープ専用銃の意味も、サボットスラグ銃の性能も、新しい合金ナイフも知らない、狩猟教書は1970年の古い知識の押し売りの書、羆撃ちは愛犬に溺れたロリコンハンター物語でした。
45.ハンターのバイブル、その4: 狩猟大全集。ショットガンの鳥猟、本州鹿巻き狩り、ライフル銃のエゾ鹿猟とヒグマ猟、これらの最高のバイブルとなれる様にまとめたつもりです。拙書には且つてはバイブルとして崇めた「ザ・ビッグゲーム」 「ライフル・ハンター」「羆撃ち」を酷評していますが、何時の日か誰かがケンさんの「大全集」酷評してくれる日が来る事を望んでいます。
46.狩猟大全集の誕生の経緯。スポーツガンはケンさんも編集に参加しておりましたが、狩猟を紹介するケンさんの記事が抹消され、その時にガイドブックから手を引く事にしました。結果、数年後に廃刊、「ザマーミロ」となりました。他の狩猟雑誌も捕獲に拘り過ぎるとして仕事から外され、その結果、どの雑誌も数年後に廃刊に追い込まれ、「ザマーミロ」となりました。そして「如何にして獲物に出会うのか」「如何にして獲るのか」 これが超拘りの「狩猟大全集」となり、自費出版しました。
47.ケンさんのハンティングカー歴。
FRデフロック付のランクル76が最高のハンティングカーでした。
48.北海道移住とエゾ鹿猟のトラブル。
トップは雪道や林道の運転であり、2番目は単独猟が出来ない事、3番目は地元ハンターからのあからさまな妨害でした。
49.ランドクルーザー。 1951年にトヨタジープBJ-10型を自衛隊向けに試作、これがランドクルーザーの原型となりました。1954年、軍用イメージをなくしたFJ20型となり、ランドクルーザーと名乗る事になりました。1973年、ディーゼルエンジンモデルが追加、このディーゼルエンジンの粘りの高燃費と高耐久性が世界のランドクルーザー飛躍の原因となりました。現在のディーゼル車は実用領域に於いて全てガソリン車を圧倒し、更に実用燃費2倍となりました。
50.三菱嫌いになった理由。パジェロ詐欺、欠陥車隠し、そして73式改の疑惑、ケンさんは一気に三菱が嫌いになりました。
51.セドリック ディーゼル。 1976年、冬期始動困難:動力配線の見直しで改善、巡航速度と登坂速度の不足問題:ギヤ比を変更、共に満足の行く改造でした。このお粗末な車が当時の技術の日産の姿でした。1935年、トヨタ第1号G1トラックは名古屋まで20㎞に3日を要しましたが、愚妻の1970年型パブリカ中古車7歳は、5年間5万㎞を無整備、無故障、オイル無交換で走り切りました。リーフは深夜電力充電なら2円/㎞、ガソリンは20㎞/㍑走っても7.5円/㎞、比較になりません。
52.スズキ ジムニー。東京のホープ産業のON型、これが原型です。三菱系構成だったホープON型をスズキ部品で再設計したのが初代ジムニー1970年、初期のトヨタ車並の酷い欠陥車でした。
クレームとは「設計不良」「材質不良」「組立不良」が重なって起こり、期間に無関係に成立、トヨタにはこの権利を主張する機会が殆ど無くなり、ニッサンは対応可、三菱は修理代金割引、スズキは非対応です。
53.ゼロ戦。ゼロ戦の最大の欠点は消耗品の翼が交換出来ない事でした。
それに対し米軍の合理性は素晴らしく、初期にはゼロ戦にカモられ続けたF4Fワイルドキャットを軽量化再設計、そのFM2戦闘機は末期のゼロ戦をカモに出来る程に生まれ変わりました。
54.究極の銃を求めて。愛銃の歴史。
55.リトルケンの達成記録と出猟日数。
56.リトルケン出猟日数。
57.高齢化とバレーボールの話。高校の部活も中学と同じく名前だけ所属作戦を選択しました。ところが県内無敵のバレーボールの名門校でした。スポーツの超最低辺から上級の入り口までを強制的に体験する事になりました。おかげ様でスーパー体力とド根性が付き、やれば出来るを体験しました。バレーボールを通して人生が始まり、人並みの考え方が出来る様になり、「不可能を可能にする男」となれました。
58.医療費の赤字。ケンさんの様なボケ老人の生存期間を数年延ばす為に高額費用はもったいないと思います。
59.憧れの海外猟に行くには。日本の撃ち放題とは全く違う狩猟制度、発砲にはガイドの許可が必要、未回収は要料金です。天然物と高難度の勝負をするファーム猟と、養殖動物と勝負する低難度のランチ猟があり、後者が90%です。
60.魅惑の海外猟。(何時かはクドウ猟) 1式100万円がMin価格(2016)、未回収を出すまで撃ち、未回収が出た時点で諦め、記念は 捕獲写真だけに留め、剥製類も作らなければ、チップ以外の追加費用は発生しません。アフリカ猟は南アフリカの動物が尽き、ナミビアを訪れるハンターが激増、コロナ終息後の5年間で手が届かなくなる価格になると思われます。それが最後にチャンスになると思われます。
61.魅惑のヒグマ猟。
捕獲情況、ヒグマは何時何処にいるのか、ヒグマ用装備。
申し込みや質問 は下記からどうぞ。お待ちしています。
https://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/blogmessage
2.ガイド猟に付いて間違った考え方。
1.難しいのは鳥猟です。大物猟をする人は鳥猟をバカにする傾向があり、又同様にライフル銃所持者も散弾銃所持者をバカにする傾向があります。どちらの難易度もほぼ同等ですからこれは間違っており、即刻訂正が必要です。狩猟は獲物のサイズや狩猟道具や狩猟場所に関係なく、どれも非常に難しく且つ楽しい物です。
もちろん海外猟も国内猟も共に楽しい物です。
どちらの狩猟が難しいか楽しいかを強いて言えばそれは圧倒的に鳥猟の方です。筆者自身の経験から言っても1番の強敵はクジャクであり、カナダガンでした。そして楽しいのはカモ撃ちとハト撃ち、そしてエゾ鹿猟です。
当スクールに於きましてもエゾ鹿の序でにマガモやエゾライチョウも捕獲しようと鳥撃ち用のショットガンの準備をして来られた人は多数いますが、結果的に捕獲された鳥はゼロ羽、誰も只の一人も鳥猟には成功しておりません。これも鳥猟の方がエゾシカ猟より遥かに難しい事を証明するものです。
これらの事実からすればバカにされるべきは、大物オンりーで鳥撃ちの楽しさを知らない人の方と言う事になります。目を瞑って撃っても鳥が当る程の腕があればそう言ってもいけなくはありませんが、そう言う人は絶対にその様な事は言いません。大物猟で難しいのは出会いを得る事だけでこれならばケンさんのスクールにくれば1発で解決します。
2.大物猟は一人では出来ません。ガイド猟をバカにする人も多く居ますが、これも間違いです。単独猟で成果を上げている人や巻き狩りのリーダークラスだけは言う資格がありますが、通常の巻狩り参加者は猟犬とグループに獲らせてもらっているだけなのですからそれを言う資格はありません。エゾ鹿ガイド猟は猟犬とグループの部分がガイドに代わっただけなのです。
有料である代わりに一桁高い出会い率を与えると言うシロートには真似の出来ない仕事をします。上達には失敗が欠かせません。速く上手くなりたいなら有料ガイドの利用が早道です。また大物や超大物はガイドの手を借りなければ一生を掛けても達成出来ません。
ガイド猟の射撃部分だけを見ましても5W1Hの全てが自前側でコントロール出来る射撃場の据物切りとは全く違い、5W1Hが全く自由にならない実戦射撃はかなりの難易度であり、達成感も十分得られます。ぜひ1度、本物のガイド猟を試されてから御批判下さい。少なくとも大きな目標達成の為の初期~前半には非常に効率の良い手法です。
3.上手くなる為には。ケンさんのエゾ鹿猟歴は25年、日数で言えば推定ですが750~1000日位だと思います。しかし経験年数も出猟日数も余り関係ありません。
ケンさんのエゾ鹿累計は1000頭余になりますが、捕獲数も余り関係ありません。たくさんの鹿に出会ってたくさん失敗する事です。ケンさんは1000回以上と皆さんよりも1~2桁多く失敗しているので偉そうな事が少し言えるのです。
僅か1年でプロハンターになった男を知っていますが、決して天才ではなく、1年間に300日以上の出猟をし、500回以上の失敗をしたからです。ケンさんもエゾ鹿猟の初期には有料ガイドを使いました。一桁以上多い出会いから多くを学ぶ事が出来、3年間の累計90日で今の技量の基礎が概ね出来上がりました。
取り敢えず20~30日出猟してみて下さい。きっと何かが分かり掛けると思います。
1年で30日出猟するもヨシ、10年に分けても構いませんが、短期達成の方が効率が良いです。筆者のスクールで30日を通えば超大物捕獲も間違いなく成功します。
申し込みや質問 は下記からどうぞ。お待ちしています。
https://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/blogmessage
又狩猟に反対の意見を持っている方にも見て頂きたいと思っています。銃さえあれば野性鳥獣の虐殺が出来ると言うのがとんでもない間違いである事が分かって頂けると思います。
ハンターは全員野性保護派なのです。野性が好きで自然が好きで銃が好きで、そんな人がまじめにかなりの期間努力して初めて野性鳥獣とまともに勝負出来る様になれるのです。
更に本格的に狩猟に取り組みたいと思われる方は本物の狩猟大全集があります。
狩猟大全集の販売。
狩猟大全集シリーズは下記の様な手法の販売が可能であり、これはケンさんがいなくなりましても代理者が担当しますが、 ブックの在庫はかなり前に無くなりました。
現在はDVDによるPDF版の販売のみになっております。
1.ライフル編220Pとショットガン偏180Pを1つにしたPDF・・・3500円。
2.応用猟編375PのPDF ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3500円
3.チャレンジ編 → エゾ鹿猟の魅力編に改修した為になくなりました。
4.エゾ鹿の魅力編330P のPDF ・・・・・・・・・・・・・・・・5000円
5.魅惑の海外猟編250PのPDF ・・・・・・・・・・・・・・・4とセット。
6.狩猟人生Final編500PのPDF ・・・・・・・・・・・・・10000円
全部まとめて22000円 → 20000円(税&送料込み)
どれも税込み価格です。必要な物を指定して下さい。
最近の傾向ですと、新しい資料館見物がてら取りに来る人が多いです。
勿論ついでに半日程度でしたら、何でも聞いて下さい。古式銃の事、ライフルの精密射撃の事、ライフルの実戦射撃の事、ライフルに依るランニングショットの事、ショットガンの実戦射撃の事、知っている事は何でもお話しします。
但し、歩けなくなってケンさんが施設に入ってしまえばそれも出来なくなります。
宜しければお急ぎ下さい。
リトルケンこと立石憲司郎
申し込みや質問 は下記からどうぞ。お待ちしています。
https://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/blogmessage
1.ショットガン編(A4 180頁)。
如何にして散弾銃の射程の30mまでアプローチするか。
2秒で定数5羽の鴨の忍び撃ち法や秒速3発の新射法。
鴨には空中を飛行するトンネルがあった。
命を掛けて学んだ足を濡らさない回収法。鴨のポイント猟。
難題が次から次へと解決して行く痛快なドギュメントです。
他にも雉や山鳩やタシギの鳥猟、猪&鹿&兎の巻き狩り等々主な国内の狩猟に
付いても触れております。
主に狩猟人生35年の前半15年の記録でショットガン猟と言うより狩猟の入門書です。
主な内容は次の通りです。
昔の散弾銃。 昔の散弾銃の射法。 日本のマタギ。 初期のカモ猟実戦記。
カモ猟あれこれ。キジ撃ち。 キジバト撃ち。 タシギ撃ち。 ドバト600羽の駆除。
カモの獲り方。 カモ肉の特徴。カモ撃ち用最適7.5号散弾。
カモの回収法の移り変わりと半矢回収法。 シカの巻き狩り。ウサギ猟。
散弾銃の射法と上達法。 秒速3発のスリーバースト射法。
本州巻き狩り用ベストガン。スラグ弾のリロード。 銃と弾の知識。
90m落差無視のスラグ銃の0.2秒ゼロイン。 1m前を撃つウォーキング射撃。
ショットガン時代のイメージです。
鴨撃ちから鹿撃ちにがメインですが、主な狩猟にもチャレンジしてみました。
2.ライフル編(A4 220頁)。
200m先を走る鹿の命中させる射法、1週間前からの天候や鹿の動きから何処に何時に行けばシカに会えるかを極めたポイント猟の開発、エゾシカの神秘的な謎もかなり分って来ました。最初の1頭に7年も掛かってから100頭撃墜になるまでの主に狩猟人生後半の15年の記録です。
主にライフル猟の書で、サボットスラグ猟でも十分使える書で主な内容は次の通りです。
ハンティングへの誘い。身近な飛び道具との比較。鹿撃ち実戦小話。紋別の解禁猟約1月。
鹿撃ちの珍事と失敗談。鹿の見え方。エゾ鹿の謎。鹿の見付け方とエネルギー波。
代表的な見え方写真集。北海道エゾ鹿猟あれこれ。エゾ鹿全体像と狩猟と駆除。
銃の歴史火薬と日本の軍用銃の話。狩猟用自動銃。ライフル弾の不思議な特性。
走る鹿に命中。鹿(ライフル)の撃ち方。照準器。大物の肩甲骨狙い。ハンターのリロード。
危険なリロード。美味しいシカ肉。ラスベガスガンショー。二千万円超高級銃メーカー。
数日で1頭捕獲がやっとの時代から毎日2頭を超えるまで色々な事を試しました。
3.応用猟編 (A4 375頁) 。
エゾシカの謎も一段と分って来ました。累計100頭撃墜に至るまでは20年以上を
要しましたが今では何と毎日2~3頭、毎年100頭以上の撃墜にまでなりました。
人生に不可能は無さそうです。神業的狩猟技術開眼の主に最近5年間の記録です。
ヒグマ捕獲&スクール生徒5名のチャレンジの記録も一見の価値があります。
エゾシカ猟のバイブルとなる書ですが、他の猟にも仕事にもその考えは流用可能です。
主な内容は次の通りです。
ハンティングよ永遠なれ。日本の狩猟。マナーと野蛮人。狩猟者の夢。
ヒグマ勝負ドギュメント。2006年度 出猟記。4生徒の手記。デート猟ドギュメント。
追跡猟ドギュメント。 エゾシカの謎その2。初心者が至らなかった項目。
シカとの勝負の考え方の基本。鹿の一方勝ち。装備品とナイフ。地元巻き狩りグループ。
安全装置の話。銃口の管理。ライフル銃は魔物。愛銃サコー75改。
410ゲージと444マーリン。飛ばんシーバー。無煙火薬とセルロイドの話。
銃を中心とした世界史。江州國友筒の世界。ウインチェスター M73。
バッファローライフルとアフリカンライフル。古いカートリッジはどうして細長いのか。
世界で1番量産されたAK47。航空機用機関銃の弾。
4WD改造車の話。ランクル神話。自然界の掟と人間界のルール。銃は悪いやつか。
少年の夢と50歳のチャレンジ。北海道は世界一のシカ撃ち猟場。
素晴らしい紋別ハンティングエリア。鹿肉の年齢別呼び名。シカのトロフィーの作り方。
日邦工業株式会社見学記。
待望のヒグマも捕獲、鹿の行動もかなり分って来ました。
ランニング射撃も一段と決まって来ました。
4.チャレンジ編 (A4 328頁) 。
スラグやライフル初心者が如何にしてエゾシカ猟にチャレンジしたら良いかを筆者の40年の経験を総合的にまとめてみました。またその対照にある猟犬を使った国内巻き狩りもまとめてみました。
更には国内最大の大物猟であり誰もが何時の日にかチャレンジしてみたいヒグマ猟に付いても少し書きました。本書はエゾシカ猟と国内大物猟のバイブルです。
主な内容は下記の通りです。本書が発展してエゾ鹿猟の魅力編になりました。
モンゴル丘の猟法と実猟と伝説。ヒグマ撃ちドギュメント3頭分。2007年度出猟記録。
海外迫力のハンティング。大物の迫力。スラグ銃は当たる。実戦倍数。
スラグ専用銃の出現の背景。フリンチングを無くす方法。銃の構え方。
持たず 握らず 当てず 引かず。火薬の燃焼メカニズム。リロードの致命的欠陥。
合法的な車内からの発砲。新米ハンターの射撃必要能力。失敗こそが財産。
サコー75改スイングスペシャル。猟用の銃。各国の軍用弾の歴史。シカの急所。
ヒグマを捕獲する為に。常識外な弾の特性。万能ショットガンスイングマスター。
鹿猟巻き狩りバイブル。超大物の魅力。幻の超々大物。デメキン鹿。
最近の森林コースのシカ。大イノシシとバックショット。西興部猟区とスクールの比較。
暴発の記録。プロハンターの条件。猟犬の話。10頭以上の連続解体が出来るナイフの話。
世界一の北海道。狩猟大国アメリカの狩猟。憧れの海外猟と相場。アラスカの一般猟場。
ある男の世界へのチャレンジの記録:滋賀サファリ。美味しいシカ肉の話。
射撃と撃墜の瞬間。
5.魅惑の海外猟編 (A4版250P)
男なら1度は行ってみたいのが海外大物猟です。
海外には日本にはいない魅力ある大物がたくさんいます。
しかし日本のハンターは急速に減少し、海外猟専門の手配会社は2000年前後に全滅してしまい、今ではお金を出しても行き難くなってしまいました。一生に1度位はこの憧れの魅力ある海外大物猟を実現出来る様に、本書は安価に行ける方法を紹介しています。
元々原理的に海外猟は手間暇が掛かり更にリスクが高く、手配業者はこれらを避ける為に2~3倍の価格になる構造にありました。
これを避けるには海外のハンティングガイドと直接契約をすれば良いのですが、言葉の問題に加えて商習慣の違いや狩猟制度その物の違いが大きな障害となります。
本書には少年の頃から憧れた「アフリカの大物猟」、「ニュージーランド猟」、「ビッグフィッシング」、そしてもう一つの憧れであった飛び道具「飛行機」の事が掛かれています。
海外大物猟には日本国内の大物猟にない魅力がたっぷりありますが、狩猟制度の違いや障害も多数ございます。本書がその憧れの海外猟への手引書になればと思います。
主な内容は下記の通りです。
1.少年の夢、ジープと戦闘機とライフル銃。
2.アラスカ、カナダ、アメリカ、ニュージーランド、アフリカ、海外狩猟情報。
3~5.ナミビアハンティングの全て、2009、2013、2016。
6.NZの大型鳥猟&フィッシング。 7.NZ小型動物猟&飛行機。
8.NZの大物猟。9.海外猟の準備。10.滋賀サファリ。
11.ロンドンガン。12.海外のクレー射撃場。13.リトルケンの狩猟と愛銃の歴史。
14.村田銃。15.火縄銃 国友筒。16.ウインチェスター銃の歴史。
17.セルロイドと新旧カートリッジ。18.海のビッグゲーム。19.淡水のビッグゲーム。
6.エゾ鹿猟の魅力編 (A4版330P)
ハンターの夢は大きな獲物を多数捕獲する事にあり、エゾ鹿は体重100~150kg、その角長は最大85cm程度、本州鹿の比ではありません。
そんなエゾ鹿が1日平均5回も勝負出来、毎日朝夕大物の捕獲も夢ではないのです。更にエゾ鹿は気象や地形の特殊性を生かせばボス級との勝負も本州鹿より遥かに容易となります。それらに加えてその肉は脂肪の厚さは2~5cm、美味しさがまるで違うのです。
そんなエゾ鹿と北海道の魅力をたっぷり掲載し、エゾ鹿猟の手引き書の決定版に
なれればと思います。主な内容は下記の通りです。
1.本州鹿猟ドギュメント。2.エゾ鹿猟ドギュメント。3.エゾ鹿猟は世界ダントツの魅力。
4.エゾ鹿猟の種類とヒットポイント。5.エゾ鹿の行動と大物エゾ鹿に出会う方法。
6.天才S生徒。7.モンゴル丘の伝説。8.紋別解禁猟2015年。
9.ライフルハンターの夢。 10.ハンティングは甘くない。
11.ギリギリでかなった夢の話。12. ライフル銃の射撃法。13.上級射撃法。
14.ヒグマ猟ドギュメント。15.猛獣ヒグマ猟対策。16.銃の昔話。
17.サボットスラグ銃歴史。 18.スコープ専用銃歴史。19.ハンティングライフル歴史。
20.本州大物猟用の銃。21.エゾ鹿撃ち用の銃と筆者の愛銃。22.銃教本の間違い。
23.連続10頭以上解体可能なナイフ。24.世界的に美味しいエゾ鹿肉。
25.エゾ鹿のトロフィーの作り方。26.ランクル神話。
27.サーモンフィッシング in 北海道。28.D生徒手記:スクール猟、丹沢 & USA猟。
29.D生徒に付いて。30.O生徒に付いて。31.O生徒手記:狩猟よ永遠なれ。
32.K生徒手記:農林行政に貢献出来る人になりたい。33.K生徒に付いて。
34.S生徒手記:スクールに参加して。35.S生徒に付いて。36.スクール各種の記録。
チャレンジを続ければ何時か皆さんにもこんな日が来ます。
7.狩猟大全集Final編。
表表紙説明:紋別郡滝上町ヒグマ250㎏、2007 EHG5205商標
裏表紙説明:NZ孔雀2011、与那国カジキ2012、NZキジ2012、NZ七面鳥2012、
NZイシナギ2017、NZカナダガン2014、NZテキサン練習機2011.
A4約500頁,PDF化されたDVDが1万円。(〒&Tax込み)
「狩猟人生を振り返って」編をお持ちの方は、お越し下されば無料で差し上げます。
資料館にお越し下さる時は事前にご一報下されば幸いです。
お問い合わせ:http://ehg5205.militaryblog.jp/blogmessage
狩猟大全集「Fainal編」もくじ。
1.モンゴル丘の13伝説::根室の一角にあるエゾ鹿の猟場です。
2.S師とお魚フィーバー。3.ムース級のエゾ鹿。
4.エゾ鹿の種類 :エゾ鹿とエゾ鹿猟の種類、必要な道具、初参加者の希望。
5.これから狩猟を始める人向けのアドバイス:何の猟がしたい? 獲物に出会う事は難しい。
6.新人ハンターの銃選び、3年間を如何に生き残るか?
選ぶべき銃とダメな銃、クレー射撃上達法、実猟の種類、可能性を感じなければ生き残れない。可能性があるのはエゾ鹿ガイド猟だけ、行くなら西興部の猟区、3年目までにまず獲れます。
7.銃の皮ケースが必要であった時代背景 : 銃はあっても足(車)が無かった。
8.大物単独猟。
迫力負けと150㎏を回収する体力、マグナムは不要、狩猟行政、エゾ鹿の国際的な価値。
9.被弾の瞬間。被弾部の毛が立ち、弾着音が聞こえ、ボルト銃はオートより速い、出来ない理由はやらないから。
10.スナップショット&スナップスイングショット の 決定版。
肩に着く前に撃つ、ストックの調整が決め手、見ている映像は古い虚像、動的は難しくない。
11.ライフル銃の夢、5発5中の達成。達成はオートではなくボルトだった、
ドギュメント5発5中、平均150m先を走る鹿に1.4発/頭。
12.ライフル銃の夢、ワンホール達成。 フリンチングが原因、実射からは得られず、実射には反動を伴なわないと体を騙せば達成可能。
13.究極の散弾銃を求めて、愛銃の歴史。
リードを考えずに済むスイング射撃こそ理想の射撃、オープンサイトの銃は使えない。
14.散弾銃の適合装弾とショットガン効果。
最強の図式、鳥猟:7.5号装弾+フルチョーク、鹿猟:27粒弾+スキートチョーク。
15.究極のライフル銃を求めて、愛銃の歴史。
オープンサイトは使えない、究極のライフルはオートでは無かった、欠陥銃レミントン700。
16.ライフル銃の欠陥。50m以内では向けて撃つだけのバックショットに絶対勝てない、鉛弾頭時は近距離では表面爆発、また骨にヒットすれば威力を失う、ライフル銃は魔法の銃では無い。
17.使えないハイパワー弾と使えるローパワー弾。
ショットガン効果に1粒の威力は無関係だった様に、単弾もパワーには概ね無関係でした。
18.憧れの連射:散弾銃のオートは非常に優秀ですが、ライフル銃のオートは全くダメな銃でした。
19.狩猟とは不可能に対する挑戦。
カモの隠密接近術、鹿猟の「禅の心作戦」、発射には反動を伴なわないと体を騙す。
20.不可能を克服した39項目。カモを希望の場所に墜とす、無敗連勝記録20勝、オートより速いボルト銃連射、5日間50頭。
21.エゾ鹿猟の射程距離の変化。
太古の昔から2005年まではずっと50m、現在は150m、射撃の成否は心次第。
22.エゾ鹿猟の90%は詐欺ビジネス?
巻き狩りは獲れない、ガイド猟は出会いを作れるガイドがいない、90%詐欺は正解。
23.鹿の圧勝構造の崩壊。本州鹿猟は圧倒的五感の差で獲れないが、車を使うエゾ鹿ガイド猟にはこれが無く、勝負し易い。
24.実戦に必要だった事の要約。浅はかな経験で自分流に分かろうとせず、分からないままフルコピーに努める、スナップショットは全ての射撃の基本、射撃は心が平静でなければ命中しない。
25.逃げる鹿。スコープ専用銃はスナップショットやランニングショットが得意項目、ボルトアクション市販銃、安物スコープ、酷評の激安弾、クリーニングレス、大記録はここから生まれました。
26.普通の狩猟vs 魅力桁違いの本物の狩猟。鴨ネギ猟やデメキン鹿猟、これが普通の狩猟です。それで満足ですか?
27.安全装置の歴史と未来銃。安全思想が欠落している日本的な銃の運用、スコープ専用銃は獲物に出会ってから装填や安全解除が出来る銃です。
28.ワィルドキャット(カスタムカートリッジ) 1960年製の酷評弾でも大記録が出せた事は、狩猟用に限れば、高精度銃も高精度を目指したハンドロードも、ワイルドキャットもそれら努力の全ても1960年に遡って無意味であった事になります。実戦に必要な精度は思ったほど高くなく、必要なのは射手の平静な心だけでした。
29.少年の夢。ジープで世界1周アドベンチャードライブ、戦闘機のアクロ飛行、自作ヨットで世界1周、ライフル銃で世界の大物と勝負をする。2000年の阿寒ガイド猟も15チーム中10チームが捕獲ゼロでした。日本大物クラブ会員の夢は5頭捕獲のエース、ケンさんのスクールなら平均3日分の捕獲数。
30.サラリーマン卒業後。 1989年(有)サンシャ電装の設立。1991年~業務拡大、トレーラージャパン と エリア88。花巻本州鹿巻き狩りを63日も行いゼロ頭、白糠民宿巻き狩り21日もゼロ頭、共に遠廻りでした。その後同じ白糠で単独猟をする様になり、即座に1日1頭を捕獲出来る様になりました。
31.仕事卒業後。 2000年末、交通事故で死に損ない、思い切って仕事を卒業、少年の頃からの夢の追及を再開。飛行ライセンスへの挑戦、世界の秘境ドライブ、世界の大物との勝負、狩猟や銃のライターを 始め、「狩猟大全集」自前出版する事にしました。
32.円熟の時代。世界秘境旅の走行累計は10万kmを達成、ジェット戦闘機6Gアクロ飛行最後とし、国内狩猟はヒグマ6頭、エゾ鹿1051頭、海外猟は大物64頭、最後の仕事として自宅資料館を作りました。
33.銃砲業界の悪行。スチールの最強装弾は5~6号クラス、スチール専用銃は不要でした、
ホロ―サイト&ドットサイトは使い物になりません。ライフル新規イカサマ審査で誕生したイカサマライフルマン多数は旧技能講習で全滅し、マグナムもアフリカンホットライフルも未熟なハンターを騙す業界の陰謀でした。プリチャージ式空気銃は業界の陰謀が最も臭う銃です。
34.ある友人のホラ。ケンさんは間違って入部したとは言え名門クラブから逃げませんでした。本州鹿巻き狩りでは石の上に想定外の9年、おかげ様で高いレベルの狩猟が可能になりました。
35.空中空き缶撃ちは可能か。空中で失速する位置を予測し、スナップショットを行ないます。銃だけに撃たせれば300m遠射は難しくなく、スイングを止めないで追い越す時に引き金を引けば、ランニング射撃も簡単です。
36.ボウハンティング。射程50m、無音のボウは出会い率&捕獲率とも高く、アメリカでは最も普及しています。
37.種子島銃 と 連発銃。パーカッション、ライフリング、リムファイアー、センターファイアー、無煙火薬、これら全てが僅か35年の間に集中、やがて待望の連射銃や自動銃となりましたが、連射は単なる夢物語でした。
38.村田銃とフロロフカ。村田猟銃は国産軍用銃の13年式及び18年式11㎜ライフル銃を30番前後の散弾銃に改造払い下げた銃をモデルに明治10年(1877)頃から新造され、1965年頃まで使われました。ロシアでも同様の改造払い下げが超大量に行われ、それが「フロロフカ」です。1995年頃、当局の無知を付け込んで、マーリン444ライフルをそのままハーフライフル化したイカサマ410番ハーフライフル銃が販売された時期がありました。
39.ホーワカービンとM1カービン。M1カービンは自衛隊も運用、ホーワがその補充部品を組立てホーワカービンを売り出しました。15連&30連マガジンも使え、更にはフルオートシアも組み込めてしまう、問題の銃でした。
クランクトリガーは引き金にセットしたクランクハンドルを廻すとフルオートの様に撃てる装置です。バンプストックは2重ストックの中で銃が前後してフルオートで撃てるアイデアでした。
40.弾頭の飛行中の温度。
銃口から出た直後は320℃、弾頭は12㎜の鉄板を撃ち抜きます。
41.ハンターのバイブル、そのゼロ: ケンさんのバイブル。ケンさんは1983年から鹿猟を始め、若い頃のハンティングバイブルは「ザ‐ビッグゲーム」であり、「ライフル-ハンター」でした。更にその後、「羆撃ち」が加わりました。その後30年が過ぎ、当時の不可能がかなり可能になった今、そして極める狩猟を卒業した今、かつてのバイブルは著者が色々聞いた名人芸を、自らが名ハンターを演じて実行した様に書いている小説でした。
42.ハンターのバイブル、その1:ザ・ビッグゲーム。
大藪氏は銃を語るライターとして失格レベル、猟の記載もあり得ない事だらけ、ザ・ビッグゲームは単なる小説でした。また北海道のエゾ鹿やヒグマと勝負しないのはハンターではありません。
43.ハンターのバイブル、その2 : ライフル・ハンター。柳田氏は著書によれば単独猟で多数の戦果を出したとの事ですが、本当は1990年頃の白糠の1週間が憧れの初単独猟、しかし1週間で鹿を1度も見る事も出来ない状態、ガイド猟で数頭捕獲したそうです。(湯井ガイド談) その数年後、著しく未熟だったケンさんですが、同じ白糠の単独流し猟で毎日1頭前後を捕獲していました。神様の様に思っていたハンターは、実はあり得ない程の超ダメハンターでした。
44.ハンターのバイブル、その3 : 羆撃ち。スコープ専用銃の意味も、サボットスラグ銃の性能も、新しい合金ナイフも知らない、狩猟教書は1970年の古い知識の押し売りの書、羆撃ちは愛犬に溺れたロリコンハンター物語でした。
45.ハンターのバイブル、その4: 狩猟大全集。ショットガンの鳥猟、本州鹿巻き狩り、ライフル銃のエゾ鹿猟とヒグマ猟、これらの最高のバイブルとなれる様にまとめたつもりです。拙書には且つてはバイブルとして崇めた「ザ・ビッグゲーム」 「ライフル・ハンター」「羆撃ち」を酷評していますが、何時の日か誰かがケンさんの「大全集」酷評してくれる日が来る事を望んでいます。
46.狩猟大全集の誕生の経緯。スポーツガンはケンさんも編集に参加しておりましたが、狩猟を紹介するケンさんの記事が抹消され、その時にガイドブックから手を引く事にしました。結果、数年後に廃刊、「ザマーミロ」となりました。他の狩猟雑誌も捕獲に拘り過ぎるとして仕事から外され、その結果、どの雑誌も数年後に廃刊に追い込まれ、「ザマーミロ」となりました。そして「如何にして獲物に出会うのか」「如何にして獲るのか」 これが超拘りの「狩猟大全集」となり、自費出版しました。
47.ケンさんのハンティングカー歴。
FRデフロック付のランクル76が最高のハンティングカーでした。
48.北海道移住とエゾ鹿猟のトラブル。
トップは雪道や林道の運転であり、2番目は単独猟が出来ない事、3番目は地元ハンターからのあからさまな妨害でした。
49.ランドクルーザー。 1951年にトヨタジープBJ-10型を自衛隊向けに試作、これがランドクルーザーの原型となりました。1954年、軍用イメージをなくしたFJ20型となり、ランドクルーザーと名乗る事になりました。1973年、ディーゼルエンジンモデルが追加、このディーゼルエンジンの粘りの高燃費と高耐久性が世界のランドクルーザー飛躍の原因となりました。現在のディーゼル車は実用領域に於いて全てガソリン車を圧倒し、更に実用燃費2倍となりました。
50.三菱嫌いになった理由。パジェロ詐欺、欠陥車隠し、そして73式改の疑惑、ケンさんは一気に三菱が嫌いになりました。
51.セドリック ディーゼル。 1976年、冬期始動困難:動力配線の見直しで改善、巡航速度と登坂速度の不足問題:ギヤ比を変更、共に満足の行く改造でした。このお粗末な車が当時の技術の日産の姿でした。1935年、トヨタ第1号G1トラックは名古屋まで20㎞に3日を要しましたが、愚妻の1970年型パブリカ中古車7歳は、5年間5万㎞を無整備、無故障、オイル無交換で走り切りました。リーフは深夜電力充電なら2円/㎞、ガソリンは20㎞/㍑走っても7.5円/㎞、比較になりません。
52.スズキ ジムニー。東京のホープ産業のON型、これが原型です。三菱系構成だったホープON型をスズキ部品で再設計したのが初代ジムニー1970年、初期のトヨタ車並の酷い欠陥車でした。
クレームとは「設計不良」「材質不良」「組立不良」が重なって起こり、期間に無関係に成立、トヨタにはこの権利を主張する機会が殆ど無くなり、ニッサンは対応可、三菱は修理代金割引、スズキは非対応です。
53.ゼロ戦。ゼロ戦の最大の欠点は消耗品の翼が交換出来ない事でした。
それに対し米軍の合理性は素晴らしく、初期にはゼロ戦にカモられ続けたF4Fワイルドキャットを軽量化再設計、そのFM2戦闘機は末期のゼロ戦をカモに出来る程に生まれ変わりました。
54.究極の銃を求めて。愛銃の歴史。
55.リトルケンの達成記録と出猟日数。
56.リトルケン出猟日数。
57.高齢化とバレーボールの話。高校の部活も中学と同じく名前だけ所属作戦を選択しました。ところが県内無敵のバレーボールの名門校でした。スポーツの超最低辺から上級の入り口までを強制的に体験する事になりました。おかげ様でスーパー体力とド根性が付き、やれば出来るを体験しました。バレーボールを通して人生が始まり、人並みの考え方が出来る様になり、「不可能を可能にする男」となれました。
58.医療費の赤字。ケンさんの様なボケ老人の生存期間を数年延ばす為に高額費用はもったいないと思います。
59.憧れの海外猟に行くには。日本の撃ち放題とは全く違う狩猟制度、発砲にはガイドの許可が必要、未回収は要料金です。天然物と高難度の勝負をするファーム猟と、養殖動物と勝負する低難度のランチ猟があり、後者が90%です。
60.魅惑の海外猟。(何時かはクドウ猟) 1式100万円がMin価格(2016)、未回収を出すまで撃ち、未回収が出た時点で諦め、記念は 捕獲写真だけに留め、剥製類も作らなければ、チップ以外の追加費用は発生しません。アフリカ猟は南アフリカの動物が尽き、ナミビアを訪れるハンターが激増、コロナ終息後の5年間で手が届かなくなる価格になると思われます。それが最後にチャンスになると思われます。
61.魅惑のヒグマ猟。
捕獲情況、ヒグマは何時何処にいるのか、ヒグマ用装備。
申し込みや質問 は下記からどうぞ。お待ちしています。
https://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/blogmessage
2.ガイド猟に付いて間違った考え方。
1.難しいのは鳥猟です。大物猟をする人は鳥猟をバカにする傾向があり、又同様にライフル銃所持者も散弾銃所持者をバカにする傾向があります。どちらの難易度もほぼ同等ですからこれは間違っており、即刻訂正が必要です。狩猟は獲物のサイズや狩猟道具や狩猟場所に関係なく、どれも非常に難しく且つ楽しい物です。
もちろん海外猟も国内猟も共に楽しい物です。
どちらの狩猟が難しいか楽しいかを強いて言えばそれは圧倒的に鳥猟の方です。筆者自身の経験から言っても1番の強敵はクジャクであり、カナダガンでした。そして楽しいのはカモ撃ちとハト撃ち、そしてエゾ鹿猟です。
当スクールに於きましてもエゾ鹿の序でにマガモやエゾライチョウも捕獲しようと鳥撃ち用のショットガンの準備をして来られた人は多数いますが、結果的に捕獲された鳥はゼロ羽、誰も只の一人も鳥猟には成功しておりません。これも鳥猟の方がエゾシカ猟より遥かに難しい事を証明するものです。
これらの事実からすればバカにされるべきは、大物オンりーで鳥撃ちの楽しさを知らない人の方と言う事になります。目を瞑って撃っても鳥が当る程の腕があればそう言ってもいけなくはありませんが、そう言う人は絶対にその様な事は言いません。大物猟で難しいのは出会いを得る事だけでこれならばケンさんのスクールにくれば1発で解決します。
2.大物猟は一人では出来ません。ガイド猟をバカにする人も多く居ますが、これも間違いです。単独猟で成果を上げている人や巻き狩りのリーダークラスだけは言う資格がありますが、通常の巻狩り参加者は猟犬とグループに獲らせてもらっているだけなのですからそれを言う資格はありません。エゾ鹿ガイド猟は猟犬とグループの部分がガイドに代わっただけなのです。
有料である代わりに一桁高い出会い率を与えると言うシロートには真似の出来ない仕事をします。上達には失敗が欠かせません。速く上手くなりたいなら有料ガイドの利用が早道です。また大物や超大物はガイドの手を借りなければ一生を掛けても達成出来ません。
ガイド猟の射撃部分だけを見ましても5W1Hの全てが自前側でコントロール出来る射撃場の据物切りとは全く違い、5W1Hが全く自由にならない実戦射撃はかなりの難易度であり、達成感も十分得られます。ぜひ1度、本物のガイド猟を試されてから御批判下さい。少なくとも大きな目標達成の為の初期~前半には非常に効率の良い手法です。
3.上手くなる為には。ケンさんのエゾ鹿猟歴は25年、日数で言えば推定ですが750~1000日位だと思います。しかし経験年数も出猟日数も余り関係ありません。
ケンさんのエゾ鹿累計は1000頭余になりますが、捕獲数も余り関係ありません。たくさんの鹿に出会ってたくさん失敗する事です。ケンさんは1000回以上と皆さんよりも1~2桁多く失敗しているので偉そうな事が少し言えるのです。
僅か1年でプロハンターになった男を知っていますが、決して天才ではなく、1年間に300日以上の出猟をし、500回以上の失敗をしたからです。ケンさんもエゾ鹿猟の初期には有料ガイドを使いました。一桁以上多い出会いから多くを学ぶ事が出来、3年間の累計90日で今の技量の基礎が概ね出来上がりました。
取り敢えず20~30日出猟してみて下さい。きっと何かが分かり掛けると思います。
1年で30日出猟するもヨシ、10年に分けても構いませんが、短期達成の方が効率が良いです。筆者のスクールで30日を通えば超大物捕獲も間違いなく成功します。
申し込みや質問 は下記からどうぞ。お待ちしています。
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